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オマーン戦、前半の攻撃分析解説

今回はオマーン戦(アウェイ戦)の日本代表の攻撃について分析解説していきます。

試合の前日会見での森保監督はオマーン戦にむけてこのように答えていました。

(前回は)負けましたけど全て悪かったわけでは無いので、そこで我々ができたことは整理して、明日の試合に繋げたいと思っています
ここ2試合4-3-3で戦っていますが、その流れをベースに戦っていきたいと思います
ただ4-3-3や4-2-3-1とか色々システムがある中では試合が動いていない時の立ち位置での形ではありますが、そこは4-3-3が4-2-3-1にもなり3-5-2にもなり3-4-3にもなることは試合の流れの中で可変しながら戦って行けるように、選手には柔軟に考えてほしいと思いますし、与えられた時間の中で準備してほしいと思っています
結論を言えば我々はどんな厳しい戦いの中でも2022カタールのW杯に向けてAFCアジア予選を突破してW杯出場することができると思っています


オマーンのシステムですが4-3-1-2の中盤がダイヤモンド型
それに対しての日本代表システムは4-3-3

日本代表ビルドアップ

基本的には、台形型と呼ばれる型

オマーンのゾーン1での日本のビルドアップへの守備は高い位置からプレスをかけるというもの。
日本のビルドアップはこのプレスに対し何度かトライするも苦戦し、結果的には17分過ぎたころからは相手の高い位置からのプレスに対するビルドアップはロングボールを使用する。

オマーンのゾーン2から始まる日本のビルドアップへの守備は
全員が帰陣しコンパクトに守備位置を取るやり方 

まず相手のFWラインを超えたいところだが、上の写真のように、ビルドアップ時のポジショニングがよくない。
両SBとボランチのポジショニングが相手FWラインより低い位置にいるため、そのポジションでボールを受けても相手守備に対して変化させる事ができない。
最低でも同ライン、あるいはワンタッチ目で越えれるようなポジションをとった方が効果的だと思う。
できるなら、SBはなるべく高い位置をとり相手MFを押し込むようなポジションがベストだと思う。

15分過ぎから左サイドのグループ間で少しずつ変化が

なかなか上手くいかなかったビルドアップの解決策として田中が低い位置まで降りてきて参加するといったもの。
ゾーン2でのオマーンの守備はゾーンディフェンスに変わるためインテリオールの田中が降りてきてもマークについていくことはしない。
そのおかげでグループ間で優位性を作る可能性がみえてきた。

逆サイドでは与えられたポジションからの可変性がまだ見られず、WGの伊藤にボールが渡っても、なかなかいいカタチにはならない。

22分過ぎの攻撃


田中がビルドアップに参加する為、相手FWラインまで降りる
その動きによって長友は、なるべく高い位置、
ワンタッチで相手守備の最終ラインまでいける高さへ。
このポジショニングからWGの南野は中にポジションを取ることができる。逆サイドのグループもうまく連動すれば、中の状況はうまくいけば数的同数あるいは数的優位になる可能性がある



この後も左サイドからのビルドアップでは同じ方法が何度かあった。その中でも40分頃のシーンではアシストゾーンを警戒していくうちに中が空き、すかさずカットインからの、ゴールに向かっていくクロスボールでチャンスを広げる

43分のシーン
ゾーン2からゾーン3へ前進からフィニッシュゾーンへというシーン。
ゾーン2で全体的に高い位置からの攻撃。オマーンは中央に集まるようなコンパクトな守備配置。

吉田から冨安 冨安から長友へというシーンこの時に田中は元のポジションを取り相手右MFを
高い位置をとった長友に行かせないようにピン留めする。


冨安から長友へパスが通ったタイミングで、相手SBが引っ張り出されてギャップができる。そこへタイミングよく田中がアシストゾーンへ侵入

ラストパスすることは出来なかったがいい攻撃だった。

逆サイドでの攻撃だが、終始うまく機能していなかったようにみえた。その一つに、前日の会見で森保監督が言っていたように機能していない時の立ち位置として可変する事を選手に求めている中で
それを実行出来なかった事があげられる。

今回はここまでです。最後まで読んで頂きありがとうございます

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