くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談 第372回 「くらげの2023年の振り返り」ってお話

登場人物

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本文

 ［く］　こんばんは。くらげです。
 
［寺］　こんばんは。寺島です。
 
［く］　ちょっとこちらのミスとシステムエラーが重なって、マガジンの更新ができない事態になっていました。noteの運営に問い合わせてなんとか無事に更新できましたが…。危なかった（笑）
 
［寺］　本当に危なかったですねぇ（笑）原稿が間に合わなくて運営に止められるならともかく、支払不履行で消滅したらびっくりですよ…。
 
［く］　原稿が間に合わない方が想定内…！？いえ、なんでもないです。同じことにならないように気をつけます。
 
［寺］　本当にお願いしますね！さて、もうすぐ2023年も終わりますね。はやーい！
 
［く］　毎年言っていますが、本当に早いものです。今年は更に加速したような気がして仕方ありません。
 
［寺］　くらげさんも来年40歳ですよね。これからますます早くなりますよ（笑）
 
［く］　いやだなぁ（笑）まぁ、こればかりは止めようのないので受け入れるしかないですね。
 
［寺］　そうですね。今日が1番若い日とも言いますし、取り越し苦労をしても仕方ないです。未来に生きていきましょう！
 
［く］　というわけで、毎年恒例の振り返りですね。
 
［寺］　はい、まずはくらげさんの1年をざっくり振り返ればなと。先にイラストを作っておきましたので、これを見ながら進めますか？

 ［く］　記憶が大変アレなので助かります（笑）これを見ると今年は特に大きなトラブルもなく過ごせたかなぁ、と思いますねぇ。
 
［寺］　それは良かったですね。くらげさんにとって一番思い出深いことはなんでしたか？
 
［く］　一番というとやはり人工内耳の手術でしたね。手術そのものも流石に体力的に大変でしたが、お金に関する準備だとか、手術中にあおをショートステイに預けたりだとか色々大変でした。
 
［寺］　たしか一週間ほど入院したんでしたね。その後、だいぶ聞こえる範囲が増えたということでした。
 
［く］　ここはあまりADHDとは関係ないので手早くまとめますが、手術をしてすぐは流石に音としては聞こえない状態でしたが、今は聞こえる音の質が良くなったように思います。会話も前より聞きやすくなりましたね。
 
［寺］　私の個人的な感想なんですが、聴覚障害のある人への支援というと、情報保障という観点から、人の喋ったことをどう伝えるかが目立っているように思います。人工内耳のような直接機能を回復させるアプローチは自然音も聴くことができるようになるところが良いなと思います。機能回復と、社会的な配慮は違うものなので、どっちが良いかの議論も見かけますけど、人に合わせてどっちも！で良いんじゃないかと思いますね。

［く］　自然音に「情報」が入っているというのは、ぼくも改めて感じましたね。他人の会話についていくのがやっとだった時はあまり意識していなかったかもしれません。

［寺］　そして、「ADHDが障害だ」と思い知った、というのが今年のビックリポイントでもあるんですが、これはどういうことでしたっけ？
 
［く］　まぁ、人工内耳のリハビリでラジオを聞いたりAlexaでKindleを読み上げながら作業していたり、というのをやっていた時にですね、本やテレビを見るよりよほど理解できているなぁ、と思うことが多くありまして。あおが「お前は聴覚障害だけど特性は聴覚優位なのでは」と前から行っていましたが、いよいよ認めざるを得なくなりました。
 
［寺］　それ、私も前から言っていましたよね？（笑）
 
［く］　でも、それを認めちゃうとなんか損してる気分がすごいんですよ。
 
［寺］　実際にどうであるかの問題で損得の問題じゃねぇのですよ（笑）で、それとADHDの話がつながるんですか？
 
［く］　ADHDって人の間に入ると良くも悪くも目立つじゃないですか。だから初対面の人と臆せず喋れるとか、アイディアを素早く出せるとかの自分の特性が、良い方に転がれば才能になる…と思っていたんですけど、いろいろ仕事をしていると「そもそも自分はわりと細かいことを詰み重ねるほうが得意だ」とか「人と会わなくても案外平気だ」とかわかってきたんです。そうなると「あれ？ＡＤＨＤの特性って自分の人生に別に必須の条件でもないんじゃね？」となりました。むしろ自分の良さというか本来の性格と相反している可能性も高いよな？と。
 
［寺］　今頃気がついたのがビックリですからね！？ADHDにしろASDにせよ、それがあって困るから『発達障害』の名前をもらって支援を受けているんです。困ってない人は傾向が強くても障害じゃないんですよ。