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くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談 第393回 「AIを使いこなすためには自分が上司になる必要がある!?スケジュールの作り方講座その6」ってお話

登場人物

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[く] こんばんは。くらげです。

[寺] こんばんは。寺島です。

[く] 暑い暑いといわれている夏ですが、こちらはここ数日、夕方からはゲリラ豪雨が降り注いでくるので、夕方から起きる時期になっているので少し楽ですね。

[寺] 涼しい時間に活動するのは良いのですが、いつの間にかずるずると夕方から起きる感じになってません?人としては大丈夫なんですか?(笑)いや、非24時間生活者の私が言うことでもないんですが。

[く] 前回までのスケジュール管理のもろもろで「時間を上手くずらして仕事をする」というテクニックがだいぶ定着してきて、時間の使い方も柔軟性が上がっています。「この時間に起きていなければ仕事ができない」という思い込みが減ったのはだいぶ良かったですね。昼に寝ている罪悪感とかが減りました。

[寺] 納得して昼寝しているんでしたら結構です(笑)でもその思い込み持ってる人割と多いですよね。睡眠障害で「仕事ができない」と悩んでいる人の中には、昼間寝てしまい、夜も寝ようと努力しているという例が少なくないのですよ。そんなに寝れないって…。

[く] 無理して朝まで起きているほうがマシですよね。

[寺] 仕事をこなすには…という限定的な話で長期の健康の話はまた別に考えたほうが良いかもしれないですけどね。くらげさんは、ここしばらくの学びで色々改善したようですね。

[く] 今月はnoteも久しぶりに4回更新できそうですね。今日は25日なんですが、お互い頑張ればなんとか…。

[寺] 待てぇい!後半に詰めるなとアレほど…!まあ、せっかくやる気になっているので付き合いますけど。でも、そのためにはくらげさんがちゃんとnoteを書いてくれるのが前提ですからね!

[く] は、はい…。頑張ります。

[寺] ちょいちょい他人ごとになるから油断できねえのですよ。しかし、スケジュール立て方を丁寧になぞってやってみたら、かなり劇的に生活が変わったみたいですね。

[く] 仕事時間はちょっとは減ってますけど、やはり一番大きいのは「忙しい感じ」が減って焦燥感が随分と和らいだことでしょうか。

[寺] 「忙しい」と「忙しい気分」の違いの話、それ私は前からしてましたけど(笑)やっと腹落ちするところまで来たんですね!

[く] とにかく「緊急かつ重大なタスク」をできるだけキープしないようにしています。これを2週間ほど続けているんですが「何かをする気力がないけど何かやらなければいけない感じがして落ち着かない、その結果休憩にもならなければ何をするでもないイライラするだけの時間が過ぎる」というのはだいぶ減ったように思います。

[寺] ADHDのある人はそれを「アクセルとブレーキを同時に踏む」といいますよね。「やり渋り」と「やらなければいけない」という衝動のせめぎ合いというか…。スケジュールをしっかり作るというのはそういう無駄な現象を減らすためにも有効なんですよ。

[く] 本当ですね…。まぁ、これまでも一応作ってはいたんですが、あまり機能しないスケジュールだったので焦燥感はあまり減らせていなかったんですけど、かなり長いスパンから考えてから「1日のなかでこれだけのことはやらなければいけない」というのを抜き出して、今日1日でこれだけはやろうというのがちゃんと見えると「何かをやらなければいけないが何をやったらいいかわからない」という焦りはかなり減りますね。

[寺] お、そこまで理解が進みましたか。よかったよかった。前回はWBS(手順表)についても解説しましたが、仕事の手順の確認の方はどうですか?出来ていますか?

[く] WBSの話かわからないんですが…。たまたま Twitter で「AIにやることの手順を入れて、一つ仕事が終わったら次の仕事を教えてもらう」というテクニックが流れてきたんですね。これは面白いと思って、AIが仕事の進捗を確認できるように自分も手持ちのタスクの手順を分解してAIに入れたんですけど、「あれ?この作業そのものがWBSの基本じゃないか」と思いました(笑)

[寺] そうですね!タスクの中にはワンアクションで出来るものもあれば、まだまだ分解できるものもあります。他者に教えるという基準をつくれば分解可能かどうかも見分けやすくなりますね。

[く] 相手を人と思うと、教える前に「こんなことを言ってどう思われるかな」「なめられるんじゃないか」などとプライドとかが出てくるので難しいんですが、AIが相手だと気楽というのはあります。おかげでサクサク進みます。

[寺] くらげさんも活用しているようですが、ADHDのある人は対話型AIとの相性が特に良いみたいですね。うちの河童(夫・ADHD)も「AIに普通の人だったらどうするか?を聞いてから自分の行動を決めることができるようになったら事故率が減った」と言ってました。最近はもうずーっとAIと喋ってますよ!

[く] 前もって常識的に考えるとこうなるということを教えてくれると(笑)しかし、AIが人間のモラルハザード指摘するというのは笑えないんですが。

[寺] いや、多数派の「普通」や「空気」が自然にはわからない系の障害のある人には大変有効なハックでしょう。常にAIの言いなりになって常識的な行動に合わせるというのなら問題ですけど…。

[く] ぼくの場合はタスクに落としてからAIに入力しているので、自分で行動を決めていると言えますね。

[寺] そうですね(笑)「他人(この場合は AI)に理解できるようにタスクを作業レベルに分解する」というところはWBSの基本中の基本ですが、目標を設定すると実行可能な行動ステップを自動作成してタスクとして提案してくれる「Goblin Tools」や「Jooto」などのAIもありますので、分解以前に、自分の抱えている問題解決までのロードマップ が見えてこないという人は利用してみても良いかもです。

[く] なんか以前紹介されてサイトは見に行ったことがあるような…でもタスクの自動作成ツールはあんまり…といった感じでしたが。

[寺] 個々の能力や作業内容を理解して作成しているわけではないですからね。あくまで「この課題なら多くの人はこういうタスクを使う」という統計の結果でしかありません。でも一から作るより楽ですし、自分が想定していなかったタスクを提案してもらえる場合もあります。一回作ってもらってから違うなーというところを修正すればいいと思いますよ。

[く] 自分ではあんまり必要性は感じませんね。前のnoteでも「そこは元々できていたのかも」と言われていましたが、手順を覚えておくのは特に苦もなくできているみたいです。

[寺] むしろそれができたならAIに入れ込む必要はあるんですか…?(笑)

[く] …。あまりないと言えばないんですが…。でも、「始めました」「終わりました」というたびにレスポンスが返ってくるってちょっと嬉しくないですか?

[寺] 何が動きがあった方がやる気が出てくるというのは ADHD っぽいですね(笑)でも、それで仕事が十分に進んでいるならそれは良い活用法だと思います。

[く] しかし、AIにいろいろと作業がお願いできるようになるかも、というのは前から話していたと思うんですけど、AIがやってくれるのは「作業」じゃないですか。目標設定はAIが自動的にしてくれるわけではないので、人間が設定して「何が人間でできるか」、「なにがAIで出来るか」を考えて、人間はやらなくていい作業はAIにやってもらって、アイデアを出したり人間しかできない作業に自分の時間を長く取る…となるとですね、あれ?いま、自分って上司の仕事の方をAI相手にやってるの?と思ったりしたわけなんですけども。

[寺] 何を言ってるのか…なんですが…(笑)だからSiriは「AIアシスタント」なんでしょう?

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妻のあおががてんかん再発とか体調の悪化とかで仕事をやめることになりました。障害者の自分で妻一人養うことはかなり厳しいのでコンテンツがオモシロかったらサポートしていただけると全裸で土下座マシンになります。