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12年のアルツ観察記録:母は自宅で逝きました(039):2013年10月

 
発病から4年9ヶ月/死まで8年3ヶ月
 
10/4
 骨粗鬆症薬としてエディロールカプセルとリカルボン(月1回:食前30分)を飲む体制に。朝食前の食前薬はヘルパーさんに飲ましてもらうことはできないので、私が泊まってのませることをこの後9年強続けた。
 整形外科は3か月受診不要とのこと。安定していると考えるか、それまで装具の使用や行動パターンに変更の見込み無しと判断されたのか。
 
10/5
 何度言っても、もう治っていて外出できるという意志に変化無し。ヘルパーさんの10/2のレポートに、一人で外出している形跡ありとの内容。最近の日付で夕刻以降のレシートを数枚発見。なし崩しのアウトオブコントロール。
 夕方に買い物同行。足首の前のほうが少し痛いのと、つかまったほうが楽という以外はスピード、足取り、周囲警戒、エスカレータ搭乗タイミングなど、まあ「治った」と言われてもおかしくはないレベル。
 
10/6
 父のベッドが2年ほぼ放置であったものが、かなり入れ替え。2Fに行くどころか夜具を持っての階段昇降の疑惑。
  午後のヘルパーさんが「暖めて食べてください」とおいておいたものが朝まで放置のことあるとのこと。食べ残しは基本的に廃棄。
眉のペンシルを探すことが多いらしい。この後もこの系統の探し物をすることが増えていった。
  ストックしたほうがいいものを母管理外でヘルパーさんがキープしたい場合があるのでどこか場所がないか聞かれる→玄関収納とする。
 
10/11
 会社から実家に行く途上に電話。母は、ハイというほどではないが元気。何かについてあるかどうか聞いた折に探しに行く様子にややばたばたした感じを感じなくもない。弁当などの買い物にいくらでも行くぞという意欲なのでたしなめる。
 2階に上がることはまだ止めてもらいたい状態だが、本人的には2階禁止の貼り紙を見て無視しているらしい。やれやれ。
 履くべき靴を靴箱にしまって、装具をはずして外出している様子。絶句。
 
10/12
 法事。供物にお礼の電話をしたか悩んでいる。「今日会った人にそんな電話をするのはおかしい」と言い納得するが巻き戻しそうなので、熨斗や配送伝票を隠す。
 
10/13
 月木のデイの後、横になることが多いらしい。回復後に外出するようなので、寝かせないほうがいいかもとヘルパーさんの間で半ば冗談で言われているらしい。
  医師は家の中より外での活動のほうが多いという前提で最初「家では必ずしも装具はつけなくてもいいが外ではつけて」と言ったが、ヘルパーのIさんが家のほうが活発くらいと言ったら「家でもつけましょう」になったらしい。
 
10/19
  認定調査(やり直し:兄対応)。
  調査は特記事項なく終了。一つだけ銀行残高を含め金銭管理を自分でしているようなことを言うので、兄が強く否定しておいたとのこと。
 
10/21
 到着少し前に電話すると、「今施設から帰ってきて(この手は憶えている)、買い物に行けてないので夜の分も朝の分も買って来てほしい」とのこと。「本当?」と確認するが本当らしいので買って帰る。結果的には少し夜の分があり、冷蔵庫から出した食パンも。まあ、見つけにくかったということだろうが…。
 専用靴が早くも下駄箱にしまいこまれているので出す。何と、本来入れない左の中敷を箱から見つけてきて入れている。周到。当然ながら装具をはずして履くことは正しく認識している。
 認定調査用の診療情報提供書をスキャンして印刷。普段自分らでは言い慣れている「理解乏しい」、「安静守れない」という言葉も他人の筆跡で見ると少し腹が立つ。介護認定のためだから仕方ないが。
 
10/22
 専門医受診同行の準備。今日に限って保険証が見つからず焦る。結果的にいつもの場所の不自然に深い場所だったが。迎えが来た段階で装具の未装着に気づく。10分くらいは余裕がありそうだったので必死に探すが見つからず。しかたなく未装着のまま出かける。
〇報告/質疑
・先生は、最初に「大変でしたね」と言って下さる
・情況説明。病院・リハビリ施設での大きな劣化はないと思うが、落ち着きがない、依怙地という意見もあり。整形外科的約束事を確信犯的に破り、周囲はいらだったり心配したりしている。個人的には骨折後のいろいろな条件を除いて考えると、それほど良くないが最悪ではなく、まあ以前の傾向のままと思う。と報告
 全般的な認知能力テストをしたところ、100点満点83点で昨年と全く同じで、横ばい判断が実証される。
 整形外科的約束事が守りきれないのはある程度仕方ない。八百屋が母の買い物の内容を把握していたり、非番のヘルパーも見守っていたりしているのは理想的な環境とのコメント。
 帰宅後、昼に変な金属アクセサリーの回収業者が来る。母がまともに相手をするので、後ろで「いらない!いらない!いらない!いらない!」と騒いで見せる。それでもめげずに「お元気ですね。おいくつですか?100歳まで20年じゃないですかとかほざく。最低!写真を撮ればよかった。

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