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くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談 第232回 「障害者の生活は車で変わる!?身体拡張と運転の旨さって関係あるの!?」ってお話

登場人物

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本編

[く] こんばんは。くらげです。

[寺] こんばんは。寺島です。今月はもう10日くらいですけど、noteはまだ1本しか上げてません!巻いていきましょう!

[く] すみません、完全に遅れております。人工内耳がぶっ壊れたりあおが体調を急激に崩したりと色々とトラブルが立て続けに起きています…。

[寺] 大変ですねぇ…あおさんの体調と、人工内耳もですか。

[く] そうなんですよ。ちょっと耳につけようとしたときに落としたらそのはずみでパーツが飛んじゃったんですね。流石に補聴器だけだと運転するのは不安なので、電車で人工内耳の修理の手続きにいって代替機を手に入れました。土日を挟んでしまったので3日間、久々に補聴器だけで過ごしましたけど、あおが結構参っていました。

[寺] くらげさんよりあおさんが先に参っちゃったんですか。どうしたんですか?

[く] 私自身は聞こえないことには慣れているのですが、あおが私が聞きにくい、という状態には慣れてないんです。私に話しかけてもあまりわかってもらえない、というのはやはりストレスだったみたいで…。それもあって体調が悪くなったようです。

[寺] ああ、くらげさんにとっては元々の聞こえない、という状態に戻っただけなんですね。でも、あおさんにとっては未知の領域だったと…。
 
[く] メンタルの不調が身体にも影響する事態になってしまいまして、早急に整形外科に行かないとだめというところまで追い込まれてしまいました。でも、車があると家の前に車をつけてあおを放り込めばそのまま病院まで行けるんですね…。あおを安全に移動させるシステムとして、自動車はこの上ないほどに強力に働いてくれていますね…。

[寺] だからくらげさんの家は車を持ったほうがいいと何度も何度も何度も(笑)

[く] すみませんすみませんすみません!いや、謝ることでもないのですが…。しかし、今週のテーマはどうしましょうかね?

[寺] 読者の方もいい加減、車以外の話を聞きたいと思うのですが、もうくらげさん、車以外の話ができそうにないですよね(笑)

[く] すみません、もう本当に、仕事してるか車運転してるかのどっちかです、今は。

[寺] そこまで運転にハマっているんですか!?

[く] はい、本業の方も結構バタバタ詰まっていることに加えて、車の維持費を出すためにいろんな書きものをヒーコラしてまして…。で、あおが今、深夜が活動時間の睡眠リズムなんですね。そうなると、あおが寝ている昼間から夕方にかけて仕事をして、一度寝て、深夜から早朝にかけてあおと一緒にドライブして24時間やってるファミレスとか早朝からやっている食堂とかにいって帰っていて、また寝て、というライフサイクルになっています。

[寺] もう車のある生活に馴染み過ぎじゃないですか(笑)なんでコレまで車が運転できない、とか買えない、とか言っていたんですか…。

[く] うーん、今になってみると逆に不思議なんですが…。もちろん、金銭的にあまり余裕がある生活ではない、というのはありますよね。ただ、どうもこの余裕のなさというのが、考え方一つでなんとかなるものじゃないか、というのがこの対談で明らかになったのと、これまで車を持つことに対してむしろ反対していたあおが、ここにきて態度を軟化させた、というのがあるんですよね。

[寺] お金については以前話したので繰り返しませんが、あおさんが心変わりしたのはなぜなんでしょう?

[く] 端的に言ってしまえば、私の運転が想定以上にできた、というのがあるんですね。これは私自身も驚いているんですが、バックが少々もたつくことを除けば、それほどひどい運転にならないんです。

[寺] 想定していたひどい運転、というのがどういうものかちょっとわからないんですが…。

[く] すぐに事故を起こしそうとか、運転が荒くて酔いそう、とか、道に迷い込んで遅刻しそう、とかそういう面ですね。

[寺] 運転免許、正当な手順を踏んで取得したんですよね…?

[く] もちろんです!(笑) あおの知り合いは運転が荒い人が多いらしく、あお自体が車に乗るのが好きじゃない、というトラウマがあることがわかりましたよ…。でも、「お前の運転は気絶しなくても乗ってられる」ということで、車があってもいいのでは、と思ったようです。

[寺] 基準がおかしい(笑)

[く] 自分が「東京では運転できない」と思っていた理由の一つなんですが、都内は道路に無数の車がひしめいているじゃないですか。それを見ていると、どこまで注意を払わないといけないのかがわからないから怖かったんです。でも、実際に運転してみると、同時に気を配らないといけない範囲って、どんなに渋滞してても限られるわけです。それに気がついたら、一気に運転中の緊張が抜けました。

[寺] 何十台渋滞に巻き込まれていても自分の前後左右しか車はないのは当たり前じゃないですか…全ての車が自分に向かって突っ込んでくるように思ってたんですか?想像がキングダムすぎますよ。まあしかし、何でそれが理由になるの?ということがネックになるところとか、思い込みの強さとか、そのあたりはADHDの特性から来るものもありそうですよね。

[く] なんか、相対的なものと主観的なものがあまりはっきり分けられない、という問題が重なってたのかな、とは感じました。あと、運転できる人ってちゃんと運転できる人しかいないので、下手に歩くより安全なんじゃないか、と思いましたね。

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妻のあおががてんかん再発とか体調の悪化とかで仕事をやめることになりました。障害者の自分で妻一人養うことはかなり厳しいのでコンテンツがオモシロかったらサポートしていただけると全裸で土下座マシンになります。