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くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談 第272回 「知性って環境を整える能力も含むの!?発達障害の人が間違いやすい『知性』ってなんだろう」ってお話

登場人物

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本編

[く] こんばんは。くらげです。

[寺] こんばんは。寺島です。

[く] 東京は9月に入ってから「低温注意報」が出るほどに寒くなりました。ただ、暑いより寒いほうが寝苦しくなくていいですね(笑)

[寺] 私も3日ぐらい前からよく眠れています(笑)大阪もようやく気温30度を越えなくなったので、今のうちにと体が疲れを癒しているのでしょう。

[く] 気がついたら既に秋の空の風情が漂ってきて、もう9月に入ったことに驚いています。つい先日まで6月じゃなかったっけ!?

[寺] それはいくらなんでも飛び過ぎなのでは(笑)でもまあ、気持ちはわかりますよ。

[く] まぁ、7月からこっち、個人事業主としてかなり忙しく過ごしていましたし、オリンピック・パラリンピックをけっこう観ていたのでそれが時間が随分と早く感じたのかもしれませんね。

[寺] なんやかんやいって、くらげさんはオリパラですごく盛り上がっていましたよね。私はテレビのスポーツ中継は目まぐるしすぎて見ると疲れるので、以前からほとんど見てなくて…オリンピックもパラリンピックもほとんど見てなかったですねえ…。

[く] 寺島さんの興味のなさはまた徹底してるから…。大会期間中、話題に乗ってきたのはオリンピック開会式のピクトグラムの話ぐらいじゃなかったですか。

[寺] いえいえ?行進の時にゲーム音楽が流れたことにもひとくさりできますよう?でもこれほんとに長くなるんでやめときます(笑)

[く] ボクも特にパラリンピックについては語りたいんですが長くなりそうなので別な機会にしておきます(笑)時間泥棒のオリンピック・パラリンピックのことはさておいて、この2ヶ月で個人事業主としてのテンポをだいぶ覚えてきたと思うんですよ。「とりあえず、最低限、これをしなきゃいけない」という設定がかなり明確になったというか。

[寺] これまで最低限のラインが全然見えていなかったんですか!?

[く] 見えてなかったですね…。一日いくらの収入が荒ればいいのか、どれくらいの支出になるのか、というのはこれまでも考えていましたけど、それがかなり切迫感として感じられるようになったというか…。まぁ、本当に最低限のラインですが。

[寺] 最低限のライン、ってどのくらいです?くらげさんはかなり上昇志向が強いので、無理なところに設定していないか心配なんですよね。

[く] とりあえず、現在の生活をなんとか維持できるというラインですね。具体的には家賃・社会保障・車の維持費は絶対に落とせないラインなので、それに生活費をある程度上下させて対応する…というか。

[寺] 私からするとすごく粒度が荒いように聞こえますが…。値段で程度を測るより、自分の生活に必要なものを身近なところから考えた方がいいと思いますよ。世間で高層マンションが人気でも、あおさんが飛び出したとき危険だから平家がいいとか、それぞれの家には事情があるじゃないですか。まぁ、私も金銭感覚がある方とはとても言えないので、あまりつっこまないことにしておきますけど(笑)

[く] 寺島家はずっと自由業ですよね。収入源とかどうなってるか聞いてもいいですか?

[寺] 子どものために家を借りたので、その家賃は絶対払わないといけないなあと思ってバイトを始めたんですよ。このパート収入が定期収入ですね。あとは日々依頼で描く漫画やコラムの原稿料と…スミマセン、印税です。

[く] なんで「スミマセン」なんですか(笑)

[寺] 急に汎用性のないこと言っちゃうなあと思って。私寺島ヒロになる前、違うペンネームで結構仕事してて、その本の印税が年に2〜3回入ってくるんですよ。

[く] 共著の「ボクの彼女は発達障害」の印税も、毎年支払われていますよね。でもあれ生活費には…。

[寺] 私、単行本30冊ぐらいあって、なんと一冊も絶版になってないんですよ。だからチリツモで学生さんのアルバイトぐらいにはなるんです。これを基本に、後は興味のある仕事を受けてる感じですね。もちろん印税は、いずれは入って来なくなるはずなので、時々企画を作ったりとか、電子書籍になりそうな原稿をまとめたりとかしないといけないのですけど…今はちょっと時間が回ってなくて…。あーでも今また書籍の仕事してるから、出来たらこの印税が入ってくるのかな?

[く] かな?ってなんなんですか(笑) 人のことを言えないどんぶりっぷりですね!

[寺] だから言えないって言ったじゃないですか!(笑)そういえば、先日、ふと「あっ、ずっとこのままなんだ。」という感じが降りてきて…。なんとなく、これまで、生活がバビューンと元の状態に戻るか、自分たちが死ぬかエンドで考えてたんだなあと、逆に思いました。なんでしょうね?「ひとまずこの水準に慣れるか」というマイルストーンみたいなものが見えたというか…。この日常がまだ続くんだ、終わらないんだという実感が沸いた感じ?

[く] 前回、寺島家のかなり壮絶な過去みたいなのを話されていましたけど、そういう大変な時期に戻るんじゃないか、という恐怖感かなにかわかりませんけど。

[寺] いやいや、そういうごくごく個人的なことではなくて、コロナ前と比べてですね。まぁ、以前から私は感染症怖い、細菌怖い、粘菌は地球の支配者と思ってますから、生活感自体は変わらないんですけど。

[く] 生活感が変わらない理由が全く理解できないんですが…(笑)まあ、日常が不可逆的に固定したという感覚は確かにボクにもありますね。コロナ禍で車の必要性を強く感じてとうとう車を購入してしまったわけですが、もうその前には戻れないし戻りたくないと感じます。どうやら「車を運転できるようになる」ということが一つの自分のとってのマイルストーンだったというか…。やっぱり田舎で生まれたので、車を持つことが大人の男として認められる通過儀礼という感じがあったんでしょうねぇ。

[寺] 車に乗ってれば大人の社会に参加してると感じるんですか?それはまた独特なところにつながっていたものですね。

[く] で、社会的にどうこう、障害者のためにどうこう、というモチベーションが落ちてしまった感じですが。

[寺] そこはまた改めて再構築してください(笑)多分、くらげさんが生きにくかったのって、社会制度がどうこうというより、嫌な人との距離の取り方が下手だったことの方が大きかったんじゃないですかね。「こんなこと言われた」「こんな目で見られた」って他人の話が以前は多かったですもん。車で移動することで、嫌な人や音を遮断してくれることが自身の健康に役立つということが分かったんでしょうね。

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妻のあおががてんかん再発とか体調の悪化とかで仕事をやめることになりました。障害者の自分で妻一人養うことはかなり厳しいのでコンテンツがオモシロかったらサポートしていただけると全裸で土下座マシンになります。