複数の業界をまたいで転職!?自分をレベルアップさせる仕事術【五泉市・山田香織さん】
1.はじめに
こんにちは、ひよこ🐤です。突然ですが、皆さんはこれからどんな人生を歩んでいきたいですか?私は未来のことを考えると、自分がどう生きていきたいか、先が見えず不安な気持ちでいっぱいになります。
今回インタビューした山田さんは様々な職種を経験してきた方です。自分のこれからの人生がイメージできない、将来が不安だ、そんな方にぜひ読んでもらいたいです!
2.広告・美術・大学・芸能。4つの業種を経験したワケ
美術の背景としての宗教学を学ぶために新潟を出て、東京の大学に進学した山田さん。大学卒業後、画廊、大学事務、芸能プロダクションと業種も業務内容も違う職を渡り歩いた経緯についてまずお聞きしました。
🐤:大学生の時からいろんな仕事をしようと思ってたんですか?
3年生の時広告代理店でインターンをしていたんですけど、美術の仕事の方が面白そう!ってなってしまって(笑)。ちっちゃいギャラリーを見に行ったり、展覧会に行ったりする中で、現代美術の画廊ですごい気になるところがあって、3年生の終わりぐらいからそこでインターンをして、そのまま就職しました。
🐤ずっとそこで働いていこうと思ってたんですか?
実際に就職してみると、業界の発展には、一回違う方向にいって自分の力をつけるのもありかなって。それで転職しました。
🐤次の職で大学職員になったのはなぜですか?
美術って日常的に触れ合う機会があまりないじゃないですか。だからみんなの身近に存在する教育機関連携だったり、教学連携に携わってみたいって思ったんです。出身校の学校で、地域との連携をいろいろやっていて、そういうところが勉強になりましたね。
🐤大学事務の仕事は3年半ぐらいですかね?やめて違う仕事に就いた理由は?
最終的には芸術振興をしたくて。学校も面白いしいいかなって思ったけど、今度はもっと多くの人の目に触れるメインカルチャーの現場を見てみたくて。謎の仕事にまたつくわけです(笑)。
🐤芸能プロダクションのマネージャーに?
そうです(笑)。
🐤すごいですね、これは自分で転職活動をして?
そうですね、転職サイトで。学校では秘書の仕事をしたんですけど、秘書の募集があって。秘書で受けたんだけど、最終面接で「あなた多分マネージャーに向いてるから、マネージャーやったらどう?」って言われて、誰かに向いてるって思われるような要素があるならやってみようかなって。まあ大変だったらやめよって。
🐤メインカルチャーっていうのは、芸能に関わりたかったんですか?
今流行っているものとか全然わからなくて、世の中の人が見ているものとか好きなものって私がみているものと違って、なんでそういう風にひろまっていくんだろう?とかが気になって。きっかけはそのときの仕事のつながりからですけど、最後はまあ直観ですかね。
🐤好奇心と行動力と向上心など、いろんなものがあっての転職ということなんですね。今のウメダニットに転職した経緯はなんですか?
ずっと人の育成だったり、人のブランディングみたいなことをしてたから、もうちょっとおっきい範囲のブランディングに関われたらいいな。地域産業とか、新潟のものを盛り上げられるような仕事がいいなって。ほんとは新潟じゃなくてもよかったんですけど、地域の人材会社みたいなところから紹介を受けて。ご縁があって入りました。
五泉のニットって知ってますか?授業とかで紹介はあると思うんだけど、聞いたことあるけど実際どういうものなのかあんまりみんな知らないなって。そういうところで何かできたら面白いだろうなって。
🐤じゃあ新潟に戻ってきたいと思って戻ったわけではないんですか?
そうなりますね。仕事ありきな感じですかね。
3.地場産業をブランディングするウメダニットでの仕事
東京から新潟に戻って8年目の山田さん。今のお仕事についてもうかがいました。
🐤今はどんなお仕事されていますか?
今会社に入って8年目で、前半の3,4年はアパレルさんのOEMっていってブランドの方が企画した商品を、当社でつくって収める窓口の仕事をしていました。取引先の方と一緒に作りたいものを表現していくみたいな感じです。そこの営業をしていました。コロナくらいから自社の販売を強化して、作って創って売る会社になろうっていうスローガンができて、今はそっちをやっています。
🐤今の仕事のやりがい、好きなところ、嫌いなところはありますか?
地域の盛り上げをしたいっていうときに、あんまり地元のメーカーとか工場とかに就職しようっていう人いないと思うんですけど、熱意のある会社だったら今までやってなかったことに挑戦させてもらえたりするから、自分でやれる範囲がすごく広いので面白いと思います。
🐤東京で働くのと新潟で働くのでは違いますか?
だいぶ違うけど、それぞれいいところがあって、どっちも好きです。今は夜中まで働くということももうないので、ゆったり過ごせていいなって思います。あと、五泉にきてから山に行く趣味もできました!東京だとそういう時間はなかったです。でもどっちの暮らしも好きなので、可能であれば2拠点生活をしたいですね。
🐤これからしばらくは新潟にいるんですか?
いるかもしれないし、他の仕事もしたいなって気持ちです。
🐤新潟がめっちゃ好きってわけじゃないんですか?
新潟は好きです。ただ違う地域に行くと新潟の魅力がわかるところもあるだろうと思います。だから新潟を拠点にして仕事でいろんな違う地域に行くとか、違う地域に住んで新潟の仕事をするとか、今っていろんな可能性があると思うので、ずっとおなじところに定住するかと言われたらわからないです。関わりはずっともっていくと思うんですけど。
4.これから社会人になる人へアドバイス
東京、新潟と全く違う環境で様々な仕事を経験してきた山田さん。最後に私の悩みをまっすぐぶつけてみました。
🐤私これから社会人になるんですけど、なにかアドバイスはありますか?自分の未来が全く見えなくて…
いろいろ経験するといいかもしれないですね。最終的にどこに行くかわからないけど、なんかやりたいことは片っ端からつぶしていって、何が好きとかこういうところに面白さを感じるんだとわかってくると思うので。
🐤どういうタイミングで次の仕事に行くとかイメージがつかないんですけど…
大体この時期に、とか一年に一回考える時間を作るとか、期限を決めておくといいと思います。私も大体3年ぐらいで考えてた気がします。
🐤最初に決めた仕事をずっとやっている自分が想像できなくて、不安がすごいあります。
おんなじ業界で転職される方って多いんですけど、私の転職はどっちかっていうとドラクエの転職みたいな、いろんな力をつけるためにそれぞれの転職をしているって感じです。仕事って結構どれもつながっているというか、どこの仕事でも活かせるものがあるので、そういうところに気づくと、働きながらでも「こういう方に興味があるからこっち行ってみよう」とか思いやすいかもしれないですよね。
🐤でも他のジャンルに転職ってなると大変じゃないですか?
他の業界だからこそ違う視点で活かせるものもいろいろあると思います!例えば学生時代教職をとっていたんですけど、その経験も若い子の育成みたいなところでマネージャーの仕事に生きた部分がありました。そんな風に、全部のことがつながって今の自分に生きている感じがします。
🐤今は大学生で自由な時間が多いので、いろんなことをやりたいって思ってる自分に納得できるんですけど、仕事が忙しくなると考えられなくなりませんか?
なります。だから、本来興味を持っていたこととかは時折意識的に思い出すようにしています。
🐤最後に学生時代含めて今までこれやっといてよかったなってことはありますか?
いろんな仕事をして、何がしたいんだろうって友達とかに言われたりしたけど、「ここの部分を自分のものにしたいんだ」っていう意識をもって仕事をしてたのは良かったと思っています。「あ、おもしろそうだな」って直観で動けるのって若いうちだとおもうので、気になったらなんでもやってみたらいいんじゃないかと思います。
5.あとがき
私は何をするにしても自分に自信がなくて、「特技は自己嫌悪です」と紹介するくらい、自分を悲観的に捉えることが多いです。だから、何のスキルも才能も持ってない自分が社会に出て戦っていくことに、今までにない大きな不安を抱えていました。ずっと自分の将来が不安で、来年からの生活が憂鬱で仕方なかったです。そんな私にとって、山田さんの「自分をレベルアップさせるために仕事をする」という考え方はとても新鮮でした。そんな風に私も、「転職=人生の大きな決断」と重くとらえすぎずに、人生を自分が主人公のゲームだと捉えるくらいの軽い気持ちでレベルアップ(転職)していきたいです。
また、山田さんは挑戦心・行動力のすさまじいお方でしたが、とても謙虚な姿勢が印象的な方でした。そんないつまでも成長していきたいという姿勢を私も見習いたいと思います。
ウメダニットHP: https://umeda-knit.com/
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