【椅子】曲線愛の表れ、ガウディのカルヴェ・アームチェア!
文字数:約1200字
あけましておめでとうございます、横山です。
投稿が滞っている間にnoteがリニューアルしてました笑。趣味の両立は難しいですね。
最近カフェに行くと、メニューより先に椅子に目が向くんです。お洒落だなとか知ってる椅子だ!とか人知れず盛り上がる楽しみを覚えました。客観視するとちょっと異様ですが……。
今回調査したのは、カルヴェ・アームチェア!
1902年に発表されたアンティークチェアです。
ガウディとカルヴェ・アームチェア
アントニ・ガウディは、19~20世紀のアール・ヌーボー期のスペインで活躍した建築家です。ルールに捕らわれない曲線を多用した建築は異質であり天才的で、彼の携わったサグラダ・ファミリアやグエル公園、カサ・ミラは世界遺産となっています。
彼が建築したカルヴェ邸のために自らデザインしたのが、このカルヴェ・アームチェアです。
ひじ掛けは弧を描き、4本の脚は湾曲し猫脚(カブリオールレッグ)のデザインです。ハート形の背もたれから全体を眺めると、人の身体のように見えてきます。
ガウディの初期の作品といえますが、随所から彼の曲線への愛が感じられる椅子となっています。
曲線とサグラダ・ファミリア
余談ですが、ガウディの名言にこんなものがあります。
彼は「逆さ吊り実験」によって美しい形を模索しました。これは天井に紐の両端を止めて、その紐に重りを吊るしてできた自然な曲線を上下反対にすることで荷重を合理的に支える構造を求めることです。
この実験の結果を応用してサグラダ・ファミリアは設計されました。
たくさんの紐によって作られた曲面の集合体が逆さの模型となり、上下ひっくり返したものがサグラダ・ファミリアの原型なのです。
振り返り
カルヴェ・アームチェアの独創的なデザインに目を奪われました。椅子かな?と疑問符がつくくらいにこれまでの椅子と構造が異なってましたね。
建築家の名前ではピンと来ませんでしたが、サグラダ・ファミリアと聞いて凄い人だと認識が追いつきました笑。逆さ吊りの模型も圧巻です。
次はアール・ヌーボーについて触れたいなと思います!
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