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マネジメント

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マネジメントについて考えたことをまとめていきます。
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#マネジメント

安定感の正体

今の会社に入社してから周りの人に「安定感があるね」と言われることがたびたびあります。「安定感がある」という言葉は良い意味で使われますが、「安定感」が具体的に何を指しているのか、なぜ「安定感がない」と良くないのか、そもそも私のどういうところを見て「安定感がある」と思うのか、これまであまり深く考えたことがありませんでした。本記事ではそれらについてまとめることによって、安定感の正体に近づければと思います。 本記事の目的私自身の考え方や物事の捉え方の中から、特に安定感の要因になりそ

一度、マネジメントを振り返る

直近2年ほどマネジメント職を専任したり兼任したりしながらやってきましたが、転職に伴って一度マネジメント職から離れることになったので、この2年間の振り返りをしようと思います。 定義マネジメントといっても言葉の意味が幅広く、何をやってきたかを説明する上で読み手の解釈が分かれやすい用語だと思っています。そのため、マネジメントという言葉を使う場合は以下の項目が含まれているものとします(併せて経験した期間や回数についても書いてあります)。ただし、比率としてはピープルマネジメントの歴が

当たり前や暗黙知の棚卸し

自分が担当していた役割について、スキルアップを目的に別の人にお願いしてみました。ただ、これまで一緒にやっていたことなのでそこまで難しくないだろうと思い任せてみたものの、あまり上手くいってないなという印象を受けました。 当初はその役割の経験値が少なく、異なる役割になったばかりで上手くいっていないだけかと思いました。しかし、話を聞いてみると自分が当たり前だと思ってやっていたことをその人は意識しておらず、そもそも頭になかったポイントがいくつかありました。 また別のケースですが、

つい、自分でやりたくなっちゃうよね

「自分でやった方が早いのにな」 マネジメントをし始めて、他の人に任せるようになってから、最初はこう思う人が多いと思います。 マネジメントを任せられる人はプレーヤーとして優秀であったことが多く、一定のスキル水準を満たしていたり、成果を上げたりすることによってマネジメントを任せられるようになった人が多いのではないでしょうか。 だからこそ、そういったことを思うのはその人の持つスキルだけで考えると当然のことのように思えるし、そう思ってしまうのは仕方ないと思います。 一方で、同

誰かの成功を皆で活かしたい、誰かの失敗を皆で糧にしたい

最近、チームの振り返りの中でタイトルにあるような言葉がふと自分の口から出てきました。 3ヶ月前に自分の役割が変わり、より多くの人をマネジメントするようになった時からぼんやりと思っていて、チームの情報共有の場や動き方を変えてきた理由の元を辿ると、この言葉に集約されていると思いました。 人生の中で1人の人間が経験できることには限界があります。 どれだけ多忙に生きたとしても、10人が経験することの総量と比較すると1人の方が少なくなると思いますし、10人それぞれの考え方や感性の違

任せてみて、見えてきたもの

3ヶ月ほど前に以下のような記事を書きました。 記事を書いた当時は知りませんでしたが、この記事を書いた1ヶ月後に役割が変わり、当時よりも多くの人をマネジメントすることになりました。 この記事では役割が変わってからの振り返りをしつつ、新たに見えてきたものについて書いていきます。(引用箇所は前回の記事で触れていた内容です) ■ 真っ先にやったこと元々は1人のソフトウェアエンジニアとして開発に入りコードを書いていましたが、自分がコードを書くことを基本的にやめました。基本的に、とい