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【元外交官のグローバルキャリア】立食パーティーには腹ごしらえをしてから挑む

立食レセプションに駆り出された若者からの質問です。

「オフィシャルな場で英語なんて喋ったことないんでマジわかんないす。どうしたらいいですか。」

     - 海上自衛隊幹部候補生

空腹では行かない

いわゆる立食パーティーには、主催側であっても招待される側でも空腹で行かないようにしましょう。

出張中や仕事の都合でそこで食べなくてはならない、という場合は別です。そこで食べるのは、デパ地下でサンプルをもらう程度と思っていましょう。

上司や先輩に連れて行かれたならば、その人に付かず離れずでいましょう。いつでも目が合う距離にスタンバイくらいがよくてペアでは行動しない方が良いです。

知合いもいないし、食べるくらいしかない、と来た人と固まるのはもったいないです。練習と思って人に話しかけましょう。

自己紹介して話しかける

なるべく堂々と悠々とその場を観察します。上役に自分を紹介してもらえるくらいの心持ちが良いです。Let me introduce you to my colleague on my team. というのは「一緒にやっている〇〇です」に該当します。

紹介されたら堂々と相手の目を見てにこやかに、Hello, nice to meet you. My name is xx. とお腹から声を出して名乗ります。

相手の手に気を込めるかのように力強く握手します。女性であっても仕事の場でふわっと握るのはだめです。

紹介してくれる人がいない場合には、目が合った人に自分から握手の手を差し出して名乗りましょう。

東南アジアからのお客様の場合にはもう少しソフトに手を握り、軽く心臓を胸を当てます。心から嬉しい、という表現のようです。

グラスを手に持つ

お酒やお酒に見える飲み物を手にしましょう。ビールはちびちび飲むのに適さないので選ばないでおきます。

両手が塞がるので女性は小さなショルダーバッグが便利です。おしゃれなのはクラッチですが飲み物片手に何か食べるのは諦めた方がいいでしょう。

乾杯のタイミングで手にグラスがあるようにしておきましょう。

日本でなければ名刺は無くても

日本では自己紹介に名刺は必須ですが、欧米系のレセプションでは名刺は連絡先が書かれたメモ程度の扱いです。

会話が弾んだ別れ際に、May I have your card? / Can I get your card? と聞かれます。Certainly が美しい返事ですが、だいたいくだけた Sure, here you go. と言います。
Let me give you my card と渡されることもあります。

早く来て早く帰る

客として行く場合には、会の公式な部分が始まるまでに行き、主催者に必ず挨拶します。

レジービングラインがあることもあるので、そこでも並んで挨拶します。

主催側であれば Thank you for coming 本日はようこそお越しくださいました、と誰かれ構わず声をかけます。このフレーズはいらした時も帰られる時も使えます。

そう言われたらThank you for having me. お招きありがとうございます、と返します。

招かれた場合は、お開きまで留まることがないように気をつけましょう。早々とThank you, bye! と去るのがスマートです。挨拶だけしてすぐ帰ると忙しい中来てくれたんだ、と思われるとも言います。

主催側の場合は、お客様にスムーズにお引き取りいただくことを意識します。意図性を持ってお開きにしないと、たくさんの人の残業時間が積み重なります。

3のルール

慣れてきたら、レセプションでネットワークを広げると良いでしょう。三人の人と意味のある会話ができれば上出来です。沢山の人と知り合うよりもこの3人と巡り合うことを目標にしましょう。

話が途切れた瞬間にWell, it was nuce talking to you. Let me go get another drink. と飲み物を取りに行っても良いでしょう。
主催側であれば Did you get something to eat? とブュッフェに促すこともできます。

こんな感じで立食パーティーやレセプションに慣れていきましょう。

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