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12年のアルツ観察記録:母は自宅で逝きました(027):2012年10月

 
発病から3年9ヶ月/死まで9年3ヶ月
 
10/7
 法則性のよくわからない整理がなされ、一部ものが見つかりにくくなる。
 寝る前、ちょっとした映画の話から、SNSなどの話題になり、実演すると母は酷く感動する。「こういうのがあれば一日つぶれる」と言うが、使い方を覚える気は無さそう。
 
10/10
 ケアマネのTさんの報告。
 デイサービスについて母が、「家でぼんやりしてちゃいけないから通いたい」と言い出したとのこと。急に積極化。見学の予定を調整中と説明するも「すぐに通いたいので、いつからならいいですか」と言っているとのこと。「見学より行ってしまえばなんとかなる」と何度と言っていて、「調整/確認の時間が必要」と返しているらしい。
 
10/13
 花火大会を避けるため早めの買い物に出ようとするが鍵紛失。かなり長く探す。前日の法事からの帰りに私が開けて渡したはずなので、バッグ類の中でなければいつもと違う抽斗関係と思うが、どうにも発見叶わず。ふと思いつき、先日法事で着た喪服の上着のポケットを見るとビンゴ。この遅延のため、買い物&宅配便発送に行ったコンビニ周辺の混雑が始まってしまう。
 6時に花火始まる。30分程外へ出る。同じような花火が少し続くと母はすぐ文句を言う。数分前にはいろいろ違うものを見ているのに。
 たまにメガネをきちんと作るべきかという話。毎度切実度が変化するので基本的に様子見(最期まで様子見だった)。
 
10/14
 「もう施設とか病院に入んなきゃならなくなるんだ」とか母が言うので、「今くらいじゃ決して入れてくれない。自腹で超高価なところに行きますか?」と応える。「一日中ヘルパーさんにいろいろやってもらったり」とか母が言うので「どうゆう介護認定でそれができるんですか、払い切れますか?」とか返してみる
 
10/19
 ケアマネのTさんの報告。
 新しいデイサービス(追加)に月曜に行くことに決定。
 
10/20
 時間が早めで、買い物も不要であったせいか、時間を持て余している感じ。17時半前くらいから、2階の寝室に上がって数分して戻っては「食べ物はあったっけ、飲み物はあったっけ」などを4回くらい繰り返す。理由を聞いてみると「あまりゆっくりすると寝ちゃいそうだから」とのこと。「せめて6時になってから」と言うときっちり18時に下りてくる。このように時折微妙に筋が通る。
 
10/21
 ヘルパーはSさん
 短期記憶以外は実にしっかりしているというような話をする。本人はそんなことない(記憶も大丈夫)というような言い方とするので、「お父さんの倒れた(入院した)日は?」と聞くと「斃れた(死んだ)日」を正しく回答する。と少し感心する。
 Sさんはグループホームで働いていたことがあるとのこと。「グループホームはいいですよ」と言われる。いずれはそういうストーリーいいのではないかというニュアンスを感じる(そうならなかった)。
 
10/22
 新しいデイサービスの初日。問題なく、いきいきとしていたとのこと。
 
10/27
 16:30着。
 夕食は途上で買ったが、朝食の調達が済んでいなかったため、母はパン屋へ行くと言う。「いろいろ廻る」ようなことを言っていたので嫌な予感がする。果たして、少し前に一度行ったと思われる八百屋に行きみかんを買ってくる。既に家にあるフルーツと品目がずれているのは先方の心遣いか(先方は結構いつ何をいくつ買ったか把握している)。パンは無い。「もう一人で暮らせないか」とか言いながら、再びパン屋へ。しかしコンビニの袋で帰ってきたので、えっと思うが、パンは確保されていたので可とする。
 新しいデイサービスについては、行き始めたという意識はありそう。

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