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当たり前や暗黙知の棚卸し

自分が担当していた役割について、スキルアップを目的に別の人にお願いしてみました。ただ、これまで一緒にやっていたことなのでそこまで難しくないだろうと思い任せてみたものの、あまり上手くいってないなという印象を受けました。

当初はその役割の経験値が少なく、異なる役割になったばかりで上手くいっていないだけかと思いました。しかし、話を聞いてみると自分が当たり前だと思ってやっていたことをその人は意識しておらず、そもそも頭になかったポイントがいくつかありました。

また別のケースですが、組織に新しく人が来た際にその人がスムーズに入れるように各種ドキュメントを用意しているものの、実はそれだけだと上手くいかず、口頭で説明することがありました。

このような自分や組織の中では当たり前だろうと思っていたことが、相手にとって当たり前ではなかったり、暗黙知となっている情報が必要だったなんて話はよくあることだと思います。

ただ、よくある話だからと言ってそのまま片付けるのはもったいなくて、やり方を変えたり気づいたりする良い機会だと思います。この機会を得るために是非やっておきたいなと思うことをあげます。

「やってみてどう?」とストレートに聞く

まずは率直に聞いてみましょう。

雰囲気から推察をすることは出来ますが、それよりも本人がどう思ったかを言葉にしてもらうことが大切です。違和感やこれまでと比較した際のギャップを感じているのであればそこを言語化してもらうようにしましょう。ふんわりした回答であれば、質問をしてみて具体的な形を作っていきましょう。自分や皆が当たり前だと思っていることに気づくためのきっかけになるかと思います。

ただ、その人との関係性や環境次第では本心で返ってこない可能性があります。

そのため、以下のことが大切です。

フィードバックしやすい環境を作る

「気づいたことはなんでも言っても良い」と思える環境を作ることが大切です。特に新しい人が入ってきたタイミングでは不安なことも多いと思うので、このメッセージを特に伝えるようにしています。組織のことを一番知らない人の視点が当たり前や暗黙知に気づくきっかけになりやすいので、ここの声は丁寧に拾っていきたいです。

ただ、この環境作りは新しい人に対してだけではなく、日頃からチームの中で発信し続けることが大切です。聞こえの良い言葉を都合が良いときだけに伝えるのではなく、そういった文化なんだ、そういった環境なんだと全員に思ってもらえるようにしていきましょう。

おわりに

自分自身が無意識にこなしていることが多く、自分の特性の言語化があまり出来てないこともあって、特にこういった他の人からのフィードバックを大事にしたいと思っています。他の人からのフィードバックを頂くことで自分がどのように考えて行動しているのかに気付くことも多いです。

ただ、立場が上がるにつれて良い話を頂くことはあれど、良くない話を頂くことが感覚的に減ってきているので、上手くフィードバックを貰えるように話を聞いてみることとそういった環境を作ることはこれからも意識していきたいです。

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