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レビュー「大豆田とわ子と三人の元夫」第9話

「第9話 最後の決断・幸せの行方」

◯小鳥遊と大人の別れ
マレーシアで友人の会社を手伝うことになった小鳥遊からプロポーズを受けたとわ子。現地で住む予定の家の写真を見せられた。
自分が憧れていた建築様式の家だ。とわ子の目が輝く。
とわ子「10代の頃からいつか自分でもこういう家を作ってみたいなって」
と自分で言った瞬間、我に返ったように表情が固まるとわ子。
その後、一緒に時を楽しむ。
落ち着いた中、再びマレーシアの家の写真を眺める2人。
とわ子が小鳥遊に話しかけるところで画面が切り替わる。

とわ子は、自分の気持ちに気づいたのだろう。
自分は誰かに用意された家に住みたいのではない、自分で作りたい、自ら手に入れたいのだと。


◯とわ子が向かったのは八作がいる深夜のオペレッタ
小鳥遊のプロポーズを断ったことを告げるとわ子。
とわ子「欲しいものは自分で手に入れたい、そういう困った性格なのかな」
八作「手に入ったものに自分を合わせるより、手に入らないものを眺めているほうが楽しいんじゃない」

かごめが来たことを知らせるかのようなドアの開閉音。

とわ子「今だってここにいる気がするんだもん、3人いたら恋愛にはならないよ」「3人で生きていこうよ」

八作が言うには、かごめと八作が先に出会い、かごめからとわ子を紹介されたらしい。その後、八作ととわ子が結婚。
しかし、八作には「別に好きな人がいる」ことが原因で2人は離婚した。
八作ととわ子はかごめによって引き寄せられ、かごめによって別れたとも言える。

そんなかごめは、死んだ後も2人のことを取り持つようにオペレッタを訪れているのかもしれない。
あるいは、海辺でボール遊びをする若者たちに絡んで行ったように、楽しそうな2人の間に「(仲間に)入ーれーて」という気持ちなのかもしれない。

飄々としているように見えて、実は寂しがりやでおせっかい焼きな幽霊なのだ。
…なんとまあ、愛らしい。









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