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12年のアルツ観察記録:母は自宅で逝きました(045):2014年4月

 
発病から5年3ヶ月/死まで7年9ヶ月
 
4/7
 専門医まで歩いて行くのかとヘルパーさんに聞かれ、「20分位で行けるから」と回答。行動が伴うことには妙に明晰。
 
4/8
 専門医受診同行。
〇報告/質疑
・衣類などを「以前は無かった、誰かが持ち込んだ」と言うようなことがある
・当医院の場所や行くのに要する時間などの評価は的確であること、ついでに発病前には場所の記憶が非常に優れていた
 今回は迷路のテスト2つ。1つはすぐできた。もう一つはやや苦戦したができた。以前に同一のものをやったときより、ひょっとするとスムーズさは劣化したかもしれないとのこと。
 
4/12
 カレンダーが赤文字でいっぱい。以前郵便で来ていた小学校の同窓会関係らしいが、行くことが困難でありそうなこと、それほど行きたいわけではなさそう、といった理由から兄がキャンセルしたとのこと。プラスもありそうだが、マイナスが勝るという判断。
 前月、宗教系の訪問を受けて、コーヒー2袋を4000円で売りつけられたことが発覚。関係者で情報共有を行い、玄関にも拒否貼紙する。
 
4/13
 ヘルパーのIさんから押し売り宗教の件。最近非常に頻繁に廻っている二人組とのことで、もう一つの宗教、貴金属リサイクルに次ぐトレンドとのこと。苦情を言うのは心強いが、勢いで「うちはXXだから来られても困る」のように個人情報を開示してしまわないように注意されたいとのこと。
 
4/14
 ケアマネのMさんが、消費者センターに今回の経過を報告したとのこと。
再度訪問がないとはいえないので、通帳や土地の権利書など大切なものは、家族で管理をすべしとのこと。
 
4/15
 ケアマネのMさんの報告。消費者センターから霊感商法弁護団に問合せをしてくれたとのこと。手口から見て、(当時も有名だが)8~9年後に大きな話題になった宗教の系統であろうとのこと。
 
4/16
 兄と、母の銀行印や通帳の管理方法につき議論。このタイミングでは「身近にないとパニックになりそうだし」ということでとりあえず母管理を続行しつつ、いろいろ考え始める。
 
4/19
 兄が母に宗教事件につき話す。当然覚えていない。母は「皆に迷惑をかけている。一人で暮らせない。施設に入らなければならないか」などと言ったらしい。兄が「知らない人が来たら入れない、知らない電話は断る、それさえ守れば問題は少ない」と言うと、「入れてなんかいない」と言ったとのことだが、その割には自信なさそうだったとのこと。
 
4/26
 デイサービスの請求書&引き落とし案内の封筒がある。母はキャッシュでどこかに払うと思ったのか、封筒に¥18400を入れていた。お金を財布に戻す。

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