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育休終了の寂しさとの対峙

育休が終わる。産休と合わせて1年ちょっと仕事を休んだ。
息子は毎日慣らし保育をがんばっていて、たった数日なのにみるみるうちに成長していく姿を見せてくれる。ああ、保育園に入れてよかったと、ほっとしたような、なんだか寂しいような。

いよいよ差し迫る復職に向けて、この寂しさとじっくり対峙してみようと思った。(なお、単純に労働したくないという気持ちも大いにある)

出産前後の心境の変化

育休を取得する前の私は、「育休が終わったらパパっと保育園に預けて、またガツガツ働きまーす!息子のためにもお金稼いだほうがいいしね!」みたいな比較的気楽な心持ちだった。寂しかろうが、結局仕事が終われば毎日我が子に会えるではないかと考えていた。

出産する前の私は、我が子がこんなにも離れがたい存在になるとは思っていなかったのだ。たかが数時間離れただけでも、会いたくてたまらないのに、一日中預ける…だと…?という状態である。
ただ、離れることによってリフレッシュできることもまた事実で、自分のアイデンティティを取り戻すための時間も絶対に必要なのだ。なんという我儘な。

寂しさとの共存方法

私は「寂しい!つらい!むしゅこかわいい!!」とたくさん声に出すことで、うまいこと寂しさと共存することにしてみた。

夫や親しい友だち、会社の同僚、ひいては保育園の先生方にまで
「息子がかわいすぎて、離れたくない」
「復職したら一日中会えない、寂しくてたまらない」
「自分は本当に社会復帰できるのだろうか、不安でたまらない」
「我が家は朝晩のドタバタを乗り越えられるのか、とても心配だ」
と、とにかく話を聞いてもらった。

みんな真摯に話を聞いてくれて、自分もそうだった、気持ちがよくわかる、大丈夫だよ、なんとかなる、と明るいことばで励ましてくれた。

この「大丈夫だよ、なんとかなる」というのが私にとっては魔法のようなことばで、すっと気持ちが楽になる感じがした。ああそうか、なんとかなるのか、と腑に落ちた。
(ずっと忘れていたのだが、私の大好きな漫画の主人公の口癖も「なんとかなる」だった。)

なにより、周りの人たちがウジウジする私のことを邪険にせず、優しくしてくれたことがすごく嬉しかった。子育てはひとりでするものではないなと改めて実感した。

寂しい気持ちを隠していたらこんな経験はできなかっただろう。我が子にもこうやって素直に感情を表現することの大切さを伝えていきたいし、もちろん私にもたくさん頼ってほしいなと思った。

なんのために復職するのか

別に仕事が生きがいってわけでもないし、好きなことを仕事にしたわけでもない。それでも最愛も息子を保育園に預けて働く理由ってなんだろう。

生きていくにはお金が必要だし、住宅ローンもあるし、もちろん息子はこれからどんどんお金がかかる。物価の高騰はすすむ一方だし、国を動かす人たちは絶対に助けてくれないし、とにかく働くしかない。

なーんて言ってたら闇落ち一直線なので、私は私のために「なんのために復職するのか」考えてみた。

結論、私はお金が好きだから働くんだと思う。

自分で稼いだお金で美容院に行きたい、本を買いたい、おいしいごはんを食べたい。映画を見て、ミュージカルを見て、コンサートだってたくさん行きたい。
息子におもちゃや洋服を買い与え、お休みの日にはお金を払って楽しむレジャーにも連れていきたい。今好きなことを大切にして、やりたいことはできるだけかなえてほしい。
夫にサプライズでプレゼントとかしたい、仕事をがんばった日には突然良いディナーとかごちそうしたい。

私は、日々の些細な幸せを、自分が稼いだお金で実現したい気持ちが強いのだということに気が付いた。

やりがいとか社会貢献とか、好きなことを極めたいとか、いろんな理由があって人は働くのだと思うけど、自分が一生懸命考えて出た答えは「お金」だった。文字通り現金な奴だ。

息子が生まれたことによって、私の働く意義はそれまでより一層大きなものになった。
息子も保育園でがんばっているのだ、私もがんばらないわけにはいかない。

これが共働きを選んだ我が家の正解だ。
こんなに小さいうちから預けるなんてかわいそう、できるだけ母親が一緒にいてやれ、とかいろいろ言われたとしても、私たちが正解って言ってるんだから正解なのだ。

ワーママ元年、がんばるぞー!息子、だいすきだ!

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