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くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談 第276回 「病院の待ち時間はテクノロジーの力でお仕事だ!?未来はiPadに詰まっている!?」ってお話

登場人物

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本編

[く] こんばんは。くらげです。

[寺] こんばんは。寺島です。先日は関東全域で大きな地震がありましたね。帰宅困難者がタクシー乗り場に長い列を作っているのをテレビで見ましたが、くらげ家は大丈夫でしたか?

[く] 先週の千葉県北西部を震源にした最大震度5強の地震の話ですね。ボクの住んでいるところは震度4を観測しました。特に何かが倒れた、ということもないですし、断水や停電もなかったので被害という被害はありませんでした。

[寺] そうなんですね。都内全体では交通網が大打撃を受けたりしたようですが、くらげさんは今はほとんど電車を使わない生活なので、その点でも影響は少なかったという感じでしょうか。

[く] そうですね。改めて都内の交通網の脆弱性を感じたというか…。ただ、地震が来た瞬間、じつはちょうど風呂に入ろうとして、真っ裸で人工内耳もメガネも外した状態で…。あおが脱衣所に駆け込んできて、なにか叫んでいると思ったら、その直後に大きな揺れが来ました。大慌てで服を着直して眼鏡と人工内耳をつけてスマホを見たら、緊急地震速報がなってまして…。もし、メガネも人工内耳もないタイミングで更に大きな地震が来ていたら、とおもうとゾッとしますね。

[寺] たしかに、感覚器を塞がれた状態で大きな地震とかがくると、パニックになってしまいそうです。気をつけよう、といっても地震がいつくるかなんてわかりませんから、そういつも気を張っているわけにもいきませんからね。日頃の備え以上のことはできないですよね…。

[く] 災害時に壊れたりすることを考えると、人工内耳をもう一セットバックアップしておきたくはあるんですが、価格的に不可能です。有事はもう幸運を祈るしかないですねぇ。

[寺] 薬とかはもう少し備蓄を許してくれるような制度にして欲しいですがね。さて、今回はどういうテーマにしましょうか?

[く] 発達障害とも関連している話として、ちょっとその薬の話をしたいな、と思ってまして。あおはてんかんもあるんですが、そのてんかんの薬が全国的に不足気味になっているようなんです。

[寺] そうなんですか?なんでまた?

[く] 今年のはじめに小林化工という医薬品メーカーが不祥事を起こしましたよね。

あれで全国の製薬会社の監査が入って、日医工という大きな会社でも不正が発覚、ジェネリック医薬品の出荷が停止しちゃったんです。その結果、全国的に医薬品の需要過剰になってしまって、全国の製薬会社も生産を増やしているんですが追いつかないという玉突き事故で、その影響があおが飲んでいるてんかんの薬にまで来ちゃったという。

[寺] うわぁ、災難!でもそういう多くの人が使ってる薬は病院とかに備蓄があるんじゃないですかね?

[く] 念のため、かかりつけの薬局に問い合わせたら、次回のあおの受診のときに渡せる量のストックはあるそうなんですが、次回入荷はちょっとわからない、ということですね。厚生労働省も動いているようなので、1ヶ月先には流石になんとかなっていると願いたいですけど。

[寺] えー!そんなメジャーな薬でも備蓄ってそんなもんなんですね。うちは夫が1型糖尿病なんですけど、1日4度程度のインスリンの注射が欠かせないんです。糖尿病は患者数も多いですし、インスリンは流通も確保されていますので、流石に3ヶ月分ぐらいはあると聞いたことがありますが…。

[く] てんかんの薬とかは代替が効かないので、無くなると大変困りますね。でも法律で、患者が備蓄を持つことが禁じられているんですよ。薬のための通院も辛い時があるので、この辺なんとかならないかとは思うんですが。

[寺] それこそ、リモートとかでですねー。ところで、今話していて思い出したんですが、昨日、娘の受診があったのですが、医療関係の諸々が入ったポーチを丸ごと家に忘れて、泣く泣く取りに帰ったということがありまして…。

[く] あるあるですね…。発達障害があると通院回数が多くなるし持っていくモノが多いのに忘れっぽいので困りますね…。

[寺] 私は忘れ物はそれほど頻度は高くないのですが、家族が病院に通う回数という分母が大きいので、しょっちゅう家に帰っているような気がします(笑) 分母を減らすためにも、今後子どもたちに自分で管理して欲しいと思っているのですが、くらげさんは保険証や診察券をどういう管理をしてますか?

[く] ボクは医療関係のものはA4サイズのファイルケースに全部詰め込んでいます。細かく分けると絶対管理しないので、もう大雑把に大きいケースに入れる、ということで忘れにくくしています。

[寺] あえて大きくして目立つようにしているんですねぇ。荷物がかさばりますが、確実といえば確実ですね。それでも「持って出るのを忘れる」というリスクは減りませんがね…。

[く] 既にコンパクトにまとまっているなら、娘さんのカバンにいれっぱなしにするという手も(笑)

[寺] 娘のカバンはiPad Proを持ち運ぶのに特化されたエンジニアケースなので難しいですが、前日にカバンに入れておくというのは有効かもしれませんね。そのカバンが出かける時に見当たらないということもありそうですが(笑)

[く] しかし、発達障害は忘れ物が多いのも特性なので、そういう病院でだけでも対策をしていただけないものですかね。「持ってきてない?ならダメです」とか「今日はできません」っていうことが多すぎるので…。いや、もちろん忘れる方が悪いんですけど。

[寺] そこに悪い悪くないの価値観を持ち込むと間違いますよ(笑)おっしゃる通り特性なので、WEBシステム上で紐付けしておいて、本人が窓口に来れば確認できるようにするとか、逆に代理人が薬などを受領しやすくなるようなツールとかも作って欲しいですね。他の病気の患者さんも助かると思いますよ。

[く] これもイノベーションの話なんですかね。できるようになったことが多すぎて、ユーザーの期待に対して、実現が追いついてないような気もしますね。

[寺] イノベーションといえば、忘れたポーチを取りに行くために待合室に娘を置いて行ったんですが、戻ってみるとiPadで一枚の絵が完成していました。「強い…」って思いましたよ。

[く] 強い…。現代っ子だわ…。

[寺] つよつよ(笑) 全く周囲に構わず「わーい30分でどこまで描けるかなチャレンジー!」ってやってたようです。

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妻のあおががてんかん再発とか体調の悪化とかで仕事をやめることになりました。障害者の自分で妻一人養うことはかなり厳しいのでコンテンツがオモシロかったらサポートしていただけると全裸で土下座マシンになります。