帯津良一先生の講演会に参加しました。

医療と世界平和を考えるシンポジウムの基調講演で,ホリスティック医学会の名誉会長であり,多数の著書を書かれた帯津良一先生の講演を初めて聞きました。

「健康とは生命が躍動すること」「ナイスエイジング」「生と死の統合」など、心に刺さるワードがあり,刺激を受けました。ニコニコした笑顔からその人柄も滲み出ており,明るいエネルギーを持った方でした。比較的不摂生に思える食習慣であっても,好きなものを八分目で食べること,呼吸法や気功など意識高く体調をコントロールされており学ぶことが多かったです。

以下,備忘録的に当日メモを。

「基調講演「いのちに寄り添う 〜医療とは場の営み〜」
20数年前、地球の自然治癒力はだいぶ落ちたー天災、殺人事件
→養生塾,一人一人の意識を高めるしかない
がん治療をずっとやってきたー手術、中西医結合、気功そしてホリスティック医学
がんは体だけの問題ではない、心や命の問題、一人一人違うはず

身体ー西洋医学
心ー心理士、セラピスト、SWなど
命ー代替療法、自分で高める

養生のための戦略会議
心ー自然治癒力を高めるのは心のトキメキ
食ー万人受けの食養生なんてない、漢方のおかゆを希望者には出すけど自分の食は自分の理念で作ってもらう
気ー気功、論文にはできていないが間違いなく長くやっている人の方が成績がいい、今は12種類の気功を道場でやっている

医療と医学は分けないとけない、西洋医学=医療ではないのに中心に居座っている、医療は最前線(戦略ありき)、医学はロジスティック、武器を揃える
医療は場の営み、コスモロジーー特徴を持った空間として見る
当事者同士エネルギーを持ちよって寄り添えば、全体の場のエネルギーが高まる、医療には寄り添い合いことに意味がある、治したり癒したりは方便

体に寄り添うことはコロナでできないが、「命に寄り添う」ことはできる
コロナはそれを教えてくれた、医療者は命については詳しくない
命に寄り添うー生と死の統合ーホリスティック医学の究極、出発は医療と養生の統合
患者さんが生と死の統合をするためには我々が生と死を統合しないといけない
患者を見る目線はどこか上から目線になっていないか
戦略会議をしているときは、自分と患者は戦友の感覚、友達の感覚になる

どの方も亡くなって少し経つと皆いい顔になる、特に女性
手塚治虫もエッセイで書いている、仏のようだ、ふるさとに帰っていく顔

貝原益軒「養生論」ー中国、孫子学の呼吸法
白隠禅師さんのが一番いいと思う呼吸法

生と死を統合した患者さんに何度か会ってきた
・先生のところで最後は死ぬからね、と言って実際に最後を看取ることになり、その場で最後に握手をしてきた人
・昔の親友。緩和ケアを受けに入院してきた。最後「良ちゃん、先に逝くぜ」と言って旅立った

医療には哲学が必要,戦略を立てるために直観が必要
オーリングにはじめはハマったが、これでは直観力が育たないと思った
戦略的直観ーウイリアム・ダガン
分析するのではなく、一瞥で判断→ナポレオンの欧州遠征、コペルニクスの地動説、釈迦の悟り、ビルゲイツの成功、ケネディのアポロ計画

アンチエイジングではなくナイスエイジング!
自分なりの養生
生と死の統合ー自分なりに生き切る、あの世に展望を持つ、虚空と一体になる

健康とは検査結果がいいことではない、「生命が躍動すること」、その時に哲学的直観が湧く、単なる歓喜ではなくそこには創造が伴う、一連のダイナミズム、分析ばかりやったって人間を掴むことはできない」

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