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12年のアルツ観察記録:母は自宅で逝きました(022):2012年5月

 
発病から3年4ヶ月/死まで9年8ヶ月
 
5/1
 ヘルパーさんの間で、母が足が速いことと食べても太らないことが話題になっていると聞く。
 記帳とは別に母が投信の報告書をひっくり返しては「こういうのは放っといていいんでしょ」と言う。「いい」と返すのも癪なので、「投資は自己責任で行うのもで、わからないものにすべきではない。経済ニュースや為替相場をきちんとウォッチしなければならない」と正論を説く。そのせいか、通帳類を持ち出してお金のことが心配モードになってしまう。相続の話やら口座凍結の話をまたしなければならない羽目に陥り消耗す。
 
5/11
 ケアマネさん来訪とのこと。
 庭の雑草の処理をお願いしたい、お願いした、と言ったことを繰り返し話した様子。
 
5/13
 「Sセンター」の人が来て、ファックスで依頼された草取りの件の下見をしたい”とのこと。”母がファックスで依頼することはありえない”と言うと、そうでなかったかもしれないというニュアンス。同センターには昨年依頼して、”お任せ”にしてしまったのか、大人数で過剰な作業、多大な請求額になったこともあり、”来年は止めよう”ということになっていたもの。
 
5/14
 草取りの件につきケアマネのTさんは、「息子さんたちが対応を考えてくださっていますよ」と言ってくれているとのこと。まあその通りで、
①夏前までの週末に私が背が高くなりそうな草を少しずつ抜いておく
②それでもどこかに依頼したい様子であれば業者を探す
という線で行くことにする。ちなみに電話には”草取りはSセンターに頼まない”と張り紙をしておく。
 
5/21
 また庭関係で不明瞭な情況。カレンダーの5/15に”庭植木?”、5/21に”庭tel?”の記入があり、後者は5/23に矢印が伸びている。本人は”意味がわからない”と言うとともにSセンターには”絶対に頼んでない”と主張。先回りして先日のセンターへのメイルに追加する形で、前回誰が頼んだかわかったかどうか知らせてほしいこと、もし母が頼んだ場合は実行前に当方に一報ほしいことを伝える。
 自分は、本日もそれなりに草むしりをするが(母もやっている形跡)、「木も伸びて」と言うので枝落としまでかなりやる。
 
5/22
 専門医受診同行。
〇報告事項
・基本的に2月に好転した情況が継続
・風呂やトイレの掃除が今までよりされている
・草むしりもされている(半分以上は私)
・探し物も減っている
・過剰なガス栓チェックも減っているかもしれない
・テレビを普通に見る(以前は「つまらない」とすぐ消す傾向)
・お金に関する不安があると話が巡る
・庭の手入れについても同傾向
・玄関の戸締りが習慣化されていない
〇医師コメント
・今が5月という見当識OK
・短期記憶が問題
・血圧はやや高めだが問題なし
・玄関の戸締りの習慣化について特に有効な手立ては思い浮かばない。周辺の目がある地域に住まわれているのは良いこと
 
5/26
 建屋にかかる枝が気になると言うので、夕刻に枝落としと草むしり。「背が高くなった木を植木屋に頼んで切ってもらおうか」と言い出すので、「その手のことを気にするのはやめてくれ、去年はもろもろもっとずっと酷い状態だったではないか」と言う。買い物に出るときも道路側にわずかに出ている木を「切るべきか」と無闇に気にする。

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