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ドラマ「金田一少年の事件簿」(松本潤Ver) 【第7話”魔犬の森の殺人”感想】動機の語りが多ければもっとよかった

最初の原作単行本シリーズ(全27巻)が終わり、新しいシリーズとして生まれ変わったCaseシリーズ第1巻目に収録の「魔犬の森の殺人」。何度も書いている通り音楽もそうだし、はじめと美雪が原作以上に恋人に近い印象(もはや恋人?)もあるし、何よりはじめは犬が怖いという謎の設定を盛り込んだのもあり、「金田一」感が特に薄れていた印象のこの回。

ただ、ドラマとして見たらなかなかの良作だった。気付いたらのめり込んでしまっていたし、最後は思わずほろりとしてしまった。潜り込んだ建物の中の作り込みとか雰囲気とか原作との違和感もほぼないし、ほどよく統制のとれた犬達とか、医大生たちがみんながみんなイヤ~な感じだとか(原作ではそうでもない人もいる)、キャストだけじゃなく「役者がそろってた」ことに、ことごとく感心させられた。(「金田一」ドラマシリーズの見どころのひとつでもある)

キャストも今回も多いが、千堂役で山田優さん、百田役で田口浩正さんと知った顔もちらほら。(山田さんは同級生役なので、今までも出てるかもしれないが、印象は皆無)そして役的に目立たない役だったので最初は気付かなかったが、綾瀬はるかさんも二ノ宮役で出演していたのには驚いた。こういった不意の出演を知るのも楽しい。

それでもやっぱり疑問に感じるのだが、なぜ原作の千家(男)が千堂(女)に変更されたんだろうか。このあたりの改変は相変わらず不可解でしかない。キャストの都合なのか、脚本の都合なのか分からないが、個人的にははじめと千家の男同士の友情をドラマでも見たかった。美雪と千堂の友情もいいが、だとしたら今までの話の中ででももっと仲良くしてる描写が欲しかった。(仲が良かったんだろうなと想像はできるが、あくまで想像でしかない)

そして、犯人の動機を語る場面。やるせなくて、切ない気分にはさせてくれた。だが、もっと語ってほしかった。じぶんは以前に読んだ原作の記憶が手伝ってくれて感情移入は出来たが、一方でドラマだけ見た人にも通じるのかとも思ってしまった。通じていたのならいいのだが・・。

早いもので松本潤くんバージョン「金田一少年の事件簿」も次の話(8,9話の2話構成)で完結。これまでは出てきても一瞬しか出てこない佐木くん(長谷川潤)の見せ場はあるのか、明智さんは結局出ないのか、真壁はそもそも出ないのか、高遠は?、はじめ達のラブは?(個人的にはほんのりでいい)いろいろ気になりながらも見ていきたい。

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