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半世紀生きた私が、若いミュージシャンから、生き方を学ぶ_Suchmos

半世紀生きた私が、挑戦し始めたもの

まずは、50歳目前に始めたことを挙げよう。

48歳で、個人事業主となり、フリーでの司会や、イベント運営のアドバイスをする、事務所を立ち上げた。

この開業は、その当時独立を目的としたものではなく、法人と長期契約を行うための開業だった。


私には当時、司会者として、所属する事務所があった。

開業目的の業務は、所属内容とは違う内容のものだったが、事務所から言われたのは、「開業するなら独立」だった。

そして「独立するんだよね」という、圧もあって個人事業主に。


法人との、長期契約は成立したものの、これから、仕事を一から増やさなくてはいけない…

様々に模索している中、逗子の高台にある、シェアハウスに出会い、49歳で春日部と逗子の2拠点生活を始める。

ここで、「自分はこれからどうして行ったら良いのか?」そう、考えながら過ごしていた。

その中で見つけたのが、「創作物語を書いて、それを表現する」ことだった。

そして、40代最後の歳になって、チャレンジすることとなったのだ!


開業してから出逢ったバンド

それがSuchmosだった。

車のCMで聴いた音楽が、どこか懐かしさを感じた。

学生の頃は、レコーディングを専攻したり、卒業後は、レストランバーなどでDJをするなど、音楽にどっぷりハマっていたのだが、難病を患い、結婚して、子どもが生まれると、音楽を聴くという、心の余裕がなくなっていた。


そんな私が、20年ぶりにハマったバンドだ。

CMの曲で興味を持って、YouTubeで色々な曲を聴き、ますますハマっていった。

特に「MINT」は、PVが好きで、何度も何度も観た。

仲間との交流が、羨ましいくらいに眩しく見えた。


その頃、自分は孤独を感じていたのかもしれない。

「仲間」というものに、憧れを抱きながら見ていた。

同じものを目指す「仲間」の存在って、どういうものなのだろうか?と思いながら…


そんなSuchmosにハマりかけた頃、LIVEの告知があった。

早速抽選に申し込み、当選!

ハマり始めたばかりで、ライブハウスでの生演奏を聴くこととなったのだ!


LIVEまでの期間、アルバムを聴きまくり、イントロクイズできるんじゃないか?と思うくらい、毎日毎日聴いた。


初めて生演奏を聴いたその日のことは、忘れられない。

会場は、超満員だった。

聴きまくった曲を、目の前で演奏してくれている。

最初から最後まで、ワクワクしっぱなしだった。


この日から、LIVEへも積極的に参戦するようにもなったのだ。


「変わらないために変わり続ける」ことを教えてくれる

自分の信念は変わらない、だけどそのためには、変わって行かなくてはいけないこともある。

本当にそうだと思う。

Suchmosの曲には、自分を信じて行けばいいといった、内容のものが多い。

私は、その言葉に何度も救われている。


個人事業主となってから、なにも変わらない自分に、モヤモヤすることが多かった。

でも、Suchmosの曲を聴くと、今の自分を受け入れようと思えるのだ。

「焦っても、なにも起きない」と、冷静になれる。

そして、自分がつまづいた時には、なぜかLIVEがある。

彼らの生演奏を聴き、浄化されていくのを感じ、また進んで行けるのだ!


「誰のためでもなく、自分のために生きよう」


ほぼ毎回、アンコールで演奏される曲「LIFE EASY」。

この曲を聴いた後の帰路では、涙が出そうになる。

「自分を信じて生きる」

そう、心に刻みながら、自己承認を繰り返すのだ。


メンバーの苦悩を表したアルバム『THE ANYMAL』

私が勝手に思っているのだが、2019年3月に発表したフルアルバム『THE ANYMAL』は、メンバー内の葛藤を描いているようにしか、感じられなかった。

それが、とても人として、身近に感じられ、彼らの作品の代表作と言っても良いのではと、思っている。

表面では成功しているように見えて、本当は色々な苦悩がある。

もしかしたら、仲が良いからこその、葛藤かもしれない。


このアルバムは、アルバム自体にストーリーがあって、アルバム全体に起承転結があると思う。

だからこそ、後半涙が出る。


このアルバム発売後、ベースのHSUが病気となり、アリーナツアーも休演が何度かあった。

途中、いちど復活したと思えた、VIVA LA ROCKに出演した際の、ボーカルYONCEの想いがこもった「WATER」が、忘れられない。

ここから、今までの苦悩を感じ取ったりもした。


この日、また人として、身近な存在となった。


沖縄でのLIVEは、恩人となった

 『The Blow Your Mind TOUR』では、沖縄まで行った。

段々と、大きな会場になって行く彼らのLIVE。

ライブハウスでの演奏を、できるだけたくさん、見ておきたかった。


初沖縄でのLIVEだったこの夜、沖縄のオーディエンスは最高で、アンコールはカチャーシー!

本当に、感動のLIVEであった。

ところが、アンコールに応えるべく、メンバーが登場した頃、持病の腸閉塞になりかけ始めた私。

アンコールを聴きたいが、

「このままでは、会場の皆さんに迷惑がかかる!」

と、諦めて出口に移動しようとした時に、キーボードのTAIHEIの、ソロ演奏が始まった。

その瞬間、叙情的な表現に、動けなくなった。

そしてそのまま、お腹の痛みが消えていったのである。

なんとも、不思議な体験。

こうなると、

「一生着いていきます!」

となるのも、仕方ないだろう。

私には、奇跡の夜であった。感謝。


嵐の中の、彼らの夢

2019年の9月、彼らが「夢」と公言していた、横浜スタジアムでのLIVEが行われた。

この日、台風15号が関東を直撃する予報が出ていて、開催が危ぶまれたが、台風の直撃予報が、遅くなったことから、開催を決行したのだ。

演奏開始前には、ものすごい雨が降ったが、演奏中の雨は演出ではないか?と思うような、タイミングで降る雨。


ライブハウスから見続けてきた、大舞台での演奏は、もう子どもを想う母の心境と言っても、過言ではなかった。

最初から最後まで、

「ここまで、頑張ったね」

という、言葉が心の中で、繰り返されていた。


そんなLIVEの、セットリストは、いつものツアーのような。攻めた選曲ではなく、感謝の思いがこもった選曲だったのではないだろうか。

夢を実現してしまった彼らには、もう会えないのではと心配したが、その心配を知っているかのように、新曲を披露してくれた。

「また、Suchmosの生演奏が聴ける日が来る!」

そう思った、私に

「誰のためでもなく、自分のために生きよう」

と、語りかけてくれた。


私のチャレンジを、後押ししてくれるSuchmos

私の中で、彼らは私の後押しをしてくれている。

私の、表現者としての活動を、彼らの言葉や、想いをかみしめながら、進んで行こう。


Suchmosに出逢えたことが、私のターニングポイント。


「今日、あなたは、成功者」(THE ANYMAL「BUBBLE」)


ありがとう。

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