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劇場版「きのう何食べた?」【感想】それでも理想が詰まってる

ドラマ版、正月スペシャルを見た上で、つい先日公開されたばかりの劇場版「きのう何食べた?」を観てきた。

平日にもかかわらず、人の入りはなかなか多かったけど、ざっと見まわしてみたところほぼ女性ばかり。

そうだよなあ、と苦笑い。

そして、いつもはひとつ飛ばしで空いていた席も、なぜかすぐ隣に女性が座ってきたのにも、戸惑った。

一応、座席の間違いがないか確認してみる。間違いはないなとまた苦笑い。

そうこうしている間に映画が始まった。

結局始まってしまうと集中して見入っちゃうから、引きずらないのが性格的な救いだった。(それでも、調子悪いとひきずってしまう。笑)


ドラマと間を空けずに見たからか、それともスタッフさん、役者さんたちの力ゆえか、いや、そのどっちとものおかげで、すんなり入っていけた。

実際には何年か間が空いていただろうに、そこには相変わらずのシロさんとケンジがいた。

時系列的にも、正月スペシャルのあとの話のようなので、全く違和感がなかった。
実際にその時の話が彼らの間にも上がっていた。

だけど、内容的には明るい話題ではなかった。

ゲイカップルとしての話として、そういうこともあるだろうなという話ではある。男女の話だったら、そんなにはないだろうなという話。

正月スペシャルの話がわりといい感じで終わっていたので、彼らほどでは全然ないにしても、観ているこっちも少しショックを受けてしまった。

誰が悪いとか言う話じゃないから難しい。
あえて言えばそんな世間が悪いのかもしれない。

でも、そうは言ったところで世間がそうそう変わるモノでもない。

そんな壁になんとか二人は、二人らしく立ち向かっていってるのがとても良かった。

その壁を彼らが突破できることは、もしかしたらこの先にもないのかもしれない。

それでも、少しでも風穴を空けていった(かもしれない)二人がとても愛らしかった。

そして、そんな彼らと関わっていってる小日向さんやジルベール(ワタル)、佳代子さんたちもまた愛おしかった。

そんな映画だった。


そして、ふと思う。

彼らのようでありたいと。
それと同時に、彼らのようであったら良かったなと。

じぶんの場合は彼らのような堅実な付き合いではなかった。
大人な付き合いではなかった。

それでも、その時のじぶんたちなりに精一杯付き合ってたとは思う。
だから、付き合っていたことも別れたことも出会ったことも後悔はしていない。

今は全くの音信不通なのはさびしいけど、それは相手が望んだことだから仕方がない。

実際に交流があったところで、の話でもある。


だけど、この映画の主題歌を、その相手の好きだったスピッツが歌っていることに何かを思わずにはいられない。

彼にまた再会するサインだとかそんな乙女チックなことではなく、何かに気付きなさいっていうサインなのかな、とね。

実際にサインなのかは置いとくとしても、この「きのう何食べた?」の作品たちを通して、じぶん自身も何か変えていきたい、いや、変えていかなきゃなって思う。

まずは映画の感想をこうしてnoteに書いてみた。

次はちょっとずつでも原作漫画を読んでみるかな。(’実は少しだけは読んだことある。)


気付いたら、長くなりましたね。ここらで締めといたします。

読んでくださってありがとうございました!!


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