12年のアルツ観察記録：母は自宅で逝きました(130)：2021年５月

発病から12年4ヶ月/死まで0年8ヶ月

5/1
　15:20着。
　野球を見続けていてチャンネルを変えないと思ったら、後で夕方にリモコンの電池が一つ無いことに気づく。「自分でない」と言い張る。
　洗濯物部屋干し。

5/2
　起床嫌がるが拒否に至らず。

5/8
　母の日ケーキを買って15:50着。
　テーブルに朝食。
　残金僅少。
　洗濯物を部屋干しす。

5/9
　いつもの如く、昨夜に「何時に起きる？目覚ましかける？」とかどんなに早くても対応するかのような言い種だったくせに、8時前でも「喉が痛い」など言って、起きるのを嫌がる。強引に起こす。起きた後は、全然大丈夫で、嫌がったことも忘却。
　コロナ予防接種については、かなり悩むが少し前に予約。ヘルパーさんからは「よく取れましたね」と言われる。翌日の5/31は朝までこちらが見るとして、翌日は人目のあるデイがいいのでは、ということになる。
 
5/15
　15:20着。
　テーブルに朝食。
　歯ブラシ置き場に眉ペン。
　コタツ上とキッチンとミシン周辺がやや整理されている。物が無くなっていなければいいが。
　テレビ脇のティッシュが出にくいと思ったら、ドリルの刃のセットがケースごと入っていてびっくり。意味不明。
 
5/15
　7:30頃トイレに行った音がしたので起床を促す。スムーズだったが、ややスムーズ過ぎて時間をもて余す。
　NHK の小さな旅で穴子が出てきたのに対して「穴子ってどんな魚?鰯みたいなの？」とか聞く。長期記憶もやられている。

5/22
15:45着。
　テーブルに何もない。日誌によると珍しく朝食べている。
　残金僅少。
　テーブル上にいろいろ移動。リビング壁の温湿度計、LED 線香、エアコンリモコン。
　洗濯物につき、一着の干しかけで止まって、残りを放置。こちらでやる。
　お茶時に大荒れ。帰れ、生むんじゃなかった、私の家だ、、など。自分のきょうだいと息子の混同が進む。生死の把握もめちゃくちゃ。目の前で「XX（兄の名前）やYY（私の名前）が」何とかする的なことを言うので、「じゃあ私は誰なんですか?」と聞くと、質問自体が酷いことのような言いぐさ。生死について、皆生きているように言うので、正すとそれだけでも怒る。父が他界したのも、こちらが子供の頃らしい（正解は私が50の頃）。
　爪切り、爪削り。削りのほうは、姑息的対応としてやったものが皮膚科のお墨付きを得てしまったので継続せざるを得ない。
　スイカをそこそこ食べて、皮を庭のコンポストに捨てることにより視界から消えると、リセットされてフルーツがまだと誤認したようで、大きなバナナを食す。

5/23
　夜中に一回、二階の廊下で迷子になったっぽい物音。
　外は夜半まで無闇に静か。
　朝食準備を始めて間もなくトイレに行ったので食前薬投与。結果的にやや早すぎの展開。
　昨日の洗濯物に父のシャツ。自分のシャツが一時的に尽きて使ったのか？
　昼食前に財産、銀行系の論戦。言われれば銀行にいける、財産管理できると主張。否定するだけで「死ねということか」になってしまう。やれやれ。
 
5/30
　残金潤沢。
　テーブルに印鑑が出しっぱなし。
　近所の作業の音が聞こえただけでウチのことかと思っている。
　食器の戻し場所がどんどんカオスに。
　小学校でコロナ接種。「何するの？」とか「嫌だ。帰る」くらいは想定内だったが、上履きを持って行かなかったため、何度もスリッパがないことを嘆く。マスクもきちんとしない。その他の言動で、認知バレバレ。「かわいい」と言って下さる方もいたが。自分には経験ないが、想像するに一番近いタスクは「何かを感づいている犬を獣医に連れて行く」ではないかと思った。
　基本的には問題なく進行。接種後15分で帰っていいのだが、その頃にゲリラ豪雨に見舞われる。小雨化まで30分待ち（小さい折りたたみ１本はあり）。結果、長めの様子見ができた。
　和室のシャッターを閉め忘れて、22:30に閉めたときに、寝室のシャッターが開く。朝だと思ったとのこと。
 
5/31
　送り出しまでに副反応は見られず。というか多少いつもより元気かも。
　14:30現在異常値報告なし（以降もOK）。