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12年のアルツ観察記録:母は自宅で逝きました(016):2011年11月

発病から2年10ヶ月/死まで10年2ヶ月

11/1
 兄が専門医受診同行。
 自信ありげな母にだまされ?遠回りで到着したとのこと。次回以降にメマリーを追加するか検討するとのこと。
 その後ケアマネ、ヘルパー打合せ
 向いていそうなデイサービスがあるとのことで、見学の方向で調整。
 
11/2
 母から電話。主な用は銀行からの相続関係の資料のボリューム感に圧倒されているとのこと。とりあえず放置要請。電気・ガス・水道のほうは本日の日付のほかに担当者名がメモされているようで進行した様子。役所のほうはまだの様子。
 
11/5
 公共関連、福祉手当受給資格喪失関係につきサポートす。
 
11/6
 朝7時頃、母が寝ている隣の寝室からかすかに深いため息と独り言が聞こえる。聞き取りにくいが「何で死んじゃったのだろう。もっと生きていてくれればいいのに」というような感じか。
 土地手続き、銀行関係、年金関係などを兄と作業。母は「将来この家どうなるんだろう」などと言う。
 
11/13
 ヘルパーのYさんと話す。父の死去の悪影響が思ったより少ないことを安堵していることについて意見が一致。但し、日によっては病院に行くという日課(後期は日課と言えなかったが)が無くなったせいか、何をすればいいかを悩んでいることもあるとのこと。そのため、手芸について弟子入りを志願して型紙などを見せてもらったこともあるらしい。
 香典、香典返し、印鑑証明関連に無数の繰り返し質問。
 
11/15
 香典などの質問が多いのは、美容院に近々行こうとしているので、美容院からの香典はいくらだったかという思考に陥るのだと悟る。
 
11/17
 先日来「向いていそう」と言われたデイサービスを見学。母様は、「週1回なら行ってもいい」との事。
 
11/19
 母は夕食後あたりまで割合としっかりしていたが、良かれと思って印刷した香典帖を見たあたりから、「近所の人は誰にもらった?」、「お返ししてない人にはどうする」ということを繰り返すモードに入ってしまう。
 一昨日のデイサービスについて聞くが「どうだっけ」と言っているうちに介護の一般論的話題になり「必要でないことをやられることがある」というような雑談に発展してしまう。
 父の入院については4ヶ月という感覚は全くないようで、かなり短い期間だったと思っている様子。どこの病院だったかも憶えていない。
 
11/20
 兄の帰り際に、母が家に現金があるか気にし出したとのこと。銀行に十分あると言っても、手元にないと不安らしい。一緒に探すと3つの財布にそこそこありそうなので安心すると思いきや、お金があっても使い道がないと嘆息。
 
11/26
 会話は総合的にはまずまずしっかり。
 ただ、夕食買い出しの折にしばし鍵をさがす。二階に行っているときに「あった」との声があったので、すぐ降りると「今あったはずなのに」となっている。またしばしさがす。ふと前回の帰りに鍵を開けたのが私であったことを思い出し、ハンドバッグを開けると果たして鍵発見。となると「あった」は何だったかということになるが、似た鈴の音を発するものが出た時点で発見したという気になったというあたりか。
 
11/29
 デイサービス契約。12/2からスタート予定。
 兄、母の専門医受診に同行。今回からアリセプトと併せてメマリーを併用。

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