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第13回くらがく(ミートフリーマンデー)について

講師の紹介

今回の講師は服部秀一(はっとり ひでかず)さん。飲食店を経営しています。22歳の時(2004年)に環境セミナーに通ったことから、環境に対する関心を持つようになりました。現在では当たり前になってきつつあるマイ箸活動などを、当時から行い、環境へ配慮した暮らしを行ってきました。また、元々「食べ物」に対する興味があったことから、飲食店を経営してきました。その中で、人の体に良くない食事、さらには環境問題に配慮した今回のテーマである「ミートフリーマンデー」に出会い、自らが実践しています。

ミートフリーマンデーとは?

ミートフリーマンデーとは、「週に一日だけ菜食を実践する活動」です。ビートルズのポール・マッカートニーが地球環境保護などを目的として提唱しています。講師の服部さんもこの活動を知り、賛同して実践しています。では、なぜ服部さんがこの活動に興味を持ったのか。その背景には、地球環境が関係していました。ミートフリーマンデーを立ち上げるきっかけになったのは、畜産動物。2006年に国連が発表した内容に「地球温暖化の原因となる温室効果ガスのうち18%は畜産業によるものである」というところから、ミートフリーマンデーが始まりました。畜産業で発生する温室効果ガスに何があるのか。実は畜産動物から発生するメタンガスだったのです。メタンガスの温室効果は、二酸化炭素の約25倍。畜産動物を多く育てると、メタンガスがより排出される事が分かります。さらに、畜産動物を育てるのにも、土地や食料が必要です。また、多くの水も消費しているそうです。

日本でも進む菜食料理

ミートフリーマンデーの活動は、東京都庁の食堂においても導入しているそうです。服部さんは、「たった一回の食事や一日の食事にミートフリーにすることで、二酸化炭素排出量が抑えられる気軽な活動」と、私たちに伝えてくれました。また、日本では、お肉の代わりとして大豆を使用した料理や、大手食料メーカによる菜食料理が推し進められています。岡山県においても、お肉を使用しない菜食料理のお店もあります。さらに、野菜のみを使ったデザートも多くあり、菜食への消費者が感じるハードルが下がってきました。



まとめ

ミートフリーマンデーという、普段聞き慣れない活動が世の中にはあり、服部さんを始め、日本人だけでなく世界中の様々な人たちが取組んでいる活動であることが分かりました。地球環境問題は一方面だけでなく、多方面から取組んでいかなければならないと服部さんのお話を聞いて思いました。畜産業は私たちの生活を支えてくれている大事な産業であると同時に、畜産業のデメリットに対しても向き合っていかなければなりません。SDGsをはじめとした、世界全体が環境に配慮した生活をしていかなければ、さらに地球環境が悪化するのだと思います。ひとりひとりが出来ることを少しだけ取組んでみる。このことが重要なのかもしれません。


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