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最近ついカッとなって凹んだ方向けの話

怒りとどう向き合うかは人間にとって非常に重要なテーマだと思います。本当は怒りたくないのに、ついパートナーや子供にカッとなってしまい、あとでめっちゃ後悔して凹む。。私も毎日のようにそんなことがあります。

カッとなって相手に怒りをぶつけるまでは至らなくとも、悶々とした怒りがこみ上げてしばらく何もできなってしまったり、やけ酒、やけ食いなどのプチ自己破壊行動に向かってしまったりと、怒りは本当に厄介な存在だなと思います。

「アンガーマネジメント」というテーマのコンテンツも世の中にはたくさんあります。そこでは怒りを静める「6秒ルール」や怒りを点数化してみましょうといったハウツーが紹介されていますが、今日はちょっと違う切り口で怒りの構造を見てみたいと思います。

先日、定期的にワントレセッションを受けている倉園さんから興味深い話を聞きました。

※倉園さんのワントレはこちらです。人間の心について理解を深めたい方、より心穏やかな人生を生きたい方に最高におすすめです

交差点の横断歩道を渡ろうとしたら、そこに(おそらく何かに急いでる)車が猛スピードで左折(or右折)して大きなクラクションを鳴らしながら突っ込んできて、危うく轢かれそうになった場面を想像してください。


①あなたが青信号で横断歩道を渡ろうとした場合
②あなたが赤信号にも関わらず信号無視して渡ろうとした場合


どちらの方が、大きなクラクションを鳴らしながら突っ込んできた車の運転手に対してより大きな怒りを抱くと思いますか?


①の場合、あなたは正しい交通ルールを守っていることになります。それにもかかわらず、この車の運転手から大きなクラクション音をぶつけられ、危うく轢かれそうになるという恐怖を与えられています。

自分はこんなことをされる筋合いは全くない…極めて理不尽だ!という思いを抱きそうなシチュエーションです。一見すると①の方がより大きな怒りを抱きそうに思えます。


しかしこの問の答えはなんと②なのです。。!


②の方がより大きな怒りを車の運転手にぶつけたくなるそうです。


その理由は「罪悪感」になります。もともとあった「怒り」がかすかな火だったとすると、そこに「罪悪感」という油が加わることで、大火災となり運転手に大きな怒りをぶつけたくなってしまうのです。

②では、あなたは赤信号なのに横断歩道を渡る交通違反をしています。交通違反をしていたことで「自分は悪いことをしている」という認知、つまり「罪悪感」を元々持っていたことになります。

「怒り」の出発点は実は「罪悪感」なのです。人は「罪悪感」を感じると当然のように「自分は罪人であり罰せられるべき」だと自分を責めるようになります。

自分を責めるだけで終わればまだ良いのですが、多くの場合は、自分だけで罪悪感を抱えきれなくなり、その抱えきれなくなった罪悪感を他者や環境にぶつけようとします。

これがまさにカッとなり「怒り」をぶつけてしまうときの構造なのです。

私も日々実践している最中ですが、ほんの僅かでも「怒り」が湧いていると感じたときは、その背景にある「罪悪感」の存在を確認し、その「罪悪感」を手放すことが重要です。

「自分には罪がある」「自分は罰せられるべき」という「罪悪感」は、まさに自分の頭の中で作り出している思考でしかなく、この「罪悪感」が「怒り」を刺激し大きな「怒り」に誘います。

「罪悪感」の存在に気づき、手放し上手になるだけで、おそらく人生の悩みの大半が消えてなくなるのではないでしょうか。

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