2022年10月15日(土)スモールベースボールはアメリカ発祥かぁ

『英雄ベーブ・ルースの内幕』を読み進めると何度も興味深い記述にぶち当たる。「野球は1917~21年の間で以後40年以上の変革を遂げた。カップ、ワグナー、ラジー、スピーカー、ジャクソンといったすぐれた打者がいたにもかかわらず、打撃戦は高く評価されず、投手が好投して点数の少ない試合の方がいいとされた」と当初は今でいうスモールベースボールが幅を利かせていたようだ。この戦法について「インサイド・ベースボールという言葉は神聖化されるまでになっており(中略)セーフティ・バントで出塁して二盗し、送りバントで三塁に進んで、犠牲フライで生還して1-0で勝つ(中略)これが理想の姿であったことは間違いない」と続いている。ところが1919年にルースが本塁打記録を更新したことで急激に変革された。この年を境に平均打率も2割8分台に上昇し100打点を記録する打者も増えたとか。そして観客動員も増えてその理由として「新しく球場へ足を運ぶようになったファンは、投手が好投した試合の地味なよさを評価しようとせず、ルースのホームランのような強烈なパワーに感動した」ようだ。これらの背景には第一次大戦後の解放感やとコルク芯のボール(よく飛ぶボール)の導入もあったようだが今に通じる野球観がルースによって生まれたのは間違いないですね。球場に行ってビール片手にホームランの軌道を追う時のあの至福の瞬間はそちゃたまらないもんな。
今朝は洗濯物をたたみながら朝映画劇場『フォート・ブロックの決斗』を観る。久々の西部劇でリー・レミックという女優は美しいですね。

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