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12年のアルツ観察記録:母は自宅で逝きました(046):2014年5月

 
発病から5年4ヶ月/死まで7年8ヶ月
 
5/2
 ヘルパーのIさんから、某K社より”本日の10:30より台所の換気扇の掃除にて¥15120で伺う予定にて確認の連絡をしたと”の電話があったとのこと。相手は母に代わって欲しい確認して欲しいとのことだったが、Iさんがキャンセルしてくれたとのこと。飛び込みでなければ、この様な連中を排除できるようになり、喜ばしい限り。それにしても、この金額で頼んでしまうとは困ったこと。
 
5/5
 電話近くに「クリーニング・リサイクルに注意」と大暑した貼紙をする。
 
5/6
 昼、「週に何回かヘルパーさん来てたよね」と発言。夜、「ヘルパーさん来てないよね」と発言。
 
5/17
 カレンダーの5/15に大きく「草」とあるが、何も手が入った形跡が無い。その後、洗濯物を取り込むときに「草がボウボウなので区の出張所に…」とか言い出すので、「そんなとこに言っても何にもならない、適切な業者を探すのは意外に大変」とキレてみる。
 いつもに比べてテレビ視聴が少ない分、周りの郵便物や領収書・請求書をほじくり返す傾向。
 夕方2Fに上がり、食事はやや遅め。早世した(本人の)妹が生きていたらどうだったろうと考えていたとのこと。
 
5/18
 昨夜9時前に塗装業者から営業電話。母から代わり、何も話さず「要らない」と言う。このように当方が居るときにかけてくれればいいのだが。
 朝五時半にシャッター音がしたので、月一の整形外科の食前薬を飲ませる体制。6:07に飲ませる。
 本日期限の菓子パンもあるのに食パンを4枚も焼く。
 
5/24
 先般のコーヒーの押し売りと別の宗教系から、フルーツと胡散臭い健康系粉末ジュースを合わせて4830円の損害。関係書類をスキャンし情報共有。
 
5/25
 フルーツ&ジュース押し売り宗教。携帯番号があったので、留守電に出入り禁止をダメ押しする。昼過ぎ返事が来る。クーリングオフの話などするので、そっちはもういいからとにかく出入りしてくれるなと言う。
 銀行でお金をおろす。母は、行く前に「ハンコが」とか言うので、「どこに日曜に窓口が開いている銀行がある?」と言うと、「一つくらい開いているかもしれない」とわけのわからないことを言う。行く途中、目が見えにくいとか、ふらふらするとか、左足に違和感があるとか言う。帰ってきてからはそのこと自体忘れている。
 
5/27
 ケアマネのMさんのサポートを得て、フルーツ&ジュースをクーリングオフ。
 
5/29
 デイサービスから兄に電話あり、今日M銀行のNと名乗る女が母を訪ねてきたとのこと。受付に名刺は見せたが渡さず、応対者には見せもせず極めて怪しい。本人も家族も自分のお客と言ったらしいが、そもそもデイサービスを知っているのがおかしい。ハンコが欲しいと言った件も。M銀行に聞くと、Nという人は支店にいないとのこと。会わせるのを拒否したデイサービスに対しては、夕方に自宅に行くと言い残したそうということで警戒態勢に。
 真相は、
・N氏はM銀行でなく、M信託銀行の行員
・昨日実家を訪問し、取引手続きをし、ハンコのみの状態になっていた
ということだが、取引手続きもあまり母が積極的に行ったとは思えない。よって、
・手続きは凍結。今後は息子達の判断で行動することを伝える
・もちろん事前連絡ルールの徹底要請
とする。まともとされるところが絡んでも問題が発生するフェイズになってきたとのことか?
 N氏に「疑われています」「大騒ぎになっている」「警察が待機しているかも」などと伝えるとうろたえる。軽い誇張はあるも嘘では無かったのだが。

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