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今は亡きアグファを想う

今でこそフィルムを結構消費しているけれど、昔はホソボソとしたもので、年に10本も使っていなかった。いろんなフィルムに手を出すこともなく、使うのはいつも決まったものばかり。

そんなわけだから、今になって、ああこれを使っておけばよかった、などと後悔することがある。アグファのカラーフィルムもそのうちの一つ。

妻から頼まれて、彼女が昔撮っていたフィルムのデータ化を少しずつやっている。その中に、たまたまアグファのXRG 100が入っていた。調べたところ、どうやら当時はダイエーで安売りされていたフィルムらしい。

スキャンしてみて、仰天した。このコマだ。

コペンハーゲンに旅行に行ったときに撮ったものらしいのだが、この色!赤、青、黄、どれも鮮やかなのにしっとりとしていて、ヨーロッパの光を感じさせる。スキャナソフト Silverfast 8 の色補正 Negafix を適用してスキャンしただけで、Photoshop等での加工は全くしていない。それにして、この色!である。

もしかしたら、日本でこのフィルムを使ったら、ここまで印象的にはならないかもしれない。ヨーロッパの光と日本の光は違うみたいだから。にしても、こんなコマを見たら、使ってみたくなるではないか。

でも、アグファのカラーフィルムはもうない。すべて生産終了。流通在庫は多少あるみたいだけど、高騰しているみたい。それでも使ってみるのか?迷っている最中である。

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