【参加者レポート】八幡浜市の魅力と課題を肌で感じた一週間
2023年2月21日(火)~27日(月)にかけて、愛媛県八幡浜市にて社会貢献型インターンシップ「クラダシチャレンジ」(以下「クラチャレ」)を実施し、同年3月17日(金)にはクラダシのオフィスにて事後報告会を実施しました。(※1)
このnoteでは、参加した学生たちに体験した内容をレポートしてもらいます。
▼クラチャレについて詳しくはこちら
https://kuradashi.jp/pages/kurachalle
▼八幡浜市でのクラチャレ開催の背景はこちら
https://corp.kuradashi.jp/news/22-12-08/
▼参加者による最終レポートはこちら
https://cdn.shopify.com/s/files/1/0599/1835/2533/files/challenge23.pdf?v=1684131326
■レポートを書いた人(クラチャレ参加者)
・横田仁
・池田芽生
・宮前里菜
・丹野七海
・岸本英能
・柳澤美沙希
■愛媛県八幡浜市ってこんなところ!
都会にはないゆったりとした場所で自然と密接しています!
7日間のスケジュールは下記のとおりです。
【1日目】移動・八幡浜みなっと見学
八幡浜市に到着し、八幡浜市役所職員の方々が温かく迎えてくださり、八幡浜みなっとを案内していただきました。遠くまで広がる海と、港を囲む山々、山一面に広がるみかんの段々畑の景色はとても美しかったです。
夕食には八幡浜市の名物であるちゃんぽんを頂きました。夕食を食べながら自己紹介をしたり、八幡浜市役所職員の方々に八幡浜市についてのお話を聞いたりして、初日の緊張が和らぎました。
飛行機の欠航などのトラブルが起こり、メンバー全員が揃ったのは夜の遅い時間でしたが、初日から八幡浜市の魅力を存分に感じられた1日でした!
【2日目】せとかの収穫作業
2日目は1日中せとかの収穫作業を行いました。せとかの枝にはトゲがあるため、みんな痛がりながら作業をしており、収穫作業の大変さを実感しました。しかし、みかんの畑から見える海の景色は絶景で、ふとその景色を見るだけで作業の疲れが癒されました!収穫作業をしながら、それぞれ農家さんに八幡浜市の農業についての質問をするなど、メンバーと農家さんでコミュニケーションを取りながら、和気藹々と楽しく作業をすることができました。休憩時間に頂いた採れたてのせとかは、とてもジューシーで絶品でした!
【3日目】釣り体験・マーマレード作り
3日目の午前中は釣り体験をしました。八幡浜市はみかんだけでなく、海産物も有名です。メンバーに釣りの経験者は少なく、最初は中々魚が釣れず一同苦戦していましたが、遊漁船業者の方々にコツを教えていただくうちに「釣れた!」という声が増えていき、楽しい時間を過ごせました。
午後はマーマレード作りをしました。八幡浜市は、世界マーマレード大会の開催場所になるほど、マーマレードの歴史がある街です。材料には、レモンの他に、私たちが収穫したせとかも使用しました。私たちはマーマレードにあまり馴染みがなく、今回のマーマレード作りはとても新鮮で貴重な体験になりました。自分たちで作ったマーマレードは、レモンもせとかもとても美味しかったです!
夜は、この日に作ったマーマレードを使用して、みんなで夕食を作りました。マーマレードはジャムのイメージしかなかった私たちでしたが、マーマレードを使って自分たちで調理をすることで、マーマレードはジャム以外にも沢山の使い道があり、とても万能であるということを知りました!
【4日目】 箱詰め作業・意見交換会・金融リテラシー講座
4日目はみかんの箱詰め作業をしました。みかん一つひとつの状態を自分の目で見て確かめ、箱に入れるか入れないかの判断をする必要があり、想像以上に難しく、頭を使う作業でした。人の手によってみかんが一つひとつ選別され、箱に詰められて出荷されていく過程を見ることができ、私たちが普段食べているみかんは、多くの人の苦労の末、私たちのもとへ届いているということを改めて実感しました。
作業を終えた後は、八幡浜市役所で市長さんとの意見交換会がありました。市長さんから八幡浜市の魅力や、行っている取り組みなどについてのお話をしていただき、八幡浜市の地域創生について考えました。私たちが4日間八幡浜市に滞在した中で感じた「八幡浜市の魅力」や、「こういう政策があったら良いのではないか」などといった意見を市長さんやメンバーと交わすことで、自分だけでは見つけられなかった視点や考えを得ることがっでき、学びが深まる濃い時間になりました。
意見交換会の後は、愛媛銀行の方による金融リテラシー講座がありました。契約や詐欺について、社会人になったら役立つ知識を教えていただきました。
【5日目】せとかの収穫作業
5日目は最後の収穫作業でした。作業内容自体は2日目と変わりないですが、2日目よりも木々が密集し、足場の狭い場所での作業だったため、木に登ったり、木の下に潜ったりと、各々試行錯誤しながら収穫しました。お世話になった小林果園の皆さまに感謝の気持ちを込めて最後の挨拶をし、八幡浜市での農作業体験を終えました。
3回にわたる農作業体験を通して、農業の大変さを実感しただけでなく、八幡浜市の農業の魅力や課題についても沢山学び、考えることができました。
【6日目】観光・コダテル会員の方々との意見交換会
6日目は、ロードバイクをレンタルして八幡浜市内や大島をサイクリングしながら観光しました。天気も良く、海沿いのサイクリングは最高に気持ちよかったです!みかんスイーツや海鮮、歴史的建造物など、美味しいもの、美しいものが溢れていました!1日では回りきれず、また必ず八幡浜市を訪れたいと思いました。
観光の後は、宿泊先であるコダテルの会員の方々との意見交換会がありました。コダテルは、コワーキングスペース・学習スペースとしても活用されています。クラダシチャレンジで学んだことをそれぞれ発表した後、八幡浜市の農業についてグループに分かれて意見交換をしました。事後報告会に向けて、八幡浜市で生活している方々のリアルな声をお聞きすることができました。また、会員の方々との交流を通して、皆さまの八幡浜市への愛を大いに感じました。
【最終日】移動
最終日は帰宅のみのスケジュールでした。八幡浜市役所職員の方々が温かくお見送りをしてくださいました。寂しさと共に、八幡浜市でお世話になった方々への感謝の気持ち、八幡浜市での思い出など、様々な感情を抱きながら飛行機に乗り、1週間のクラダシチャレンジを締めくくりました。
活動内容の詳細について詳しくは下記の最終レポートをご覧ください。
▼八幡浜クラチャレ最終レポート
https://cdn.shopify.com/s/files/1/0599/1835/2533/files/challenge23.pdf?v=1684131326
■テーマと現状を踏まえた考察
今回のクラチャレは、八幡浜市の現状を踏まえて下記をテーマとして活動しました。
▼現状とテーマ
農業人口が減少しており、特に収穫期に人手が足りなくなる現状がある
→農業という仕事に魅力を感じてもらうには?
▼私たちの提案
まず今回の現状の課題とテーマを整理すると下記のようになりました。
今回のテーマと仮説を踏まえると、私たちが考えなければならないことは、「八幡浜市で農業をしてもらうにはどうすればよいか」であると結論づけました。
そこで今回は提案対象を2つに分け、
農業及び、八幡浜市に全く興味のない人
すでに農業に興味があるが、実際にどうすれば良いか分からなかったり、場所を検討している人
とし、それぞれに下記の提案をしました。
【全く興味のない人向け】
1.みかんテーマパーク(みかん博物館)の設立
みかんの歴史等を展示したり、収穫体験の受付を行ったりすることで農業に対するハードルを下げ、若者が参加しやすい環境を生み出すことが重要であると考えました。また、子どもたちが小さい頃から訪れることで食育の機会にもなると期待します。
2.ホテル建設、開設の推進
今後、観光客や修学旅行生、アルバイターなどが増加した場合、滞在するには宿が少ないと感じました。また、滞在中に多くの空き家を拝見したことから、そういった空き家を改装し民泊施設にすることができると良いと思いました。
【すでに農業に興味を持っている人向け】
1.農業インターン
農業に特化したインターンを行い、平日は農業の仕事を体験し、休日は参加者各々で好きなように過ごします。実際に八幡浜で農業を始めるイメージが湧くと期待します。すでに農業に興味を持っている人に八幡浜を就農先の選択肢の一つとしてもらうことが狙いです。お金がなく、参加できないということを防ぐために、農業インターンにかかる費用は八幡浜市や農家さんが負担します。代わりに、インターン生に報酬は出ません。
【全ての人向け】
1.農業系、栄養・調理系の高校や大学と八幡浜市の提携
八幡浜市が高校や大学に直接、イベント(みかんアルバイターや前述した農家インターンなど)の詳細を伝え、学生に発信してもらいます。学校を介すことで、学生は応募や申し込みがしやすくなると考えます。
2.ウェブサイトをつくり、広告を設置
八幡浜市の魅力、移住、就農に関する情報をまとめたウェブサイトをつくります。インスタグラムなどのSNSや駅、電車の中づりなどにこのウェブサイトに簡単に飛ぶことができるQRコードを付したインパクトのある広告を設置します。
■学び
■最後に
改めて、八幡浜市クラダシチャレンジを開催するにあたりご協力いただきました、多くの皆様、本当にありがとうございました。
クラダシチャレンジは今後も全国様々な地域で開催する予定です。
クラチャレ公式InstagramやLINEオープンチャットにて、優先的にご案内するため、是非以下をフォロー&グループへのご参加をお願いいたします!
▼クラチャレ公式Instagram
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