生後9ヶ月の探検家
息子が生まれて9ヶ月が経った。はっや。
身体が大きく重たいためか、ややのんびりと発達しているものの、ついにずり這いが始まった。
自分の力で前進できることを知った彼は、もう立派な探検家である。今まで過ごしていたプレイマットを飛び出し、家中を探検するようになった。
あるときはスリッパをぶん回し、
あるときはコードを引っ張り、
またあるときはハイチェアの脚を食べている。
そして、あらゆるコンセントや引き出しに爪を立てている。
これは危険だ。
探検家とはいえ、まだまだ事故のリスクを想定できないし、衛生観念もゼロ、むしろマイナスだ。
彼にのびのびと探検させたいと考えた私は、重たい腰を上げて、支援センターへと赴いた。
さあ、好きなだけずりずりするが良い。
わくわくしながら探検家を解き放った。
…なんとなく想定していたことではあるが、
探検家は全くその場を動かなかった。
スタッフさんに与えてもらったおもちゃを手に持ち、仰向けのままガシガシと噛んでいた。
いやいや、そういうのは家でできるんですわ。
数十分後、やっと寝返りを打ったかと思うと、
やや遠くで遊ぶあかちゃんの群れを一瞬見つめ、あっという間に興味を失い、その場でまたおもちゃをガシガシ。
こ、こんなに広いスペースがあるのになぜ…
まあ楽しそうだしいいか、と諦め、彼の好きなように遊ばせる。
そして帰宅した後、自宅で更に派手な探検を始めるのであった。なぜ。
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