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面接官としての就活体験記

今年はコロナが落ち着いたので、対面での入社式のニュースがテレビでは流れていました。

前の会社で新卒の採用面接をしました。その時の話です。幸いにして募集人数よりも多い希望者が集まっていました。

就活はエントリーシートから始まります。履歴書の拡張版のようなものですが、書くのは大変だろうと思います。いかに自分を売り込めるか、アピールできるか。誤字脱字は命取り。コピペもバレてしまうと残念です。学生時代の成果をどうアピールするのか、会社のことを調べ自分の想いをそこにいかに盛り込むことができるか。作文力が肝心です。

面接の時間は限られているので、この一枚のシートでまずは振り落とさざるを得ません。なかなか残酷な話です。

残った人たちは面接となります。実際に会ってみると、エントリーシートでの印象とはずいぶん違っている人が多かったのです。やはり一枚のシートで選別するのは難しいです。

面接も限られた時間なので、そこで自分の良い印象を残せるかどうかはまさに試練だったと感じます。やはり第一印象が大事でした。心理学では初頭効果というのだそうです。

部屋に入ってきて、席に着くまでの一挙一動がまずその人のイメージを作ってしまいますね。挨拶がきちんとできないと、やはり印象は良くないです。

じょうずに面接官の質問の意図を捉えて話をする人、立て板に水のように流暢に話せる人、緊張してギクシャクしている人、喋りはうまいけれど話が抽象的で中身のない人。

面接で評価するのもなかなか難しいです。第一印象が大事ですが、この短い時間での判断は必ずしも正しくはないことも知っています。

結局は、恋愛と同じで「縁」なんだろうなと思います。縁あって採用される。マニュアル通りに完璧にできたとしても、縁がなければ落ちてしまいます。縁がなかっただけで実力がなかったというわけではないのです。

私といっしょに面接をした面接官のEさんは、面接が終わって退室する時に必ず声をかけます。「今日これから実家に帰るのですか?」とか「声がかすれていたけど風邪ですか?」とか。面接が終わって緊張が解けた時に声をかけられるので、本音がポロッと出ます。

●初頭効果


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