見出し画像

No.42/オススメの1冊:日本の歪み(2024.02.11)

こんにちは、くのてつです。

自分の読書備忘録も兼ねて、僭越ながら毎週日曜日はオススメの1冊を紹介させていただいています。

今回の1冊はこちら。

この本はお三方の鼎談(ていだん)本。

普段はこの方の書籍は基本的に読まないことが多いという方も含まれていますが、対談での知の交換というか、考えさせてもらうには十分な内容だったと感じます。

自分が気になった点をいくつか整理してみます。


日本の歪み=行き詰まり、生きにくさ

自分がこの本を手にしたのは、お三方が普遍性のある主張をされている点です。自分の好き嫌いは関係ありません。

本書にはこんな記載があります。

英語を学ばなければならないという圧迫。グローバルスタンダードという名の押し付け。近代化の中で切り捨ててき た自分たちのアイデンティティ。

本書より引用

明治維新を経て、第二次世界大戦の敗戦、戦後の在り方まで「勤勉である日本人」と称えられる歴史がある一方で、前述のように縛られた現実があることもまだ事実です。

無意識の中で押さえつけられて、自分たちは知らず知らずのうちに不自由になっていきます。

より自由に生きるために「日本の歪み(=行き詰まり、生きにくさ)」を理解し、どう向き合っていくかを問われていると思います。

今の自分たちの日常がどうか、歪んでいないでしょうか。

お三方の主張や意見の変化

この本で面白いのは「日本の歪み」を考えるプロセスにおいて、お三方の主張や意見が変化、進化することにあります。

お三方はのイメージは歯に絹着せね面が大きいように感じますが、ここは正邪の問題ではないと思います。

お三方の主張に普遍性があり、偏りなく物事を捉えているなため」、その上でお三方の変化は大変参考になります。

知見では敵う要素はありませんが、同様に自身で思考してみることはできる訳です。そうやって自身の見解は持っておくことが大切だと思います。

鼎談のテーマは憲法、戦争、天皇、地震など、かなり社会的に大きな問題になっていて、お三方が様々な視点から主張し耳を傾けます。

ここに学びのポイントがあり、自身の日常に生かせると感じますね。


著名な方が対談、鼎談をすれば何でもOKかと言えば決してそうではあり間sん。見せかけだけの薄っぺらい方もいますか。

一方で、普遍性のある主張をされる方は「一癖も二癖もある」けれど、実に本質的な話に触れることができるように感じます。

そういう点で、この本には新たな知見を得る、というよりも思考するためのヒントが随所に隠されていたと思います。

いい思考のトレーニングになった、そんな一冊です。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?