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ゲーム「ひぐらしのなく頃に命」第二部 昭和編 4章【"オモワク"感想】絢花の本音、聴けて良かった

眠り病を作ってる工場が爆破され、南井さんと夏美が対峙した平成編3章からの昭和編4章。綿流しのお祭りももう近くまで迫っていた。

そんな中、一穂と圭一に奈央も加わって話し合いをする。前の世界の協力者の詩音と何とか連絡を取ろうということになる。結果だけ言うと、詩音と無事に連絡を取ることができて再会することとなる。ただし、前の世界の詩音ではなく、中身が魅音の詩音だった。セリフの発言者表示も”園崎詩音”ではなく”園崎詩音(魅音)”となる。これは章を通じてずっと続く。

そして、本当の詩音(今は魅音)とも協力したいと、本当の魅音(今は詩音)に言うが「今は待ってほしい」とのこと。なぜかといえば、今はどうも様子がおかしいから、ということだ。双子ならではの勘なのだろうか。その勘は正しかったのだが、この時点ではそれほど重視はされてなかった。ただ、今の詩音に任せることにした。

それから、平成の美雪からの連絡が一穂たちのもとへと届く。今までの情報共有が行われたが、ストーリーを追ってる立場からしたら周知のものがほとんどだった。ただ、前回の平成編3章の続きが語られていた。それは工場が爆破されたとはいえ、眠り病の薬はなんとかできる、ということだ。奈央には何よりのニュースだった。そして、また連絡すると言って慌てたように電話を切った美雪。何をそんなに急いでいたのだろうかと、とても気になってしまう・・・。

さて、この昭和編4章で一番のヒロイン、古手絢花の話だ。ここまでは絢花の性格もあってか、一穂たちの必要最低限の世話をする役回りでしかなかったし、彼女自身もそう望んでいたように見えた。だが、あまりにも自嘲的な言動をする絢花に、一穂が思い切って「雛見沢をどう思っているのか」と尋ねた。すると、絢花は雛見沢が嫌い、ダムに沈むのも当然だと、そんな悲しいことをやっとで伝えてくるのだった。

そして、後日。今度は絢花が奉納演舞の役割を一穂に与えたいと言ってくる。一穂は当然全力で断り、奈央たちも絢花がやるべきだと告げる。そして、悟史の説得もあって、結局は絢花がやることになりその場はおさまった。

そののち絢花は、一穂たちや分校のみんなの前での演舞を練習がてら披露することになるが、なんと大絶賛。梨花ちゃんの演舞とはまた違った魅力に皆が魅了されたようだ。梨花ちゃんの演舞が究極の演舞なら、絢花の演舞は至高の演舞と言ったところだろうか。

しかし、どのぐらい練習を重ねたのか聞かれたとき、絢花は3年前からと答え、そこから空気がガラッと変わってしまう。なにしろ、3年前は祭りが中止になっていたからだ。にもかかわらず、彼女自身にはそのことを告げられず、ひとり会場で待ち、演舞をしていたという・・。やがて絢花はなぜ雛見沢が嫌いなのかを耐えきれずに吐露し始める。梨花ちゃんをあがめるあまり、思い込みや思惑などにまみれた大人たちが絢花をないがしろにしていたことを。そして、知らず知らずそんな大人に加担していたことを知ってしまう礼奈たち。胸がキュッとしてしまう場面だった。

そんな絢花にそっと手を伸ばし、最初に謝ったのが礼奈だった。レナではなく、礼奈であっても、彼女は彼女だと思った瞬間だった。そして、離れていたところでそっと見ていた”園崎魅音”も姿を表わして、謝る。ダム建設は覆らないけど、最後の最後だけど、分校の生徒がひとつにまとまった場面だった。

第二部がこの流れで終わりに向かっていたならどんなによかったことか。そう思うのは綿流しの祭りの当日、結局惨劇の幕があがってしまったからだ。絢花の演舞が終わったあと、なんと”園崎魅音”の手によって惨劇が始まったのだ。

かなりの衝撃の場面だった。もちろん「ひぐらし」では何度も衝撃を受けてはきてた。それでも、だ。だが、この世界の詩音が”園崎詩音(魅音)”の表記になったのに、この世界の魅音はずっと”園崎魅音”のままだったのが気になっていた。前の世界で圭一とともに協力してくれた詩音とはまた違う誰か、あるいはツクヤミに操られた状態なのだろうか。(前の世界の魅音のように)ただ、この雛見沢ではツクヤミは一切現れては来ていない。雛見沢症候群も撲滅したとも言われている。いったい、どういうことなのだろうか。

今思えば、この魅音は中身が詩音なのにほとんど悟史に絡みに来ないし、沙都子にも変に厳しかったことも気になった。一方で、惨劇の場である演舞会場から悟史も沙都子もあらかじめ遠ざかっているのも気になる。(沙都子に関しては、前回も惨劇時には入江診療所でずっと眠っていた)これも彼女がそうさせたのだろうか。演舞の練習のとき、絢花に謝った”園崎魅音”は今の惨劇を引き起こした彼女とは別人なのか(そうであってほしい)。本来の彼女とツクヤミに操られたか何かの別人の彼女が、さながら二重人格のように入れ替わったりしてるのだろうか。

気になるところも、惨劇の行方も、いろいろ思うところがありながら、第二部の最終章、昭和編5章に続く・・・。


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