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12年のアルツ観察記録:母は自宅で逝きました(041):2013年12月

 
発病から4年11ヶ月/死まで8年1ヶ月
 
12/6
 整形外科同行。順調。
 骨折以前の状態には戻っている、しかし骨粗鬆症・偏平足化の懸念もあるので、医療者としては従来の規制の続行を薦める、が、高齢でもあるので、本人・家族の意向を優先してもよいとのこと。装具についても、50歳台、60歳台ならば無理にでもつけてもらうが、母くらいであるなら、嫌ならやめてもいいし、紛失したら終了でも構わないとのこと。
 
12/7
 昨晩10時前頃、階下で転倒音。消灯後に仏壇の照明が気になり転倒、そのときにアイロン台で左腹部を強打したと思われる。その時点では左肋骨部を押さえ「大丈夫」と言う。
 今朝は「立ち上がると痛いので、食事の準備ができない」とのこと。当方が食事準備。結局起き上がって食事はする。押さえると痛いくらいまで軽減するが、整形外科を再訪することにする。
 結論的に多分大丈夫。股関節など重要部分に問題なし。当の肋骨についてはレントゲンでは50%くらいしかわからないが、食事ができて、笑えるので多分OK。万が一ひびがあっても肋骨は一般的に予後がよいので心配はないであろうとのこと。後で腫れが出ることくらいはあるかもしれない。一応痛いときのための痛み止めを処方。
 食後に痛み出し痛み止めを使う。経緯を憶えていないので、変なところが痛むと思っている様子。
 
12/14
 14:40頃着。
 肋骨の痛みは「押せば痛い」程度。
 仏間の物が微妙に動いている。重いものがよく意図のわからない動き。掃除ではなさそう。
 
12/15
 以前より就寝時に仏壇の照明を気にする傾向。夕べも消灯前に何度も気にし、消灯後も扉が開く音がした。先週のようなことが無いように通路はクリアにしておいた。
 ヘルパーはIさん。2Fに戻った後の朝の対応につき要請。起きていなかった場合、電話をかけて起こすと1Fに突進してしまう気がするので、ドアベルを何度か鳴らして反応がない場合は、隠し鍵で入室し、階下から呼ぶようにしたいとのこと。OKする。ドアベルの場合は突進する心配はないのかということに対しては、ドアベルではすぐ起きない傾向なので大丈夫と思うとのこと。
 
12/18
 兄が専門医受診同行。
かかとの骨は略ついており、「規制」をある程度解除して週末から2階で寝ることを報告。
 合わせて転倒し脇腹を強打した旨を話して、ヘルパーが心配している程でないにせよ、注意力が散漫になっている懸念を説明。
 
12/22
 久しぶりの2F睡眠。問題は無いが、独話があったような気もする。
 2Fの電話子機の充電機の電源が抜かれているので、抜かない旨の札をつける。ついでに階段の壁に「ゆっくり」の貼紙を追加。
 この頃から、抜くべきでない電源や通信のケーブルにいろいろ貼り紙をすることが増えていく。
 
12/25
 ヘルパーのIさんから母が行方不明との情報。いろいろ探してくれた様子。結論的には、叔母が来て食事に出かけたらしい。
 
12/26
 ケアマネのMさんの報告。
 ヘルパーのIさんが自宅訪問した際、部屋の中が煙と焦げ臭さで充満していたとのこと。ガスコンロで、目玉焼きを焼いて、ガスコンロを止めるのを忘れてした様子。警報機も鳴っていたとのこと。コンロは自分で気がついて止め、換気やフライパンの掃除はヘルパーさんが実施。
 これを受けて対応を考えるが、今回のことや以前のフライパン焦がしなどの案件を理由に、単独でのガス利用を控えるように促してもまず守られないであろうし、機器の交換(IH等)をしても馴染めない場合はあまり良い方向に向かわない気がするので、現状の継続が良いという意見。
 
12/30
 ラジオなど一部のものが微妙な移動。5年落ちのパンフレットなど変なものが出ていたりする。
 テレビが地デジでなく、アナログのデジアナ変換になっている。上と合わせ誰かが何かをやった感じ。
 母のものでないという毛糸帽とマフラー。「ヘルパーさんのでは?」と言う。これ以降、自分の記憶にないもの(主に衣類)は「ヘルパーさんが忘れていったもの」とされることが増加する。
 ヘルパー日誌によると最近はヘルパーさんに起こされることが多い様子。
 
12/31
 正月に誰が来る来ないの話、正月料理の必要の有無の話を数十周する。何もしないでいいという結論に何度か至るが、そうすると後悔発言が年明けにありそうなので、結局、八つ頭、ガンモドキ、ひもかわ、煮物などを有る程度買ってもらう。うまく調理、消費できるか少し心配。買ったもののリスト作成。

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