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18年越のモノづくり-『友、絆、永遠(未来)』-

こんにちは KUONデザイナー石橋です。

ブログ(note)を書くのは初めての経験です。作文を書くのは中学生以来かもしれません笑。字足らずな部分もあるかと思いますが是非ご一読頂けたらうれしく思います。

さて本日は、4/28発売になりますKUON × TAGS WKGPTYのコラボレーション企画について。

まず簡単に両ブランドの説明を。

KUON
2016年SSシーズン設立。国内30店舗、海外20店舗のセレクトショップにて展開。「ジャポニズム」デザインとBOROや刺し子、藍染や泥染などの日本古来の伝統的な素材や技法をモダンに用いるサスティナブルなものづくりも注目されています。
その他の所は以前藤原さんが書いてあるnoteをご参照ください。

TAGS WKGPTY
2005年より"TAGS WORKING PARTY”(タグス ワーキングパーティ―)として始動。グラフィティーカルチャーにみられる解放されたアート性、鋭利なメッセージ性と執われることのない自己表現を根ざし、ArtistやActivistに敬意を表し活動を行います。多角的な視点からのIDEAをVisual Arts (視覚芸術) と Applied Arts (応用芸術)を組み合わせることで表現します。
最近ではトレーディングミュージアム コムデギャルソンでアムステルダムのゴッホ美術館や写真家・田島一成氏とのコラボレーションなどを発表する。

なぜこの両ブランドがコラボレーションをすることになったのか? 

二人の出会い

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TAGS WKGPTYの森岡君との繋がりは文化服装学院の同級生で知り合ってから18年来の友人です。

当時、喫煙所が共通の友人たちが集まる場で、よく話をしていた間柄。

森岡君は在学中の2002年から仲間とTAGS WKGPTYの前身ブランドとしてシルクスクリーンプリントのアイテムやグッズをD.I.Yで作って販売してました。

僕は僕で友人達とブランドをつくりクラブを借しきってファッションショーを行い、仲間を集めては遊びながらもお互いに夢中になってものづくりをしていました。仲間と一緒につくりたいモノを夢中で制作し、イベントを行ったのはとても良い思い出です。

僕は在学中にモノを形づくる手法や技術、機能などにとても興味があり服作りのルーツを知りたいと思っていました。なぜなら学生時代につくりたいモノを形にするのはとても難しく、一度も思い通りのモノをつくることが出来なかったからです。

特にテーラードジャケット。

ジャケットにはパターン、縫製、洋服の歴史が全てつまっています。

そしてその分とても難しいのです。

そこで1922年創業の老舗テーラーに就職。その後パリコレクションのブランドにてパタンナーを経験しました。その後フリーでパタンナーをしている間に藤原さんと知り合います。(当時の話はこちらのnoteで。)

そんなこんなで2016年に藤原さんとKUONを立ち上げることになりました

森岡君はM&M CUSTOM PERFORMANCEアパレル企画に所属し、9年間 M&M CUSTOM PERFORMANCEにてグラフィックデザインを企画しながらビジュアル内装を含んだ世界観を学んでいきます。

僕は以前の会社では朝から深夜までアトリエに缶詰め状態でひたすらモノづくりと向き合ってきました。

KUONを立ち上げてからは時間が出来てお互いの展示会を行き来して、また交流がはじまります。近況報告やお互いの子育ての相談、色々な苦労話など仕事からプライベートまで色々と話すことが出来る友人の1人です。

KUON × TGS WKGPTY

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お互いの展示会を行き来するようになり色々とモノづくりなどについて話をするのですが、森岡君は日本の技術や美意識が好きで知識がとても深いのです。

森岡君のご実家は明治16年から現在も継承する老舗和裁仕立て尾張屋さん。日本の伝統がある家で育っており日本古来の柄や素材などにとても詳しいんです。実家には図書館にもないような書籍があり、貸してもらってKUONのイメージソースにつながっていたりしています。

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ちなみにこちらの柄は2021AWで登場します。

KUONのコンセプトも理解し、歴史に理解がありなおかつ遊び心を忘れない。

KUONにぴったりではないですか??

自分達の世代で今できること、このようなコロナ過の中で人と人とのつながりのこととかの話になっていきます。

僕らはアイデアや技術、素材にプライドをもってモノづくりしてます。
それをやってきたことでお互い経験してきたものを共同作業でつくり楽しみを見出したいなと。

お互い意見を出し合いながら新しいコラボレーションが生まれました。

『友、絆、永遠(未来)』

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テーマは『友、絆、永遠(未来)』。

青春映画の”The Outsiders”と主題歌からインスパイアされたコレクションをつくりました。主題歌はスティービーワンダーの歌うステイゴールド。黄金は色褪せない。最高のメッセージ。

ステイゴールドの歌詞をグラフィックに乗せ、経糸と横糸にみたてた『文字を織る』ファブリックとグラフィックを作成。KUONの得意とするテキスタイルとTAGS WKGPTYが得意とするグラフィックを融合させました。

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パターンはもちろんKUON。TAGSで作成したロゴの配置とパターンの関係性などを探りながら1番良いバランスを探りながらモノを作成。学生の頃に戻ったような遊び心でつくりました。ちなみにショーツ、マスク、キャッファブリックには抗菌・抗ウイルス加工「VIBTEX™」を施してあり、こちらも文化の同級生がハンドリングしてくれてます。

そしてLOOK撮影はもちろん文化服装学院。当時2年生時の担任であった花田先生に撮影依頼で電話をしたらこのコロナ過のなかではありますが是非協力したいと言って頂き色々と調整してくれました。そして文化服装学院に行ったらもう半分以上当時の思い出話笑。3年生時の担任の西平先生にお会いでき教室を貸して頂きたいと話したら二つ返事で快諾。
本当に人に恵まれているなという実感と自分たちの歴史を再認識しました。
文化服装学院、先生方、学部の二木様にはご協力頂き大変感謝しております。

そしていまさらですが文化服装学院は図書館をはじめ様々な資料や施設がありとても良い環境だったと実感。文化服装学院の学生のみなさん、使えるものは使った方が良いですよ(笑)

変わっていたのは文化服装学院が全面禁煙になっていたこと、僕と森岡君の科が合併してインダストリアルマーチャンダイジング課になっていたこと、お弁当通りのお弁当がなくなっていたこと。時代はやはり変わっていますね。ただその時の気持ちや思いは色褪せない。経験や技術は圧倒的に変わっている。色々頑張ってきたものねー 森岡君。

是非、文化服装学院で撮影したLOOKと動画も見てみてください。モデルは今年文化を卒業した同級生4人組。僕らの青春時代を見ているよう。

そんなこんなで今回の企画が完成しました。
ファッションを志す学生、同級生、今まで僕らに関わってくれた人々含めてたくさんの人に見て、着てもらえたらうれしいです。

また、販売期間中のKUON直営店はTAGS WKGPTYによる店内装飾とデザインになっていますので乞うご期待ください。

詳細は下記の通りです。

2021年4月28日(火)より神宮前二丁目にあるKUON Flagship StoreとKUONオンラインストア、KUON取扱店にて販売開始いたします。
4月29日(水)には、KUONFlagship Storeにて、僕と森岡君が店頭に立ちます。缶バッチ、ポスターなどのノベルティ作成をライブイベントとして実施します。

※店頭イベントに関しましては感染拡大の防止に細心の注意を払い開催いたします。ご来場の際は、手指の消毒やマスクのご着用など、 感染防止策へのご理解とご協力を頂けますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

それでは29日店頭で!

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