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No.63/オススメの1冊:Chat GPT vs.未来のない仕事(2024.03.03)

こんにちは、くのてつです。

自分の読書備忘録も兼ねて、僭越ながら毎週日曜日はオススメの1冊を紹介させていただいています。

今回の1冊はこちら。

昨年発売された頃に手に取ったのですが、そこから約半年経ち本書で語られていることがイメージできるようになっている気がします。

現実の世界がそのように動いているのかもしれません。

堀江さんと4人の識者による対談です。

エッジの効いた表現に賛否がありそうですが、言葉使いや表現方法を置いて見れば、実に本質的な思考をされていると思います。

自分の中で気になったこと、実際に体感していることなど整理してみます。

デスクワークは200年前の農業と同じ

江戸時代は、ほとんどの人口が農業従事者として田植えをしていた。近年、農業人口は減少の一途をたどっているし、機械化のおかげで重労働は減ってきている。つまり、人類はテクノロジーのおかげで重労働から解放され続けているのだ。きつい仕事がなくなり楽になっているのは事実なのだから、素直にその恩恵を認めて喜ぶべきだ。

堀江 貴文. ChatGPT vs. 未来のない仕事をする人たち (p.35). サンマーク出版. Kindle 版.

おっしゃる通りで、人のは技術革新によって便利になり、その恩恵を受けてきています。

今誰もがスマホを手にして、初めての場所にも心配することなくたどり着けるし、分からないこともググれば一瞬で分かります。

それにも関わらずいざ生成AIだと聞くと、将来自分の仕事が無くなるのでは?的な話になってしまう訳です。

これはおかしいですよね。

もちろん心配な気持ちが分からない訳ではありませんが、昔の人はそんな変化に順応しながら生き抜いてきて今があるのです。

いい例が明治維新だと思っています。

変えられないと淘汰されることを証明してくれていますし、勝者=変化に順応した人の歴史になっていく訳です。

どの時代も同じようなことが繰り返されているし、技術革新だって同じことだと思います。

だからこそ、変化の波に乗ればいいのではないでしょうか。

そもそもAIやWeb3で世界と戦う必要はない?

そもそも「日本は豊かな国」である。最近は、GDPが中国に追い抜かれたとか、資源がないとかいわれているが、自分たちが持っているものに目を向けなすぎだ。

堀江 貴文. ChatGPT vs. 未来のない仕事をする人たち (p.251). サンマーク出版. Kindle 版.

これまたおっしゃる通り、隣の芝が青く見えているだけなのかも知れません。

GDP然り、生産性然り、出生率然り、負の要素ばかりをニュースで目にしてしまいますが、そもそも本当に負の要素でしかないのか、本質的な考える必要があります。

例えばGDPが中国に抜かたことを二項対立的に正解、不正解で結論を出したとします。

果たしてその答えから何が生まれるのでしょうか。

大事なことは正解、不正解でない第三の答えを導き出すことだと思います。

決して悲観することなく、未来志向で物事を捉えれば決して無理難題ではないはずです。

原理原則を理解して実践する。

だからこそ事例を理解でき、時流に乗れる。

「学べば即ち固ならず」ということですね。


どんな時代においても、社会の変化が激しくても、大切なことは学びを止めずに基礎を徹底すること。

そう考えさせてもらえる一冊でした。

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