くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談 第251回 「一人で生活すると食生活がだいぶおざなりになるよね!発達障害者とレシピの関係とは!?」ってお話
登場人物
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本編
[く] こんばんは。くらげです。
[寺] こんばんは。寺島です。くらげさん家は相変わらず慌ただしいようですね。
[く] うーん、詳細は書けないのですが、あおの体調が思わしくなく入院となりました。もともと数ヶ月は戻ってこられない見通しだったのですが、一度入院した病院でてんかんが悪化し、より遠い病院に転院になりまして…。転院先ではコロナもあって面会ができないし、まだ詳細な事情も聞けていない、という状態で、自分としては待つしかないという感じです。その間にこれまで積もりに積もっていたアレヤコレヤの仕事を進めていますが…。
[寺] 先行きが見えない、というのが発達障害的にもとても不安ですよね。あおさんも何が起きているか全然わからず苦しいと思いますが…。
[く] 一番不安なのはあおが今回の入院に対するショックなどに耐えれるかということなのですが、そこは医療の手に任せるしかないですね…。ADHD的には待つのは本当に苦手なのですが、私も耐える時期だと割り切って頑張りたいと思います。
[寺] あまり考えても仕方がないんじゃないかしら…。心配なのは当然ですけど、こういうとこほど生活リズムを崩さないように、いつものルーティーンをやることですね。
[く] あおがいないと生活する上での時間はかなり余裕はできるのですが…。下手に余裕があると不安なので、仕事を詰め込んだりしています。
[寺] それ今後の不測の事態に対処するための余裕ですよ?つぶすなや!!(笑) それは、いわゆるあれですね「プチ空の巣症候群」!
[く] 「空の巣症候群」ってなんですか?
[寺] 知らないですか?世話してた人がいなくなったら、自分の存在意義が分からなくなって鬱になったりするやつですね。
[く] 鬱っぽいというか数分に1回くらいはため息ついていますねぇ…。
[寺] それ、じゅうぶん鬱の前兆や…。コーヒーやエネジードリンクみたいなカンフル剤っぽいものを使うのはやめて、体に良さげなものを飲み食いして、あとはぼーっと眺めてていいような動画とかみてるといいですよ…。
[く] 今、手元にモンスターエナジーがあって、テレビにはNetflix経由で「キングダム」のアニメが流れているのですが…。
[寺] 今すぐ、白湯でも作ってテレビを消せ!(笑)つとめて刺激を減らしてください(笑)
[く] は、はい…。しかし、一人暮らしだと何を食ったらいいかわからんのですよ。
[寺] せっかくなんですから、好きなのを食べたらいいじゃないですか(笑)
[く] それなんですけど、好きなものとなると「松屋」「すき家」「吉野家」「日高屋」「コンビニ弁当」あたりのローテーションになっちゃうんですよねぇ。まぁ、今回はまだベースブレッドとか自炊がちょくちょく入るからマシなんですけど。若い頃は牛丼とラーメンだけで身体が出来ていた、みたいな時期もあったので。
[寺] よく死にませんでしたね…。でも、うちの夫もそんな感じでしたね。食べ物の味がわからないわけじゃないんですが、口に運ぶまでのプロセスがとにかく面倒くさいみたいなんですよ。あ、でも、青い薬を飲むようになってから野菜のサンドイッチとか食べるようになって驚きました!
[く] え、そこが驚くポイントなの!?
[寺] パンはおやつと言っていた頃に比べると雲泥の差ですよ!これで1型糖尿病持ってるんですから。よく生かしてきたよ、わたし…。
[く] よくわからないですが壮絶なのは理解しました。
[寺] しかし、くらげさんはまだ未来がある!(ぐっ!)ぜひ健康的な食生活をぜひ続けていただきたいものです。
[く] 健康的な、というのは今の時点だと非常に怪しいですが、近頃は冷凍野菜が便利ですね。一番作るのはほうれん草のスープなのですが、冷凍ほうれん草をコンビニとかから買ってきて、そのまま鍋に水とソーセージやベーコンとコンソメと一緒に入れて煮込んで完成です。あればもやしや余った野菜も入れます。
[寺] えらいえらい。自炊する習慣がついているのは良いことです。
[く] インスタントラーメン作るより短い時間で食べる量も稼げますから重宝しています。パスタを茹でてそれにかけてもいいですし。
[寺] そういう「まわし」はできると献立を考える上では難易度は上がりますが、だいぶ手間と費用が削減できますね。とはいえ、もう少しバリエーションがほしいですが。
[く] 一緒に生活してからは「あおが何を食べたいか」を考えることで食事のバリエーションを確保してたのかもしれませんね。
[寺] なるほど。それはあるでしょうね。家族が多いとそれだけで生活にバリエーションが出ますからね。入ってくる情報も変わるし…。
[く] 単調でも文句を言う人がいない、というのはちょっと久々の境地ですね(笑)意外と偏食だったのかもしれません。
[寺] そもそも、あんまり食べること好きじゃないのかな。献立を立てること>炊飯すること>食べることぐらいのストレスなのかも。少し考えてみると新しい発見があるかもしれませんよ?
[く] うーん、食べること自体は大好きなはずなんですが、何を食べるかを考えるのは面倒なので結局、安くて量が多いものになりがちなのかもしれません。
[寺] もったいないなぁ…。でも、「なにか名前のついた料理をレシピを覚えて出来るようになる」というのと、「食材を調理できるようになる」というのは微妙に違うのかも…と、いう気づきが今ありましたよ。料理のスキルを上げたいと言うふつうの人は前者で、発達障害の人が欲しいのは後者の能力ですよね。ここを分けないと、発達障害者が食べるものを作りたい、というとき「じゃあ簡単に出来る料理のレシピを」になっちゃうので…。それもまあ欲しいんですけど、根本的な発達障害の悩みに手を突っ込んでない感じがしますね。
[く] そもそもなんですけど、食材から完成品になるイメージがしにくいのかもしれません。
[寺] その辺は多分、障害の有無に関わらず出来ない人が多い気がしますね。だからテレビで「なにができるでしょ~うか?」っていうクイズをやるわけなので。誰かが作っているところや工場見学の動画などを見て少しずつ覚えていくのではないかな。ただ、発達障害の人だと見ても覚えきれなかったり、手順として腑落ちしにくいというのはあるかもしれないですね。
妻のあおががてんかん再発とか体調の悪化とかで仕事をやめることになりました。障害者の自分で妻一人養うことはかなり厳しいのでコンテンツがオモシロかったらサポートしていただけると全裸で土下座マシンになります。