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くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談 第301回 「ADHDにとって『本当のニュース』を見分けるのは難しい!?情報をパッケージで受け取る意味もある?」ってお話

登場人物

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[く] こんばんは。くらげです。

[寺] こんばんは。寺島です。

[く] 寺島さん、娘さんが高熱を出したと聞きましたが、大丈夫でした?

[寺] おかげさまで今はかなり復調しました。一時は39度台に突入しましてしましたが、コロナウイルスの検査の結果は陰性でした。

[く] 陰性で良かったですね。それにしても本当に心臓に悪いと言うか…。

[寺] もし娘が陽性だったら、家族全体で隔離になるので本当にヒヤッとしました。うちの娘、ASDもあって自分の体調の変化に気が付きにくいんですよ。小さい頃からなんか言ってきた時にはすでに重症なので、重大な病気だったんじゃないかと心配しました。

[く] ボクもここ2週間、一気に体調が悪化して精神状態もあまり良くなくて大変です。やっと復活してきましたが、あまり仕事がはかどらない状態です。

[寺] 季節の変わり目で体温調節がうまくいかないのもあるんですかね。暑かったり寒かったりの寒暖差が激しいのもありますが、くらげさんは春先に大体元気でそれを過ぎると倦怠期に入るようなサイクルがありますよね。

[く] そうですね。暑かったりジメジメするのもとても苦手なのでそういう影響もあるかもしれません。まぁ、4月頭は随分とスピーディーに仕事を進められたのでそのストックで何とかなっていますが…。

[寺] くらげさんの口から「ストックができた」という言葉が出るなんて…。そりゃあも天気がおかしくもなるわけですよ…。

[く] そんなに天変地異が起きるようなレベルですか!?まぁ、以前からやっているタスク管理表が随分と役に立ってるわけですが…。最低限やることをやってるので後は気分の問題でしょうか。まぁ、旅行に行ったりサウナに入ったりしてだいぶ回復したわけですが。

[寺] 気分の問題ですか。ある程度はセルフコントロールできているのは良いんではないでしょうか。2週間働いて3日旅行はなんだかコスパが悪いような気もしますが(笑)

[く] それほど贅沢をしているわけでもないので勘弁してください。障害者割引がある休暇村のようなところ目的地に、ただただ車で走るだけですよ(笑)こういう何をするでもない旅というのを、最近は楽しめるようになりましたよ。

[寺] 私は、しばらく家で家事と仕事ばかりだなあという時は生活雑誌とか見て、気分をコントロールしますよ。きれいな料理の写真とか見ると、自分も何か作ろうという気が湧いてきます。

[く] ASDの人は他の人がやっているからやろうと思うことは少ないようですが、そういう社会性(?)みたいなものはあるんですね。

[寺] 目の前で実際に人が料理していると、一緒にやろうとか思うより前に、人の動きを見て疲れてしまうかも(笑)写真や読み物などになってて、ワンクッションあるぐらいがちょうどいいですね。

[く] 紙派の人にはそういう人、結構いるようですね。自分では気分を盛り上げるという目的で読むことはあまりありませんけど。

[寺] そういえば、うちの夫(ADHDあり)が言ってましたけど、音楽や雑誌で「気分を乗せる」というのがわからないのだそうですけど、ADHDと関係あるんでしょうか?

[く] それは…どうなんでしょう(笑)なんとなくカッパさんの固有の問題な気もするんですが…。私は音楽を聴くと割と元気になるタイプではありますし。

[寺] 雑誌とかはどうです?旅行の前に、旅行の本を読んだりします?紀行文とか。

[く] うーん…情報を入れておこうという目的でしか読まないかもです。まぁ、最近、Kindle Unlimited で雑誌を読む回数が増えましたね。で、ターザンとかあるじゃないですか。

[寺] ああ、筋肉を作りたくなるやつですね。

[く] 読むというほどではないですが、パラパラ眺めることはあります。で、ターザンとかの雑誌って、1年続けて読めば内容がループするので「ああ、またこの内容が」となるんですよ。でも、今話していて、ああいうのは読むことでモチベーションを維持するのが最大の目的なんだろうなと思いました。

[寺] それはあると思います。ご飯作るのめんどい〜という時も、本でレシピとか見てると作るモチベーションが湧いてきたりしますし。伴走者代わりだから、似たような内容でも構わないんですよ。内容が大体わかっているからこそパラ見するだけで、すぐモチベーションが上がって良いというのもありますから。

[く] そういうのが「気分を乗せる」ということなんだろうなぁ、と。そういう意味ではこれまでは純粋に知識として読もうとしてたんですけど。

[寺] 歳時記や料理雑誌は、生活に伴走することを相当意識して作られていると思いますよ。普段は知識を求めて雑誌を読んでいるんですか?どれぐらい読んでます?

[く] 主に読むのはニュース関係は「ニューズウィーク日本版」、IT系は「週刊アスキー」で趣味はエアガン雑誌の「アームズマガジン」「GUN」「ミリタリークラシック」「歴史人」というところでしょうか。

[寺] 趣味っぽいというか偏ってるというか(笑)でも、その辺りだとインターネットでも読める記事が多くないですか?

[く]  最新情報ならそれこそ毎日ネットで見れてばいいのですが、やはり「企画」としてまとまっていることが大事なんだなぁ、とKindleとかで雑誌を読んで感じますね。ADHDだと「新しい情報」を常に求めがちですけど、パッケージとしての企画をまとめて読む、という価値に気づきにくいのはあるかもしれません。

[寺] ネットのKindleコンテンツが雑誌の範疇に入っていることを地味に驚きつつ(笑)確かに、ADHDのある人は、情報のザッピングが好きで、あまり通読してるイメージはなかったです。すぐ飽きちゃうみたいな。

[く] 続けて読むこと自体ストレスというのもありますからね。そういえば最近は CD のアルバムを通して聴くということが減っているみたいですね。ボクもアルバムを買うのは平沢進くらいなんですけど、やっぱり曲だけではなくてアルバムを最初から最後まで通して聞くことで見える世界観というのもやっぱりありますよね。

[寺] 私はアルバム好きですよ。世代もあると思いますが、その時、その時の、時代のムーブみたいなものが閉じ込められている感じが好きなんですよね。動画でも初投稿から降順に見るのが好きです。最新のものまで見ると、また頭から見たりもしますよ。

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妻のあおががてんかん再発とか体調の悪化とかで仕事をやめることになりました。障害者の自分で妻一人養うことはかなり厳しいのでコンテンツがオモシロかったらサポートしていただけると全裸で土下座マシンになります。