「安い人件費の追いかけっこ戦略」にどこまで依存するのか?できるのか?
「安い人件費の追いかけっこをいつまで続ける気なんだろうな」
小見出しの言葉は、10年以上前、インドネシアの日系現地法人の調査をしているときに某大手製造業の現地法人社長が話した言葉だ。2010年代、多くの日本企業がインドネシアに生産拠点を新設していた。タイと中国の人件費の高騰と、中韓の反日感情によるカントリーリスクから、生産拠点の脱東アジアが進んだ。そのとき、古くからの親日国家であり、2億人以上の人口を持ち、人口ボーナスによる経済成長が始まったばかりのインドネシアは次の候補と