懐かしい教室
小学生の私に手を取られ、もう無くなったはずの通っていた小学校の校舎に入った。
とても懐かしい…
廊下の窓って、こんなに低かったっけ?
何もかもが小さく見える。
学校が小さくなった?と錯覚する程。
「あ、私が大きくなったのよね」
今頃気づく。
そして、誰も居ない…
そうだよね、廃校になったんだから…
小学生の私が、私を連れてきたのは、ひとつの教室。
導かれるまま入る。
すると、今まで静かだった学校が、急に賑やかになった。
「あれ、子ども達で溢れている!」
小学生の私が私の手を離し、ひとつの席に座った。
私は、その場に立ち尽くす。
相変わらず、教室内は騒がしい。
子ども達は、私に気づいていないようだ。
気づいていないどころか、見えていない様子。
小学生の私は振り返り、私に微笑んだ時に、始業のチャイムが鳴った!
子ども達が、一斉に席に着いたところで、教室前方の扉が開いた。
「あっ!」
入ってきたのは、先生だった。
私の大好きだった先生だ!
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