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12年のアルツ観察記録:母は自宅で逝きました(121):2020年8月

発病から11年7ヶ月/死まで1年5ヶ月

8/1
 15:30着。
 テレビを見ている。上にシャツは着ているが、下は下着のままエプロン。
 最低朝食は済ませている様子。
 テーブルに電子(LED)蝋燭本体が横たわっている。電子(LED)線香がシンク上。
 寝室のエアコンの継続運転については、梅雨明けしたものの、最低気温はそれほど高くなさそうなので悩ましい。夜の冷気を取り込むことは行わないようなので、とりあえず明日の様子を見つつ多分スタート。貼紙確認。「エアコンはつけたままでOK(別途管理)つけてたほうがおトクです」

8/2
 ヘルパーはYさん。布団や毛糸物の使用が心配とのこと。一人のときの食事量が減っていることを危惧。

8/8
 15:30に新ケアマネのMさん来訪。初の男性ケアマネ。
 母の公共に対する的外れな信頼や未来についての根拠のない楽観が困ると言うと、介護サービスの低下などの話で反応してくれる。
 母の「子供が来るのは当然」的発言に対して「恵まれている」と諭してくれる。
 調味料引き出しの砂糖が抜かれて冷蔵庫内。
 ウォシュレット水圧がMax。
 100円のものを含め、いくつかの眉ペンが壊れている(多分分解不能のものを分解しようとした)ので、買い出しに行かんと、と思うが、何故かミシン上に以前の常用品が完動品であったので洗面所に転がす。

8/9
 18:45頃下りて来たので夕食にしようとするが、寿司なのに醤油が無い。先日あまり使っていないボトルを見ているのであるはずと思い探すが、発見能わず。床下収納とかを探し始め、2007年の味醂とかあることを知る。諦めてスーパーに走る。帰るとテーブルに件の醤油。どこにあったか知りたくてしようが無かったが、当然憶えておらず。

8/10
 夜中に何度かトイレに起きたときに、毎度何か呟いている。
 6:30頃から庭でミンミンゼミが鳴き、母はため息で反応。

8/15
 15:30着。
 洗濯籠は仏間にあるが、干していないので干す。
 仏壇のお茶が真っ黒。空で置くか水を入れて置いてほしい。
 お金への意識が微妙に高く迷惑。私が買って来たものを見ると財布を手元に持ってくる行動が数度。諸事を自分できちんとやっているという妄想から、財産管理が自分の埒外であることの怒りに至り、それを指示した医者に怒り、「バカにするな」、「死ねということか」モードへ。この流れも随分長くやっている。
  "あんた以外に他にきょうだいもいる"発言を聞くとひょっとしたら叔父との混同もあることを危惧。"きょうだいで生きているのは誰?元気なのは誰?その人に任せるなら、現状やお金の管理やらを引き継がなければならない"と言うと、"誰か言う必要は無い"と言い張る。"出来ないことを必要ないと言い張るのは症状"と返す。相変わらず"あたしの家だ"、"来なくていい"とか言うのでいちいち丁寧に返す。これも無数回やってきたので、こちらの応戦も随分活舌が良くなってしまった。
 庭仕事。少し草を減らすが、茗荷が枯れるという経験したことのない日照り。
 18時前に上に上がり、随分長いこと下りて来ず、来たと思ったら夕食の意識が無く、"お茶でも入れる?"という、よく夜上がった後に下りて来てやるパターンをやるので、その旨話すと、再び"来ないでいい"モード。癪なので夕食お預けで引っ張る。その後またも再開。"あたしの家だ"多し。自分の弟達と息子達の混同が強まってきた。引っ張った効果は無く、"食べたと思っていた"などと言う。それでも19時くらいに食べる。
 当方がシャワーから出た折、母はトイレから出たところ。ドアの前に何と一万円札。こうやっていろいろな場所に落としているとしたらやりきれない。

8/16
 8AMに呼びに行こうとすると下りる体制。しかし何故か時間がかかる。
 ずっと朝の準備は自分がやっているのに申し訳ない(十年やってないのに)的発言。
 暑くて蚊も少ない。

8/22
 15:30着。
 テーブルでテレビ。一応食後状態。朝食後か昼食も食べたかの判断は微妙。
 5時前に、NHKの画面上に4時の気温の情報が出たのを見て、今が4時だと言い張る。
 手足の爪切り。かなり伸びている。いつも言うのを忘れてしまうが、ヘルパーさんかデイでお願いできないものか?
 リンゴが非常に高価なので梨を買う。夕食後食べるがその間も"リンゴ"と言い続ける。
 物事がうまく回っているのは自分がしっかりしてるから、、的誤解はまま見られる。
 
8/23
 美容院に連れて行く。涼しかったのはありがたいが、行くまでに疲れの訴えと天気が持つかどうかの話繰り返し。到着直後から雨。

8/30
 また砂糖壺スプーンでコーヒーを混ぜた形跡。
 父の誕生日であることに思い至ることはなく、言っても特に思いもなさそう。

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