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くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談 第351回 「ADHDと性格が噛み合っていなかった!?ADHDは『障害』だったよね!」ってお話

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note351回
 
[く] こんばんは。くらげです。
 
[寺] こんばんは。寺島です。
 
[く] 先日は台風2号の影響で全国的に記録的な大雨になりましたが、寺島さんのところ大丈夫でしたか?
 
[寺] ご心配ありがとうございます。私が住んでいる場所は大きな川が200m圏内なんですけど、そこが氾濫するかもということでネットでは騒ぎになっていたようですね。でも、実際はそれほどの雨量とも感じませんでしたし、目の前にあるスーパーが通常営業だったのでそんなに心配しませんでした。
 
[く] 何ですか、そのパラメーターは(笑)
 
[寺] パートさんがみんな目端の利くタイプの地元のおばさんなので、本当にやばい台風の時とかはパートさんが帰って臨時休業になるんです(笑)
 
[く] さすが大阪というか何というか…。東京だとギリギリどころか手遅れになっても仕事をしている人が多いので全然参考になりませんね。
 
[寺] 本当にそうみたいですね。電車が動かなくなってから駅で立ち往生したり…もちろん働かないといけない事情がある人もいるでしょうけど、もうちょっと自己判断で休む人がいてもいいんじゃないかしら…。
 
[く] 電車がギリギリまで動くのも考え物ですね。まあ、私の住む江戸川区は浸水したら逃げるところがないので何をやっても無駄というのはあるんですけど(笑)
 
[寺] くらげさんは車があるので、危なそうなら早めに川から離れたほうが安心かもですね。
 
[く] あおが「家がどうなるかわからない状態で逃げるのは怖い」というので事前に避難はちょっと難しいかな…。まぁ、本当にやばくなったらどうかは分かりませんが、近くのちょっと高台になっているところまでは逃げたいと思います。
 
[寺] 高速のSAとかに逃げたらどうかな…。とにかく命は大事にしないと。
 
[く] それにしても、いつもは台風が来るたびに体調が悪くなって生活リズムが狂ったりするんですけど、今回はだいぶ平常運転で仕事ができました。
 
[寺] それは良かったですね。
 
[く] 毎朝、その1日にやることを書き出して時間割にして…というのが定着しつつあります。これが大きかったかなと。
 
[寺] あれ?そういうのはこれまでもやってませんでしたっけ?
 
[く] 思い出したように紙の方のnoteにスケジュールを書くということはやってましたけど、「見返さない」とか何を書いたか自分でわかんないので役に立たないとかそういうのがあったんです。
 
[寺] ああ、見返すのを忘れるとかも言ってましたね。書くだけ書いて活用できていなかったのか(笑)
 
[く] そうなんですよね。でも、iPadに入れたgoodnotesという手書きノートアプリにいろいろと書き込むようになったらちゃんと読み返しますし、自分で字を解読できる程度にうまくなったので何をやったらいいかわからない時に見返して作業を進めるというのがちゃんと機能するようになりまして。
 
[寺] うわぁ、くらげさんが「ふつう」の人みたいになっていく…。
 
[く] そこまで驚くところですか?(笑)
 
[寺] ちょっと前まで「メモは見返さない、読み返す意味がわからない、思い出したときにやればいい」とか言ってましたよ(笑)
 
[く] 思い返せないから色々なトラブルが出ていることにやっと気づきまして…。
 
[寺] 「思いついた時にやるのが1番効率がいい、結局それがライフハック」とか!

[く] そうでしたっけ?

[寺] やっと気づいて良かったですよ(笑)青い薬(ストラテラ、注意力の散漫や衝動的で落ち着きがないといったADHDに見られる症状を改善する薬)の影響がやっといい方向に出てきたのかもしれませんね。
 
[く] 薬の影響は強く感じますね。でもまぁ、ちょっとADHDからくる問題が少し落ち着いたように感じているんですけど、そうなると「ADHDって自分の人生において足を引っ張ってるだけの存在じゃね?」という疑念が生まれてきました。
 
[寺] え!?普通に「障害」として大きな足枷になってます!?気づいてなかったんですか?
 
[く] やはりそうですか…?いや、どうもね、ADHDの特性って衝動性だったり瞬間的な行動力だったりするわけなんですけど、それを「活かせる性格」じゃないんじゃないかと…。
 
[寺] それはそうですよ…。くらげさんとの付き合いは長いですけど、実際「ADHDを活かす」方向には伸びてないですよね。

[く] ふぐぅ…忖度なしの感想ありがとうございます…。

[寺] いや、よく言われるようにデザイナーやエンジニア、作家の中には発達障害の傾向を持っている人ってしばしばいるんですが、なんかくらげさんはそういう人と匂いが違うというか…。まあ、あくまで私の印象の話ですけど。

[く] それはね、まあね…。

[寺] そういう人がやりがちな創作のパターンとして「貯めて貯めて、もう体内にすっかり醸造されてたやつをある日がーっと一気に書き上げる」みたいなことがあるんですけど、くらげさんって、そういう仕事の仕方に全然向いてないような気がするんですよ。大体単行本一冊分とか書けないですよね?

[く] 毎日ブログや日記は書いているんで、量的には書いていると思うんですが、そうですね、ひとつの物語を…というと書いたことないですね。頭の中に置いておくと忘れるんで(笑)

[寺] そういう人は作家にあんまりいないですよねえ…。まあ、レアキャラだから書けるものというのもあるので、くらげさんが作家になれないという訳ではないですが、ADHDの瞬発力と集中力を活かして…という創作スタイルじゃないですよね。
 
[く] 仕事においては、毎日「これだけ」の量をコツコツやっていくというのが一番捗るんですよね…。ADHDの特性とは真逆なんですけど、「ADHDの特性」と「自分の生来の性質・性格」って、実は相容れないんじゃないかと。
 
[寺] 実は…?はあ、まあ、そうなんじゃないですかねぇ…。その2つは全く別に存在するもので、ADHDは性格じゃなくて障害の名前なんですよね。ときどき特性を利用して生きている人がいる、性格として受け入れている人がいるというだけです。残念ながら。もちろん利用していけるならそれはいいのですが、くらげさんは多分違うと思いますし、多くの人はADHDと自分の性格がマッチしてないので困ってるんじゃないんでしょうか。

[く] しかし、ADHDの強みを活かす子育てとか、「多動力」とかいうじゃないですか?

[寺] そりゃあ、どうせあるものなら活かしたほうが得ですけど…ADHDのある人で、ADHDを利用できるのは、実際ホリエモンとか、村上ファンドの娘の人とかみたいな、抜群にIQも高い人だけなんじゃないかな…。
 
[く] さらっととんでもないことを言ってやがる(笑)いや、おそらくその通りなんでしょうけど。

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妻のあおががてんかん再発とか体調の悪化とかで仕事をやめることになりました。障害者の自分で妻一人養うことはかなり厳しいのでコンテンツがオモシロかったらサポートしていただけると全裸で土下座マシンになります。