くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談 第331回 「『仕事をする』って『机に向かっている』というだけではないんだね?」ってお話
登場人物
過去記事マガジンも作ってます
本文
[く] こんばんは。くらげです。
[寺] こんばんは。寺島です。
[く] ここ2週間ほど体調とメンタルが崩れていたのに加えて仕事が増えまくってアップアップでした。完全にいろんなものがオーバーフローしています。
[寺] こちらも体調が悪い上に、アクシデントで仕事が増えちゃってもう本当に余裕がないです。
[く] 仕事が増えたのがアクシデントなんですか(笑)
[寺] いやいやいや、もちろん仕事はありがたいのですが、ASD としては突然仕事が降ってわくのは「いいこと」とは言いがたいんですよ。色々なことの調整が必要ですし心身的にかなり負担ですね。
[く] こちらはADHD 丸出しで「もらえるものはもらっておけ」精神で仕事をもらっていたらにっちもさっちもいかなくなってしまいました(笑)
[寺] ご繁盛で何よりですが、調整はちゃんとしましょうね!断るのも仕事のうちですよ?
[く] 本当に断るのも覚えないと死んでしまいそうです…。まぁ、以前と比較すればだいぶスケジュールの組み立てができるようになったのでマシと言えばマシなんですが。
[寺] それは良かったですね。前のnoteで言っていたtodoリストが活用できているんですか?
[く] 一週間単位でとりあえず「何曜日まで何をやる」という割り振りができるようになりました!
[寺] …。今まで全くできてなかったんですか!?
[く] できてませんでしたね。とりあえず手元にある仕事をやばい順から片付けていくという方法でしか実感できなかったのでその方法でやっていました。
[手] 文字通り手当たり次第ですね。ということは、その日に終わらなかったものは次の日に持ち越しですか?
[く] そうなりますね。それだと今抱えている業務の量に圧倒されてストレスになっていたんですよね。
[寺] 常に何かしらの仕事を抱えているわけですから、それはストレスにもなりますよ。
[く] 「今日やらなければいけないもの」から「今週単位でやらなければいけないもの」を分けられるようになったのでまあ随分成長したのではないでしょうか。
[寺] 「計画すると破綻するから計画したくない」と言っていた頃に比べたら随分と進歩しましたよね。
[く] それでも絶対量が多いので片付けるの簡単じゃないんですが。計画通りに進んでいるとは言い難いです。
[寺] でも、計画を立てないとことには客観的にどれくらい遅れているかどうかも確認できませんから、計画を立てることが大事ですよ。特にくらげさんは常々「自分には今しかない」というじゃないですか。その「今」の範疇を拡張する必要性は高いと思いますよ。
[く] そうですね…。あとは「1日にやったこと」のまとめも日記の形でとりあえず行ってるわけですけど、「1日って短いな」と思います、本当に。
[寺] いや、ほんと短いですよね!(笑)だからみんな必死に時間をやりくりしてるんじゃないんですか。
[く] 1日の中で何をやっているかのメモとかも作ってるんですけどね。短いのに何があったかはあまり覚えてないというのがはっきりしてきました。
[寺] くらげさんのメモを前に見たことありますけど、あったことを書き留めているというより、メモというより「ログ」ですかね?
[く] そうですね、「何を何時間やったか」ということをメモするのが主眼ですね。
[寺] あのこれ文句ではないのですが、よくわからないのが、「何があった」「何ができた」ということよりも「何を何時間やった」ということを細かく書き残しているところなんですよね。
[く] どういうことでしょうか?
[寺] 仕事とか勉強って「何時間やった」よりも「どのくらいのことができたか」が大事だと思うんです。でも、くらげさんのメモには到達度が書かれていないんですよね。
[く] あー、自分の仕事の評価とかって時間でしかできないんですよね。何時間やったらどれくらい終わるという見込みがない仕事が苦手なのもそこかもしれません。
[寺] くらげさんは時給の仕事じゃないはず…。工場で流れてくるおまんじゅうの頭に点々を打つ仕事とかならいいですけど…。
[く] なんですか、それ(笑)
[寺] ずっと機械のように一定のリズムで一定の作業をする仕事の例です。以前、ファミ通で連載していた水口さんという漫画家さんが「かつてやった1番辛かったバイト」と言って紹介してました。まあそれはともかく。時間しか評価軸がないのは、ちょっと困りますね。
妻のあおががてんかん再発とか体調の悪化とかで仕事をやめることになりました。障害者の自分で妻一人養うことはかなり厳しいのでコンテンツがオモシロかったらサポートしていただけると全裸で土下座マシンになります。