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カメラのシャッタータイミングは「いいね」の最初の「い」

私には写真家の友人がいます。十年ほど前の話ですが、彼の影響で3年間ほど写真とカメラにどっぷりハマった時期がありました。写真の取り方やカメラの知識など、とにかくあらゆる本を読みまくって、人に語れるくらいの知識がつきました。

しかし、いくら知識を身につけたといっても、実際の写真の出来はイマイチでした。写真家の友人が撮る写真は、人の喜びや楽しさなどの感情が際立っているのに対し、私の写真はなんだか感情のピークを過ぎた空っぽの写真でした。

友人はよく「いいね」と思ったタイミングで撮っていると言っており、私も真似しましたが良い写真が全然撮れません。当時は理解していませんでしたが、月日が経って今振り返ると、「いいね」と思ったときのシャッタータイミングに違いがあったのだと理解しました。

私の場合、「いいね」と思ったあとにシャッターボタンを押す、もしくは「いいね」の「ね」のタイミングで押すことがほとんどでした。よくよく考えると、「いいね」の「い」のときが良さの最高潮に達しており、次の「い」、その次の「ね」に行くにつれて良さが目減りしてゆきます。

おそらく、友人は「いいね」の最初の「い」のタイミングでシャッターボタンを押して、良さの最高潮を撮影していたのではないでしょうか。シャッターボタンを押すタイミングはコンマ何秒というごくわずかな時間ですが、写真の価値を大きく左右する大切なタイミングになります。

写真の出来栄えや価値を高めるために、「いいね」の「い」のタイミングでシャッターボタンが押せるようにしたいですね。

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