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2023/4/7 臓器売買に関する保健省の見方(ざっくり翻訳)

2023年4月7日付で保健省は、臓器売買に関する保健省の公式の見解について声明をメディア向けに発表しました。以下はその声明のざっくり翻訳です。


マレーシア保健省(KKM)は、国内で臓器売買が行われているとの告発に関して、臓器売買が特定の人々への搾取となり、医療倫理に反している行いとして、重大な問題だと捉えています。

臓器売買が行われているという告発に関し、全ての関係機関が重大な問題として認識し対応を行う必要があります。仮に臓器売買を目的とする人身売買が行われているという告発があった場合、人身売買及び違法移民対策法に基づく捜査が行われるべきです。

こうした臓器売買に関わるなんらかの情報を持っている場合、KKMまたは警察に通報してください。

「臓器提供」または「臓器移植」には、生きている人またはすでに死亡した人の臓器を、腎臓、肝臓、心臓、肺などの臓器不全を起こしている患者に移植することを指しています。マレーシアのヒト組織法(1974制定)では、治療目的の死亡した人からの臓器提供・移植を規制しています。

また、マレーシア政府は臓器売買と移植ツーリズムに関するイスタンブール宣言に批准しています。この宣言では、移植のための臓器は、全ての人に公平に分配されるべきであることが定められており、臓器移植ビジネスは、貧困層への搾取へとつながる可能性があるとして、それを禁止しています。

KKMは、国内の移植のガバナンスを強化するため、移植委員会を設立しています。これにより、臓器提供者の権利を保護し、臓器移植が人身売買や移植の強制を伴う非倫理的な活動を防止することができます。KKMとしてはいかなる臓器の強制提供や人身売買に反対し、当局の他の機関と連携して捜査にあたります。

KKMはマレーシア国民全員に対して、こうした臓器提供に関わる人身売買行為に十分注意するよう警告を発します。この点に関する不明な点は、KKMの国立移植リソースセンターまでお問い合わせください。

出典

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