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【TeaRoom】真心と春がたっぷりの新茶で「おかえり、日常」の一息を

「あれもしたい」「これもしたい」という思いを、一挙に閉じ込めた自粛期間。みんなが待ち望んでいた“解禁”と一緒に、新茶の季節がやってきました。

春を奪われた私たちには、コーヒーよりも、紅茶よりも、新茶でホッと肩の力を抜いて、日常の幸福を噛みしめるのがいい。
だって新茶は、あの柔らかい日差しと爽やかな風を存分に受けて、春のエネルギーをたっぷりと吸収しているのだから。

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時間を戻すことは出来ないけれど、心と体に、春を取り戻すことはできる!

日本のお茶が一番美味しく育つと言われているのは、山間の霧がかかる流域。株式会社TeaRoomの新茶は、まさにこの条件に当てはまる静岡県・大河内でつくれらました。「自粛お疲れさま」と「解禁おめでとう」を込めて、ホッと一息つく一杯にぴったりです。

お茶-Edit

1年前に大河内に移住を決め、新茶の生葉を摘むところから、販売に至るまでを手がけたTeaRoomの池崎修一郎さんと水野嘉彦さんに、お話を伺いました。(まだ県外移動は出来ないから、リモートでね!)

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左:池崎さん 右:水野さん

株式会社TeaRoom
「お茶で余白のある社会をつくる」というミッションを掲げ、茶園・工場を運営し、お茶の生産から販売までを手がけている。
代表取締役:岩本涼
所在地: 東京都渋谷区恵比寿一丁目7番2号 エビスオークビル2 22号室


【インタビュー、執筆:ほしゆき(暮荘)】

大河内は“手摘み文化”が残る、希少な地域

──おふたりは、一年前に大河内に移住したと伺いました。TeaRoomとの出会いと、移住のきっかけを教えてください。


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池崎さん:僕はもともと、愛知県で自動車関係の仕事をしていました。お茶に興味を持ったのは4年前くらいで、全国各地のお茶を色々飲み比べたりするのが好きだったんですが、仕事にはしていなくて。きっかけはTeaRoom代表の岩本と出会って意気投合したことでした。本職としてお茶に携わるチャンスが来た…!と思い、一念発起で転職と移住を決めました。

水野さん:僕も、たまたま参加した飲み会で代表の岩本と出会ったのがきっかけです。当時はまだ学生だったんですが、その場で岩本と「日本茶で何かを成し遂げてみたいよね!」盛り上がり、一緒にTeaRoomを立ち上げました。

──TeaRoomの新茶には、どんなこだわり・特徴があるんですか?

水野さん:日本の茶畑では、今はほとんどが機械で摘採しているんですけど、大河内には「手摘み文化」が残っているんです。皆さんにお届けする新茶も、ひとつひとつ生葉を手で摘んで、一番いい状態のものだけを選んでつくられています。
今朝もふたりで摘んできました(笑)。

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池崎さん:手で摘まれたお茶は何が違うかと言うと、雑味がないんです。目視しながら摘むので、古葉や枝がほとんど混入しないし、丁寧に摘むことで芽の損傷も防いでいます。

水野さん:淹れた時にお茶に濁りがなく透き通っていて、上品な香りが一気に広がるのを感じられると思いますよ。

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池崎さん:お茶をつくるときの”生葉の蒸し方”にもこだわっています。一番美味しいお茶をつくるためには、葉の状態によって蒸し加減を変える必要があるんです。葉が薄かったら浅く蒸して、硬かったら深く蒸して…今回の新茶も、ベストな蒸し加減を見つけるまで試行錯誤を繰り返しました。

──手摘みだけでも時間がかかるのに!ものすごい時間と手間暇がかけられているんですね。お茶づくり、大変だ…

水野さん:僕も初めて工場に足を運んでお茶の作り方を自分の目で見たとき、「こんなに大変なの?」って思いました(笑)。10工程くらいあって、それも全部複雑なんですよ。

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生葉を蒸す前

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蒸している最中

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形を整える精揉中

朝は高め、夜は低め。
“切り替え”を意識してお茶を淹れてみる🍵

──いつも何気なく飲んでいたけど、そんなに工程があるものだとは…大切にいただきます。おふたりがつくった新茶の、オススメの淹れ方・飲み方はありますか?

池崎さん:煎茶は基本「80度のお湯で入れるのがいい」と言われていますが、熱いお湯の方が新茶の香りが一気に立つんです。なので、朝は90度とか沸騰直前の熱いお湯で淹れて、香りを楽しみながら目を覚ますのがいいと思います。

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池崎さん:夜はお茶が熱すぎるとリラックスできないので、80度より少し温度を下げてもいいと思いますよ。淹れたてでも飲みやすくて、肩の力が抜けるくらいの温度を見つけてみてください。

──同じお茶でも、温度によって気分の切り替えをしているんですね!

水野さん:そうですね。特に今は自粛があけても在宅ワークを継続している人も多いと思うので、コーヒーばかりだと体にも負担ですし、仕事のON/OFFにお茶を淹れてみてほしいです。

日本のお茶には、まだまだ可能性がある

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──最後に、お茶づくりに携わるおふたりが「実現したいこと」を教えてください。

水野さん:僕はとにかく、次の世代に繋いでいきたいです。お茶は、日本のアイデンティティだと思いますし、代々日本人が愛でてきた”お茶を淹れる文化”を、自分たちの代が止めてしまうのは恥ずかしい。
今は効率化ばかりが重視されますが、手で摘んでいる時間に世間話したり、気持ちをシェアしたり、品質をあげるだけでなく、コミュニケーションにもなるんです。

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水野さん:お茶づくりには先人たちの知恵が凝縮されているので、一度途絶えてしまったら、何世代か後の人たちが“同じもの”をつくることは出来ません。日本の歴史や先人に感謝する心を、お茶を通して繋いでいきたいです。

池崎さん:僕は、お茶の原料である生葉をお茶にするだけじゃなくて、お酒にしたり、新しい選択肢をつくりたいと思っています。

──生葉から出来ているお酒は、まだないんですか?

池崎さん:お茶っぱをお酒に漬け込んでカクテルにする…とかはありますが、原料からお酒を作っているのは聞いたことがないです。
タピオカブームがあったり、今は若い人たちも様々なところでお茶(抹茶)を飲むようになっているので、新しい生葉の用途を考えて、もっとお茶に触れる人たちを増やしていきたいと思っています。

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──池崎さん、水野さん、ありがとうございました!

TeaRoomの新茶で、日常を慈しむ時間を

おふたりの真心と、春のエネルギーがたっぷり込められたTeaRoomの新茶が、2020年6月9日から販売開始されました。

▼購入ページはこちらです🌱
https://tearoomxkurasou.stores.jp/

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パッケージデザインは、新茶と一緒にリニューアルしたTeaRoomのロゴをシンボルに。包装紙は、生まれたてのやわらかい一芯二葉をイラストにして、優しさとかわいらしさの詰まった茶畑を表しています。

……みなさん改めて、過ぎ去りし春は大変な日々でしたね。
無事に初夏が訪れたこと、新茶の季節に自由を取り戻したこと。
「おかえり、日常」というささやかなお祝いを、ぜひTeaRoomの一杯で。

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インタビュー、執筆:ほしゆき
撮影:Ayato



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