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くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談 第392回 「『やること』より『やりたいこと』の方ばかりやっていた!?スケジュールの作り方講座その5」ってお話

登場人物

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本文

[く] こんばんは。くらげです。

[寺] こんばんは。寺島です。

[く] ここ数日はだいぶ涼しくなったというか、梅雨らしい雨でしたね。まぁ、かなり大雨が降った地区もあるようですが…。高松市では崖崩れが起きたりしていましたね。

[寺] 大阪は予報ほどは降りませんでしたが、湿気はかなり高かったですね。どの道、体調が悪くなるのは確定なので仕事を何とか早めに切り上げたいところですわ…。

[く] しとしと雨が降ると妙に体調が悪くなることが多いので、ぼくも注意していきたいというか、あまり仕事を積み込みすぎないようにしたいと思います。

[寺] まさに、その「仕事の詰め込みすぎ」をしないように、ここを1ヶ月ずっとスケジュール管理の話をしているわけですが!

[く] そうでした(笑)成果が出ていますかね?

[寺] 意識するようになった分、前よりは良いんじゃないでしょうか。さて、前回は仕事の優先順位を意識して実際に仕事をしてみてくださいという話でしたね。まずはざっくり感想を聞いてみましょうか。

[く] 結論から言いますと、「仕事量を変えずに仕事時間を減らして、なおかつ休みも意識して動けるようになった」というのはありました。

[寺] おお、すごい!そんなに劇的に変わるはずはないんですが(笑)

[く] いえ、本当ですよ。未だかつてない気持ちに余裕のある状態で働けています。

[寺] それが本当なら新書が一冊書けちゃいますよ!?「3ステップで人生が変わるスケジュールの魔法」とかいって(笑)では、本当だと良いなと思いつつ、具体的にどのように変えてみたのか伺わせてください。

[く] まぁ、まずは今抱えているタスクに既に結構滞ってるやつがあるんですけど。

[寺] はいはい、「溜まったまんまでやってないタスク」が大量にあったということですね(笑)

[く] そうなんですよね(笑)でまぁ、一度タスク一覧を見ながら前回の「緊急・重要」を意識しながらタスクに【高】【中】【低】【そのうち】とタグ付けしまして、なおかつそれぞれの見込み時間も書いてみたんですね。そうなると仕事がある日は【高】【中】だけでもういっぱいいっぱいというのがわかりまして…。

[寺] これまでの話を聞いていてもそうでしょうね(笑)

[く] 休みの時間、勉強の時間、運動の時間などは余った時間にと思っていたのですが、そもそも余らないということがわかりました。

[寺] スケジュールにちゃんと区別して「プライベートの時間」を入れてなかったんですね。

[く] 前々回の「仕事以外に使える時間」を入れてみると、通院とかでほぼ仕事ができない日が1週間で2〜3日は出てくるんですよね。そういう日は思い切って【低】とか【そのうち】をやることにして、【高】【中】はいれないことにしました。逆に仕事の日と設定した日は【高】【中】を中心に作業することにしました。

[寺] 【低】や【そのうち】は「後回しにしても特に問題ない」ものが多いかんじですかね?

[く] そうですね。今すぐやらなくても別にいい、そのうちやっておけばいいかなみたいなレベルのものが入っていますので、もし最初に設定した日にできなくても心理的なダメージは少ないです。疲れていたり家事などが忙しかったらまぁいいかな、と割り切れる感じです。

[寺] くらげさんは勝手に喰らう心理的ダメージが仕事に影響するタイプですので、ダメージ要因を減らしておくのは意外と大事なポイントですよ。「やらなくても精神的なダメージを受けない」仕事と割り切るのはいい感じですね。

[く] それで、仕事をする日は【高】の中でも毎日やらないといけないものと、締め切りが近いものからリストの上のほうに並べていって、それを見ながら1週間に振り分けるという作業でスケジュールを作りました。

[寺] おお!素晴らしいですね。これまで教えたことをちゃんと反映しているようでよかったです。最初に優先順位をつけて並べておけば、頭からやっていくだけで締め切りを守れますし、優先順位の低いものの位置も決めておけば、入れ替える時もどこと入れ替えれば良いかがわかりますよね。フレキシブルさを保っておくのが重要ですよ。

[く] そうですね。あと仕事の中にもちょっと仕事の質の違いがあるということに気がつきました。集中力を維持しなければならないものとか、作業自体が多いものとかは一気にやると疲れ果ててしまうんですよね。

[寺] それ前にも言ってましたよね。同じ仕事を続けてやって集中力が持続するのはASDでも4時間ぐらいが限界じゃないですかね。あとは騙し騙し…ってなるのが普通ですよ。

[く] ADHDの特性もあって大量の仕事を一気にやるみたいなのが好きだった時代もありましたが、結局向いてないんじゃね?ということに気がつきました(笑)

[寺] 気がついて良かったです。アドレナリン頼みの仕事は寿命縮めますからね、いやほんと。

[く] そこで【高】の作業時間は余裕がある時でも4〜5時間にしておいて、【中】をあえて2時間入れて、【高】が終わらなかったり他の割り込みタスクがあった時は【中】を飛ばして【高】を継続する…みたいなやり方でやっていました。

[寺] あえて【高】をやらない時間を確保して組み替え可能にしておくんですね。素晴らしい。その余裕を「バッファ」と言うのですよ!

[く] スケジュールのバッファって「何もない空き時間」のことじゃなかったんですね。何かが入っているけど「調整可能」な時間、だからどんなに忙しい時でも作れるし、作っておかないといけないんですね。

[寺] だいぶ分かってきましたね!かなり機能するスケジュールになってきたようですが、「スケジュールを立てても見ない問題」の方は対処してますか?

[く] まぁ、そのへんは以前からやっていたことではあるんですが、毎朝…というか作業を始める前にスケジュールを見て、改めて現状に合わせて「何時から何時まで〇〇をする」みたいな一覧を作りまして、サブモニターにしたiPadに常に表示させるようにしました。

[寺] 見えないとなくなっちゃうから(笑)ADHDへの良い対処だと思います。

[く] ついでにタイムトラッカーのTogglというアプリを立ち上げまして、こちらもサブモニターを分割して常に表示されるようにしています。

[寺] 時間も測ってるんですね。

[く] 結局、「これまで何分仕事してあと何分残りがある」みたいな意識をしないとだらだらとやっちゃいますからね。

[寺] 以前から「時間がうまく見えない」といっていましたけど、タイマーとかで時間を「見える化」するというのはいろんなアイテムが出てますが、私は全然使ってないんですよね。Togglはどんなアプリなんですか?

[く] 基本的には、作業にかかった時間を測って記録してくれるアプリです。作業を始める時にオン、終わった時にオフにします。クラウド対応しているので、どのパソコンやiPhone や Android スマホからも ログイン できるのが良いですね。どこかに出かけたりして「止めるの忘れていた!」と気がついた時とき、すぐに確認して経過時間を消して編集できるのは便利です(笑)

[寺] 経過時間を押し忘れるのは前提なんだ(笑)

[く] 前提ですね(笑)まぁ、朝に作ったスケジュールをコピーしたものを「実際にやったこと」として別にペーストしてチェックリスト化して、作業が終わったらチェックを押して、何分かかったかをメモします。それでまぁ後ろのタスクに影響するようなら時間を修正したり、作業を入れたり省いたり、と調整してみました。

[寺] あれ?もうチェックリスト化してる?そのまま使えるんですか?

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妻のあおががてんかん再発とか体調の悪化とかで仕事をやめることになりました。障害者の自分で妻一人養うことはかなり厳しいのでコンテンツがオモシロかったらサポートしていただけると全裸で土下座マシンになります。