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くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談 第371回 「発達障害者が生きていくために持つべきは仕事ではなくて『生業』なのかな?」ってお話

登場人物

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お詫び

不手際で更新ができない状態になっておりました。お待たせして申し訳ありませんでした。

本文

[く] こんばんは。くらげです。

[寺] こんばんは。寺島です。

[く] 12月に入ってから猛烈に忙しく、いろいろタスクの整理をしてもオーバーワーク状態でなかなかnoteを書く時間を取れていません。すみません。

[寺] もう12月も半ばですよ!さすが師走ですね。

[く] まぁ、明日から数日間、大阪に行く予定も入っているので、その前にやっておかなければならない仕事とかも山積みでして…。

[寺] いよいよ西日本に進出ですね。大きなアヒルちゃんを見に行くんでしたっけ?

ラバーダックプロジェクト

[く] それと「関西の方に来たら是非会いましょう」という方が何人かいるので、そういう方々に会いに行きます。寺島さんとも会おうかと思ったんですが…

[寺] 「2時間空いてる」「昼ご飯の時間が空いてる」と言ってくれるのは有難いんですけどね...そんなん無理無理!(笑) そんなキチキチのスケジュール組んで連れ回されるあおさんの負担も考えてあげてくださいよ…

[く] と、言われたので、今回はパスです(笑)

[寺] 了解しました(笑) いや、くらげさんが「ハードスケジュール」という概念を理解するようになって良かったです。知らない土地ですし、くらげさんにとっては物足りないくらいでちょうどいいんじゃないでしょうか?

[く] このあたりがADHDとASDの違いですよね…。

[寺] スケジュールがあると頑なに守ろうとして無理をしてしまうのがASDというやつなので、ゆとりは大目にしておかないとなのですよ。移動はくらげさんの運転ですよね?

[く] 新幹線も検討はしたんですが、やはり気楽に動けるという意味では車のほうがマシだなぁと。最悪、車の中で仮眠でもしていれば時間は潰せますので。疲れるとは思いますが、長めに宿泊することにしました。

[寺] じゃー、暇になったら声かけてください。近くにいたら遊びに行きます(笑)さて、今回は私の方から話題を提供…というか相談したいことがあるのですが…。

[く] 珍しいですね。どんなことですか?

[寺] うちの娘のことなんですが、娘、ASDと睡眠障害があって、今は通信制の高校に通っているんですが、学校などからそろそろ将来のことを…と言われるようになってきまして…。

[く] もう卒業後の話ですか!ついこの間「通信の高校に決めました」って言っていたような気がするんですが(笑)今おいくつでしたっけ?

[寺] 16歳で、高校2年生です。通信制は4年通うこともできるのですが、本年度のレポートも提出し終わっているので、来年は3年生になってしまいます。その次はもう卒業です。早~い!!

[く] 結構なことじゃないですか。娘さんには通信制が合っていたようですね。

[寺] 卒業したくないと毎日のように呻いています。冬休みの前が学校から進路希望調査表を配られる時期というのもあって、発達障害のあるお子さんを持つ親御さんの「子どもの将来の仕事をどうすればいいんだろう…」という声がネットでもチラホラと聞こえてきますね。

[く] あー、特別支援教育の開始からもう15年以上経ちますけど、そろそろ療育をがっつり受けた子どもたちが大人になって仕事のことを考えなければいけない時期になっていますね。

[寺] そうなんですよ。自治体によって本格的な取り組みが始まった時期がバラついているので、何年度とパッキリ区切るわけにはいかないのですが、大体今年あたりから「小学校就学前の検診で発達障害がわかって、小学生から療育を受けた」という世代が、就職や大学専門学校などの「オトナの社会」に参加してくることになるんですよね。

[く] 随分なインパクトになる…のですかね?

[寺] どうなんでしょうねえ…。少子化が進んでいるので数としては少ないですからね…。ただ、新卒者の数自体も減っているので、その中に占める割合でいうと無視できない数かもしれません。

[く] 発達障害のある人全般の話ですと、前回「発達障害者でも働くなら9割は普通に会社に通って仕事をすることが楽」という話が出ていましたが。

[寺] ちょっと違う。「9割の人にとっては」「お金を得るためなら会社という組織に属して働いた方が、他の方法よりは簡単」です。

[く] そんなに変わらないと思いますけど…。

[寺] いやいやいや、お金が欲しいとか、友達が欲しいとか、社会参加してる実感が欲しいとかを、全部「会社に入る」にまとめるな!という話だったんですよ。全然伝わってないわ!(笑)

[く] そうでしたっけ?

[寺] まあ、そこはいいです。くらげさんにはまた話す機会もあると思いますんで。で、その回では残り1割の人の話をする余地がなかったんですが、ウチの子どもたちなんかは間違いなく残り1割のほうなんですよね。

[く] そういえば、その残り1割の方の話はしていませんね。本当に1割なのかもわかりませんし。印象ではもっと多いような気もします。

[寺] 前回私が1割と言ったのは、一般に知能検査で「優秀」とされるのが上位10%のことだからで、その他の才能や異能を持っている人を加えるともっと増えるとは思います。発達障害がある人に限っていえば、突出した発達部分を持っている人が含まれているので、その分多くなるかもしれないですね。とはいえ、僅かな差ですよ?

[く] まあ、仮に素晴らしい才能があったとしても、それを活かせるかと言う問題もあるのですが。

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妻のあおががてんかん再発とか体調の悪化とかで仕事をやめることになりました。障害者の自分で妻一人養うことはかなり厳しいのでコンテンツがオモシロかったらサポートしていただけると全裸で土下座マシンになります。