見出し画像

・マイプレイ音ゲー図鑑 051「エンジェリック・コンサート」

タイトル :エンジェリック・コンサート
機種   :Win、PS2、Xbox
難易度  :☆☆
キャラ  :☆☆☆
ストーリー:☆☆☆
楽曲   :☆☆☆

・概要
恋愛アドベンチャーに音ゲー要素が加わった作品。
1話毎に区切られた物語をテキストベースで進めて、最後に控えている演奏をクリアすると、次の話に進んでいく。

演奏では右から左に流れるアイコンが特定の位置に来たら、対応する十字キー、〇、△、□、×を押す。2つまでの同時押しも存在する。成功すると左上のゲージが上昇し、演奏終了時に左から4番目以上の顔マークになっていると成功。
(筆者はPS2版をプレイしたので上記説明だが、Windows、Xboxではボタンの扱いは異なる。)

音ゲーらしくスコアの概念があり、物語のエンディングを迎えた際に、合計スコアが表示される。プレイに失敗すると10カウントで以内でコンティニューが可能で、アーケードゲームらしさもある。

・難易度
オプションで「やさしい」、「ふつう」、「むずかしい」の3段階から選択が可能。筆者はデフォルトの「ふつう」で一通りクリア出来たが、音ゲー慣れしていない人は少し手こずるかもしれない。とは言え、ゲージの上昇が早いので多少のミスも後から挽回出来る。

難易度を落とすとスピードが遅めになるが、アイコン毎の間隔が狭まり、上げるとその逆になるので、音ゲー慣れしている人は「むずかしい」の方がやり易いかもしれない。慣れていない人も、すぐに「やさしい」にするよりかは「ふつう」を慣らしていく方が合う人がいるかもしれない。

「むずかしい」の場合、基本的なスコアが他難易度より高いので、より高いハイスコアを目指す場合は必要になるが、スコアによる特典などは無さそうなので、やり込みたい人向け。

・キャラ
主人公のカウジー=ストファートは、恋愛ゲームらしく(?)瞳の描かれないキャラクターとなっており、ヒロインと絡む場合を除いて基本的には姿が表示されない。幼馴染のサフィを歌姫にする為、音楽家を目指し、魔導楽器フォルテ―ルを演奏する。記憶力が良く、メーロンという果物が苦手。

ヒロインは、サフィ=スィーニー、クリノン=リヴァーレ、リアン=エルサスの3人。この中で、リアンはPS2版以降の登場となり、Xbox版には出てこない。その代わりXbox版では、PS2版には登場しないピアラ=セティスというヒロインが出てくる。

ヒロインではないが、舞台装置や狂言回し的な役回りでココナ=キュートというキャラが、あちらこちらで登場し、活躍していく。

この他にも道中で様々なキャラが登場するが、ボイスがあるのはカウジーを除く上記のキャラのみで、他のキャラは基本的にボイスが無い。(ふかふか、スフィンク―スという例外はあるが。)

容量の問題?なのかもしれないが、立ち絵では口が動くのに声が無いので最初は違和感があった。(アテレコをプレイヤーが行えば、ある意味実況プレイに向いていると考えられる?)

・ストーリー
主人公のカウジーとサフィは歌姫と音楽家を目指しており、年に1度開催される王都フォルラータのコンクールに出場する為に旅をしている。
歌で路銀を稼ぎつつ、クリノンやココナを始めとした様々な人達と出会い、時には事件に巻き込まれる。

魔法の存在するファンタジーなRPGのような世界観で、ココナやリアンは魔法が使える。カウジーやサフィは魔法を使えないが、サフィの歌には人を癒す能力がある。また、ルシアという怪しげな魔導師が暗躍しており、サフィに注目している。

基本的にほのぼのとした雰囲気なので、のんびり楽しめる。最後までプレイしても明かされない謎みたいなものがあるので、そこを想像の余地があると見るか、モヤモヤするかは人によるかもしれない。

・楽曲
OPとEDを除いたプレイ可能曲は13曲。うち1曲は同名曲のバージョン違い。
また、リアンとピアラはそれぞれの機種にしか登場しないが、歌う曲自体は同じ。(ボーカル違い。)

作中でも重要性の高い「Myself・Yourself」の印象が強いが、個人的にはBGMとしても良く使われる「ひと言の魔法」も好き。

作中ではボイスありだが、ココナのボーカル曲が無いのはちょっと残念。
OPとEDはクリノンの声優である「田村ゆかり」によるものだが、これがプレイ可能なら、クリノンの曲の比率がもうちょっと増えるのではないかと思った。

・まとめ
歌が物語的にもキーとなっており、ノベルゲーと音ゲーの融合がしっかりとなされている。本作を皮切りに「ミュージックアドベンチャー」というジャンルを冠して、幾つか同様のコンセプトのゲームが展開されている。
関連ゲーム内では、物語が異なっていても「フォルテ―ル」という楽器は共通して登場する。

絵タッチがアニメ調なので、「アニメ化しちゃいなよ!」と思った。
筆者はPS2版をプレイしたが、内容的には最後に販売された「アンコール」版が、PS2版、Xbox版両方をの要素を兼ねているので、これから遊ぶような人は「アンコール」がベスト。

歌い終わった後に各キャラが「ありがとうございました。」と言って聴衆に向けてお辞儀するのは、何となくいいなと思った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?