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12年のアルツ観察記録:母は自宅で逝きました(117):2020年4月

 
発病から11年3ヶ月/死まで1年9ヶ月
 
4/6
 20:40着。
 食後でTVがついている。「食べて来た?お茶でもいれようか?」的発言が無い。無くていいのだが、以前はほぼあったものが無いのは変化かも。
 
4/7
 最近仏花の管理が改善されている印象。誰かが見てくれている可能性もあるが。
 ヘルパーはOさん。コロナの緊急事態宣言でデイが閉鎖などになった折に、仕事が急増することを恐れているとのこと。
 専門医受診同行。往路タクシー、復路徒歩。
〇報告/質疑
・喉痛み訴え多し
・お金があったり、なかったり。ややあることが多い印象
・土曜夕刻に着くと、朝食の内容の食事後であること多し。昼食をとっていないか、朝食と同じような昼食をとっていると思われる
・食器の戻し場所がさらに劣化
・今回の緊急事態宣言程度なら問題は少なかろうが、来られなくなった場合が心配→診察に来にくくなった場合は、当院の医療デイケアを利用すれば送り迎えもやるので利用してはとのこと。その先は往診もあり得るとのこと。
 平面上の数字の順を結ぶ課題。昨年93秒が101秒に。
 テレビは緊急事態宣言のことばかりであるが、母は不思議と何も聞いてこないので助かる。
 
4/11
 キッチンに洗濯物。また「明日やる」と言うが無視して部屋干し。朝から干せばよく乾いたのに。
 インスタントコーヒーの減りが多い。
 電源を含むPCのケーブル類が触られ、一部上に上げられている。触らぬようにとの貼り紙対応。
 テーブルにどこからか掘り返したと見られる数十年前の絵葉書。消印が読めないレベル。
 食器の戻し場所/戻し方が雑。
 
4/12
 夜中・明け方、母は平穏。0:44の震度3の地震は震度4レベルで非常に長かったが、母は起きることはなかった。
 昼に「テレビが『ガー』っていってる」との訴え。ありがちなアナログ放送になっている状態。「何もやってない」と言うが「そうでしょうとも」と言うしかない。面倒くさいので。
 
4/18
 久々に「来なくていい」、「他の誰かに頼む」、「きょうだいもいとこも他の息子もいる」系。「じゃあ生きてるきょうだいは?」の質問で他界した叔父の名前を挙げたりするので突っ込むと「バカにしている」「いじめる」などの反応。新手は「デイサービスで暮らす」という主張。暮らすのはデイサービスと言わんが。
 木曜朝のヘルパー日誌によると、母の目につきにくいところに半ば隠してあったデイ用のバッグ(ヘルパーさんが準備するもの)がベッドにあり、そこにあるべき下着類がテーブル上にあったとのこと。ヘルパーさんのワークスペースまで手を出すようになってしまったか?
 
4/19
 夜中・明け方、トイレ頻繁。毎度「寒い」とか聞こえる。それ程寒くなかったと思うが。
 以前にもあったが、電話台に動かそうとした形跡。通信系の電源まで切ろうとするのはやめてほしい。明快にわかりやすいテーブルタップなどがあるわけでないので貼り紙対応しにくい。
 「一人でぼけっとしているのは辛い」と母が力説するが、「(コロナなので)今時の世界の標準です」と返すしかない。
 突っ伏し多し。昨日はほぼ突っ伏しも寝室に上がることも無いかわりに不毛発言が多かったので、突っ伏してもらっても問題無い。
 
4/25
 シンク上に、燃やされかかった電子(LED)線香。普通の線香と誤認してガス台であぶり続けたものか?引火性が高い素材だったら大惨事だったかも。新品交換し、わかりやすい貼り紙対応をして写真をヘルパーステーション・ケアマネと共有。
 久々に足爪手入れ。
 
4/28
 ヘルパーのNさんから電話。
 昨日、デイから戻った後、母に7℃台の発熱があり、夕食も食べなかったとのこと。今朝は35.4℃(きちんと測れてなかろう)で午後は36.6℃とのこと。喉の痛みと頭の痛みを訴え、突っ伏しが多いが、スイッチが入るとおもてなしモードに入る様子。「いつも元気な人が元気ないと気になる」というNさんの感覚はまともかつありがたいものなり。

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